ルワンダとペルーをお届け!スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉vol.256

多種多様なコーヒーの違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、スペシャルティコーヒーのサブスク”Beans Delivery Service“(BDS)。
7月24日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!
スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉
毎月ポストへお届け。スペシャルティコーヒーのサブスク〈Beans Delivery Service〉。
どのコースでも新規お申し込みの方全員に、THE COFFEESHOPオリジナルレシピブック”BREW GUIDE”プレゼント中!

BDS MAGAZINE〈vol.256〉
こんにちは!
THE COFFEESHOP ロースター 萩原です。
このマガジンが発送されている今日現在、ロースター萩原は南米ブラジルを訪問中!
来シーズンに取り扱うブラジル・ニュークロップの買い付けに行っています。
THE COFFEESHOPの数あるブレンドを支える大事なオリジンですので、入念にセレクトしてきます!
その出張スケジュールの都合プラス、8月10日〜15日でお盆休みをいただくこともあり、8月のBDS発送はいつもと違う第1水曜・第3水曜になります。
誠に勝手ではございますがご了承のほど、何卒よろしくお願いいたします。
それでは、BDS MAGAZINE〈7月24日号〉スタートです!
COFFEE BEANS 1|
Rwanda / Ruli Natural Lot 0304(ルワンダ / ルリ・ナチュラル・ロット0304)
Dukundkawa(デュクンデカワ)協同組合は2000年に創立。
場所は北部Gakenke(ガケンケ)地区に位置しています。
今回お届けするのは、同組合が所有する3基のウォッシングステーションのうちの一つ、最大の規模を誇るRuli CWSのナチュラルプロセスです。
ここにはドライミルや、カッピングラボ、カフェも併設されており、同農協の旗艦ステーションの役割も果たしています。
167ヘクタールの土地、824の農家から運ばれたチェリーからコーヒー豆を精製。
雨量は年間約1,300‒1,400mmと多く、豆の生育が遅い分、高品質でボディーのしっかりしたチェリーが生産されています。
年一回の収穫の時期は3月から10月、精製時期は6月から10月です。
土壌はpH5.1 酸性、沈泥砂の土。気温は17-18 度で安定しています。
コーヒーの木は約2~2.5mのスペースで植えられ、1ヘクタールあたり約2,500本の木が育っています。
小規模農家により栽培され、1農家あたり約200本のコーヒーの木を保有栽培しています。

上記の通り、非常に細かく生産を管理しているRuli CWS。
なんと、収穫された日にち別でも細かなロット分けがなされています。
今回お届けのロット名についている「0304」という数字は、4月3日に収穫されたもの、という意味。
そのくらい徹底した品質管理のもと生産が行われているステーションは、世界的にも珍しいものです。
そうした体制の下に生産されたコーヒーは、歴代のルワンダCOEでも何度も入賞を果たしています。
実際に到着したカップも、厳格な管理体制のもと生産されたことがよくわかるような、フルーティなフレーバーを明確に感じるコーヒーでした。
パイナップルやアプリコット、白ぶどう、イチヂク、桃など、さまざまな果実のイメージが頭に浮かぶフレーバーで、そのどれもがねっとりと熟した甘さとして感じます。
口当たりは舌にまとわりつくようなクリーミィさがあり、果実の甘さの印象をより強めてくれます。
温度が高いときから冷めるまで、またアイスコーヒーで抽出したときでも、一貫したクリーンカップとフルーティさが味わえる、とてもレベルの高いコーヒーに仕上がっていると思います。

FLAVOR COMMENT
-
浅煎り。
パイナップルや白ぶどう、ねっとり熟した果実のような複雑な風味。
とろみのある質感で、蜂蜜やキャンディのような甘さの余韻が長く続きます。
BEANS DATA
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【生産者】Dukundekawa Coop(ドゥクンデカワ協同組合)
【CWS】Ruli CWS(ルリ・コーヒーウォッシングステーション)
【地域】Gakenke(北部ガケンケ地区)
【標高】1,800〜2,100m
【品種】Bourbon(ブルボン)
【生産処理】Natural(ナチュラル)
COFFEE BEANS 2|
Peru / Jorge Diaz Campos(ペルー / ホルヘ・ディアス・カンポス)
ホルヘ・ディアス・カンポス氏は、ペルー、アマゾン地域、カハマルカ地区に農園を持つ生産者で、この地域に根付く協同組合(Norcafe)に所属し、高品質のマイクロロット生産にコミットしている組合メンバーの一人です。
彼のコーヒーは非常にクリーンで、複雑なレイヤーからなるフレーバーは毎年カッピングテービルでも際立っています。

彼の所有するラ・コルメナ農園は、標高1,900mに位置する3Haの土地に、ゲイシャ、カトゥーラ、ブルボン種が栽培されており、年間生産量は約70袋(4,900kg)と規模の小さい生産者です。
この地域は豊かな森林環境に恵まれており、精製時に使用される純粋で清潔な天然水源があります。
ディアス・カンポス家はもともとペルー高地からの移民で、コーヒー栽培のほか家族は家畜飼育や養蜂にも従事。
三男のホルヘ・ディアスは、2017〜2018年にNorcafe協同組合で働いた経験を活かして、自分の農園とコーヒーの品質を継続的に向上させています。
彼のユニークなアプローチとして、農園で養蜂を行なっています。
蜂がコーヒーの花の受粉を助け、コーヒーの風味に良い影響を与えるのだと言います。
そして選別収穫、発酵、清潔な水での洗浄、乾燥までの全ての工程を丁寧に行なっています。
今回のロットはNordic Approachから購入したペルーのマイクロロット。
ペルーという生産国には、小作農でコーヒー生産を営む、とても小さな規模の生産者が多くいらっしゃいます。
このことは産地のユニークなテロワールを大切にするスペシャルティコーヒーにおいてはプラスに働くと言えます。
Nordic Approachは独自のルートからそうした個性的な生産者を見つけ出し、ともに品質向上に取り組む稀有なインポーターです。
今回のホルヘ氏のロットには、割合こそ不明なもののゲイシャが含まれた複数品種のミックスロット。
特に冷めたときに現れるハーブ感、色でいうとグリーン系のフレーバーにはゲイシャの面影を感じます。
ペルーらしい慎ましさの中に感じる品種ミックスロットならではのめくるめく複雑味は、味わい深い奥行きがあります。

FLAVOR COMMENT
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浅煎り。
グリーンアップルやレモン、ストーンフルーツ、洋梨、緑茶、冷めるにつれてハーブのような風味。
軽やかな質感で、フルーツや上白糖のような甘さがあります。
BEANS DATA
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【生産者】Jorge Diaz Campos(ホルヘ・ディアス・カンポス)
【農園】La Colmena(ラ・コルメナ)
【地域】Cajamarca, Amazonas(アマゾン地域、カハマルカ)
【標高】1,900m
【品種】Bourbon, Caturra, Geisha(ブルボン、カトゥーラ、ゲイシャ)
【生産処理】Washed(ウォッシュド)
COFFEE COLUMN|
白熱のCOEオークションシーズン到来!
毎年恒例ですが、今年もCOEオークションシーズンに突入しました!
COE = Cup of Excellenceは、スペシャルティコーヒー業界でもっとも著名な品評会のひとつ。
生産国ごとに開催され、その年で一番品質の高いコーヒーを、国際審査員のカッピング評価によって決定します。
COEの始まりは1999年、第一回の開催はブラジルから始まりました。
コーヒーの品質向上と生産者の生活向上を目指して設立されたCOEは、ブラジルでの成功を皮切りに世界各国で開催されるようになります。
まさにスペシャルティコーヒーの始まりと発展を象徴する品評会として広がりを見せたCOE、今年は全12カ国での開催となる予定です。

2024年COE開催予定国
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ブラジル
コロンビア
コスタリカ
エルサルバドル
エチオピア
グアテマラ
ホンジュラス
タイ
メキシコ
ニカラグア
ペルー
台湾
生産者からエントリーされたコーヒーたちは、国内での予備審査を経て、国際審査に移ります。
日本からの各国のCOE審査に多くの審査員が参加しているので、SNSなどで見たことがある方も多いかもしれませんね。
最終審査の結果、一定以上のカップスコア(現在は87点)を獲得したロットは見事入賞となり、スコア順に順位がつきます。
そして入賞を果たしたロットは、インターネットで世界同時オークションにかけられます。
そのネットオークション、実は6月からスタートし始めていて、すでにニカラグア、ホンジュラス、エルサルバドルが終了しています。
そして、7月の後半にはコスタリカとグアテマラ、8月にメキシコ、タイ、エチオピアが控えています。
毎週のようにオークションが開催される形ですね。
THE COFFEESHOPでは、スペシャルティコーヒー商社のワタルさんに代理入札をお願いする形で、オークションに参加しています。
すでに終了しているオークションのうち、ニカラグアCOEの11位入賞ロットは落札済み!
手元に届くのは秋〜冬ごろになると思いますが、焙煎するのが今から楽しみです。
ただ、今年は為替の影響や、アジア各国からの入札が白熱していることもあり、少々価格が高騰ぎみ…。
先日あったホンジュラスCOEのオークションでは想定よりもかなり価格があがり、泣く泣く落札を断念しました。
実際、COEオークションで落札した金額のほとんどは生産者のもとへ支払われる仕組みなので、それを思えば良い気持ちもしますが、ビジネス的にはなかなか悩ましいところ。
それでも今の情勢を鑑みると致し方ありませんし、国際審査によって品質が保証されているコーヒーなので、安心して購入できるとも言えます。
この先のオークションも、特に好きな生産国にはベットしていきたいと思っています。
皆様へのご紹介は少し先になりますが、どうぞ楽しみにお待ちくださいね!
それでは良いコーヒーライフを!
次回BDS発送予定
BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 8月7日(水)予定
※8月のBDS発送は、第1水曜・第3水曜となりますのでご注意ください。
毎月ポストにコーヒー豆をお届け!THE COFFEESHOPのスペシャルティコーヒーのサブスク(定期便)。世界各国の高品質の美味しいスペシャルティコーヒーをお届けします。
THE COFFEESHOPが直接買い付けた日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ♪
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早くも暖かい日が増え、アイスコーヒーが飲みたい季節になってきました。
とっても便利な定期便ですが、夏になると熱いお湯を使ってアイスコーヒーを淹れるのは面倒…という方も少なくないのではないでしょうか?
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1回のみお試しで変えてみるというのも可能ですので、お申し込みフォームよりお気軽にお問い合わせください。

新規お申し込みで〈BREW GUIDE〉プレゼント!
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WRITER
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Daito Hagiwara
THE COFFEESHOP ストアマネージャー・ロースター。
THE COFFEESHOPにて取り扱うすべてのコーヒー豆の仕入れと焙煎・クオリティコントロールを担当。焙煎技術を競う大会であるローストマスターズチームチャレンジ2018に関東Aチームとして出場、優勝。 日々焙煎の研究とコーヒー豆の品質チェックを行う。
毎週水曜日21:00〜Instagram、YouTube、Xスペースでライブ配信中!
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STANDART MAGAZINE #3
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