BDS MAGAZINE|2019年2月13日
多種多様なコーヒーの違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験をお届けする THE COFFEESHOP BDS MAGAZINE。2019年2月13日出荷の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!
ごあいさつ
こんにちは!2月13日発送のBEANS DELIVERY SERVICE MAGAZINEです!
前回のBDSお届けから、カレンダーの並びの都合上、3週間ぶりの発送となってしまいました。
お待たせしてしまった分、というわけではないですが、今回お届けするコーヒーは特におもしろいものを選びました!
ぜひお楽しみください!
それでは、2月13日発送のBDSマガジン、スタートです!
【バレンタインミックス2019 Valentine MIX 2019】
まずは、毎年恒例となりました、チョコレートとのペアリングを楽しむための、バレンタインミックスのご紹介です!
今年のバレンタインMIXのテーマは、「チョコレートと合わせる上質な酸味」。
バレンタインといえば言わずもがなチョコレートですが、しっかりとした甘さのあるチョコレートには、柑橘系の酸味がベストマッチします。そんな間違いないマリアージュを楽しむことを、今年のバレンタインMIXのテーマとしました。
ベースに使用したのは「ケニア/ガチラゴ」。カシスやブラッドオレンジを思わせるジューシーな酸が特徴のこのオリジンを、今回はやや深煎りに焙煎してミックスのベースとしました。
そこに加えたのが「ルワンダ/バフ」。こちらもベリー系の明るい酸味が特徴で、ケニア/ガチラゴと合わさることで、ブライトな酸に奥行きが生まれます。
最後に、「ブラジル/セーハ・ダス・トレス・バハス」で全体のバランスを調整。チョコレートのような甘さのあるこのオリジンは、ミックス全体のまとまりを整えるだけでなく、チョコレート自体との相性をより高めてくれる役割を担います。
チョコレートとのマリアージュはもちろんのこと、一杯のコーヒーとしても、バランスよく立体感あるの風味が楽しめるミックスに仕上がりました。
【ブレンド使用豆】
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※季節によって旬の豆を使うため変更になる場合がございます。
ケニア/ガチラゴ
ルワンダ/バフ
ブラジル/セーハ・ダス・トレス・バハス
【ラオス / ボラベン・ティピカ Laos / Bolaven Typica】
続いては、新興めざましいアジアより、ティピカ種のご紹介です!
ラオス南部のボラベン高原は、ラオスにおける一大コーヒー栽培地域です。
古くからコーヒー栽培が盛んで専業農家も多く、海外企業の進出も増えてきています。
ティピカはコーヒーの原種に近い希少な品種。ただ近年のラオスでは、品質や栽培方法にこだわらずに、生産効率を重視する傾向が強く、収量の低いティピカ種の樹はほとんどが切りたおされてしまいました。
しかし、国際相場に左右されない高品質のコーヒーをつくるためには、その土地にあった良い品種を残していくことも大切。
今回のロットは、ティピカを守ろうと活動されている生産者協同組合の方々から出荷していただいています。
ティピカ種は、フランス植民地時代にラオスにコーヒーが持ち込まれたときから伝統的に育てられてきました。
優れた香味をもつと言われていますが、収量も小さく病虫害、特にサビ病に弱いという弱点があります。
多収品種に切り替わってくること自体は自然な流れなのかもしれません。ただラオスは、今まさに品質向上に取り組んでいこうとしている段階。研究のためにも品種の多様性が重要だと考えています。
ラオス南部ボラベン高原は、海抜1,200m前後の高原地帯で年間雨量も豊富、さらに火山性の土壌で、コーヒー栽培にはうってつけの土地です。
スペシャルティコーヒーの新たなフロンティアとして近年注目を集めるアジア諸国。これからが楽しみなそのポテンシャルを、ぜひお楽しみください!
アラビカ最古種、ティピカ種とは?
本日発送のラオス/ボラベン・ティピカは、「ティピカ種」という品種のコーヒーです。
コーヒー好きの皆様にはすでに耳なじみのある名前かもしれませんが、その特徴について今一度整理してみましょう。
現在、世界中では品種改良や突然変異の結果により、一説には200種を超えるとも言われる様々な品種のコーヒーが栽培されています。
それらを大きく分けるとロブスタ種(カネフォラ種)とアラビカ種とに分類されます。
ロブスタ種は病気に強い一方、香味成分が少なく強い苦味があり、一般的には缶コーヒーやインスタントコーヒーに使用されることが多い品種。
アラビカ種は生産性は高くないものの、香味成分を多く含み、スペシャルティコーヒーと呼ばれるものは、ほぼ100%アラビカ種です。
そんなアラビカ種の中でも、原種のひとつとされるのが「ティピカ種」です。
特徴として、爽やかで明るい酸味とフローラルな香り、透明感のあるクリーンカップなど、非常に優れた風味を持っています。
その一方で病気に弱くデリケートで栽培が難しいとされる上に、一本の木になる実の量が他の品種に比べて少なく、収量の低さが問題でもあります。
そのため、他の生産性の高い品種に植え替えられ、現在では全コーヒーのうち、ティピカ種は0.01%のみとも言われています。
近年のスペシャルティコーヒー業界でのマイクロロットへの取り組みや、COEオークションでの注目もあり、そのすばらしい風味が見直されてきている品種ですが、まだまだ流通量の少ない貴重な豆となっています。
THE COFFEESHOPでは現在、今回お送りする「ラオス/ボラベン・ティピカ」の他に、「コロンビア/ビジャ・ファティマ・ティピカ」というオリジンも取り扱っています。
ティピカ種を日本でご紹介していくことで、こだわりをもってティピカ種を栽培している生産者へ、少しでも還元できたら嬉しいと思っています。
そうすることで、生産量の少ないティピカ種が、絶えることなく受け継がれていってほしいと願います。
貴重なアラビカ原種のティピカ。そのすばらしい風味を、ぜひ楽しんでください!
次回BDS発送予定
それではみなさま、良いコーヒーライフを!
次回BEANS DELIVERY SERVICEの発送は、2019年2月27日(水)を予定しています。
WRITER
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THE COFFEESHOP
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