BDS MAGAZINE|2018年8月8日
多種多様なコーヒーの違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験をお届けする THE COFFEESHOP BDS MAGAZINE。2018年8月8日出荷の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!
ごあいさつ
こんにちは!8月に入り、まさに夏真っ盛りという今日この頃。異常な暑さだけでなく、台風も次々やってきていますが、どうぞ体調管理には気をつけてお過ごしくださいませ。
さて、8月から9月に向けて、中米のニュークロップが続々到着する予定です!
コスタリカやグアテマラ、ホンジュラスやニカラグアなどTHE COFFEESHOPでも例年人気のある中米の豆。
コーヒーの栽培に適した自然条件があるだけでなく、新しい精製方法の研究が盛んに行われるなど、スペシャルティコーヒーの世界でも一目置かれているのが中米の国々です。
今年も選りすぐりの豆を入荷する予定です!早く皆様の元へ今年のニュークロップをお届けしたくいまからワクワクしています!
どうぞ楽しみにお待ちください!
【インド / カラディカン India / Karadykan】
まずは、インドよりカラディカン農園のご紹介です!
カラディカン農園があるのは、インド共和国の南西に位置するカルナータカ州、チクマガグール県のババブダンギリという地域。最初にインドへコーヒーが伝わったという場所にほど近い、自然豊かな森に囲まれた場所です。
標高1,000m~1,150mに位置するこの農園は、良いコーヒーを育てるための条件のひとつである乾・雨季の区別がはっきりと分かれています。
4月~8月にかけて雨季に入り、収穫シーズンの12月~3月にかけては乾季となっています。
北緯15度と、赤道に近い為、シェードツリーを植えて直射日光から木や土を守っています。そのシェードツリーにはグリーンペッパーのつるが巻きついているそうで、まさにインドならではの光景ですね。
カラディカン農園では、従業員に対する福利厚生がしっかりしています。農園内には、150もの家族が
常雇いとして生活しています。
この農園で働く方には、家が無償で提供されており、その他、児童所や病院などが無料で利用出来るなど、賃金も含め、手厚い社会保険が受けられるそう。
収穫シーズンには、外から250人ほどの従業員を雇用するのですが、充実した雇用体制が、高品質なコーヒーを作る上で非常に大きなモチベーションとなります。
農園内はもとより、水洗処理場なども清潔に保たれており、従業員の教育も行き届いています。
ワイニーでスイートなインド・カラディカン。ナチュラル製法ならではの豊かな風味と、長く続く甘い余韻を、ぜひ楽しみください!
【ルワンダ / チョコ Rwanda / Coko】
続いては、ルワンダを代表するチョコ・ウォッシングステーションより、クリーンなウオッシュトプロセスのご紹介です!
ルワンダなどアフリカ諸国のコーヒーの多くは、生産処理施設(ウォッシングステーション)の名称で流通しています。小規模な農地をもった生産者が多いため、同じ地域の複数(数十~数百)の生産者が近隣のウォッシングステーションにチェリーを持ち込み、生産処理を行っています。
また、ウォッシングステーションは生産処理過程の管理や、農家に対するコーヒー栽培の指導を行うなど、農協のような役割も果たしています。
チョコ・ウォッシングステーションを取り巻く小規模生産者のロットは、スペシャルティコーヒーの栽培に理想的なマイクロクライメイトと良好な生産性をそなえ、当地区のコーヒーはクオリティー、サステナビリティーを高次元で両立しています。
ケニアにせまる大粒のスクリーンと欠点の少なさはまさに秀逸で、ルワンダのフレーバー、個性的なキャラクターを見事に表現しています。
この農協では、常にCOE 84点をコンスタントにクリアする品質管理と、経験に裏打ちされたカッピングによって運営されています。
実はこちらのルワンダ・チョコ、昨年のBDSでもご紹介したのですが覚えているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
THE COFFEESHOPでは基本的に、その年に収穫された豆(ニュークロップ)を入荷することが多いのですが、ルワンダ・チョコは、毎年安定したクオリティを提供してくれる優良ウォッシングステーションと言えます。
今年のルワンダ・チョコは、青リンゴやチェリーなどフルーティなフレーバーと、非常にクリーンな口当たりが特徴のコーヒーです。ぜひお楽しみくださいませ!
飲む温度帯でコーヒーの味が変わる!?
ジャパンブリュワーズカップという競技会があります。 機械を使わない抽出ならなんでもありというルールです。 今年はTHE COFFEESHOPも出場しています。
ブリュワーズカップでは、提供されたコーヒーを3人のジャッジが審査するのですが、 その際に3つの温度帯で審査するようにルールで決まっています。
それが、
・熱い 約70℃
・ぬるい 約40℃
・冷たい 25~30℃
です。
コーヒーは冷めた時に、雑味や欠点が感じやすくなります。 つまり、冷めても美味しいコーヒーというのが品質の高いコーヒーということになります。
さらに、コーヒーによっては冷めるにしたがって様々な風味を感じさせるコーヒーもあります。 実際に今回BDSでお送りするコーヒーで味をみてみました。
インド/カラディカン
熱い :
ワイン、ダークチョコレート、オレンジ、少しスパイシー
ぬるい :
ホワイトグレープ、ベリー、クリーミー
冷たい :
アーモンド、ミルクチョコレート、ストーンフルーツ
熱いときのワイニーでスパイシーな風味から、冷めるにしたがってベリーやストーンフルーツなどの丸みのあるフルーツ感へと変化していったのが印象的でした。
また、同じチョコレートでも、熱いときのダークチョコから冷たいときのミルクチョコレートへと感じ方が変わるのも実に興味深かったです。
ルワンダ/チョコ
熱い :
青リンゴ、オレンジ、明るい酸
ぬるい :
ストーンフルーツ、アールグレイティー
冷たい :
紅茶、シュガー、スムース
熱いときは柑橘系の明るい酸を感じ、次第に丸みのある甘さへと変化していきました。特にぬるめの温度帯では、ベルガモットや紅茶の印象があり、まるでアールグレイティーのような風味を楽しめました。
もちろん全ての温度帯で感じやすいフレーバーもあれば、冷めるに従って感じやすくなる風味もありました。
冒頭にも述べたように、品質の高いコーヒーは冷めてもなお美味しく飲めるもの。
みなさまも是非、大きなマグカップにたっぷりと抽出して、時間をかけてコーヒーの温度変化を楽しんでみてはいかがでしょうか?
次回BDS発送予定
それではみなさま良いコーヒーライフを!
次回BEANS DELIVERY SERVICEの発送は、2018年8月22日(水)を予定しています。
WRITER
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THE COFFEESHOP
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