BDS MAGAZINE|2018年8月22日
多種多様なコーヒーの違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験をお届けする THE COFFEESHOP BDS MAGAZINE。2018年8月22日出荷の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!
ごあいさつ
こんにちは!一雨ごとに秋に近づいていく季節になりました。ようやく猛暑が落ち着いて、ほっとしています。やはり、暑い日が続くとコーヒーの消費量も減るようで、正直、豆屋としてはなかなか厳しい日々が続いていました。
統計的にも8月は、コーヒーの消費量が減るようですが、とある調査によると、例年9月は8月の2倍近くコーヒーが飲まれるようになるそうです!
いまの時期でも、久々の涼しい日に飲むホットコーヒーは格別ですものね。
9月以降も厳選した豆を用意しておりますので、皆様のオーダー、お待ちしております!
ケニヤ / ガチラゴ Kenya / Gachirago
ガチラゴ・ウォッシングステーションは、ケニアにコーヒー生産が広がった1964年にカギマ農協傘下のファクトリーとして設立されました。
現在は、所属する農協が変わり1994年よりニューガツリ農協に属しています。1,400人の小規模生産者からコーヒーチェリーを集荷し生産処理を行っています。
ファクトリー周辺の気候条件は、年間を通して13~24℃と冷涼で、年間2回のはっきりとした雨季により適切な降雨量がもたらされ、コーヒー栽培に理想的な土地と言われています。
土壌も、肥沃で水はけの良い火山性の赤土が深く堆積され、生産されるチェリーは大きな恩恵を受けています。
収穫後、チェリーは直ちにファクトリーに運ばれパルピングされます。使用する水は、貯蔵タンクとリサイクルウォーターから汲み上げた水を利用し、発酵工程は都度、気候状況に応じて、ウェットファーメンテーション・ドライファーメンテーションがそれぞれ使い分けられています。
一晩の発酵工程が終わると、水洗、ソーキングされ、アフリカンベッドで仕上げられます。
ガチラゴ・ファクトリーでは、前年までに蓄えられた資金から、メンバーの学費や農園への投資、緊急を要する支援など、目的に応じた融資制度が取り入れられています。
また、各農家は、ファクトリーのマネジメントサービスを利用する事で農技師から適切なアドバイスを受ける事ができます。
長期的なゴールは、農家の技術向上による生産量の増加です。既にGood Agricultural Practiceというセミナーや持続可能な農業に関する印刷物を提供する事など多くの取り組みを実践しています。
こうした取り組みが結実することで、収量と品質が向上し、生産者にとっても高い収益確保が可能となります。
ガチラゴは、小規模生産農家との透明性を重視し、信頼関係を築きながら持続的なコーヒー産業の発展と、ケニアのコーヒーの品質の底上げに対して真剣に向き合っています。
コロンビア / パレスチナ Colombia / Palestina
カウカ、ナリーニョとならび、コロンビア南部でもっとも重要な産地 ウイラ。この地方はマグダレナ河が流れる山脈地帯に挟まれた谷合に位置しています。
南西地方の高い標高で育まれたこのコーヒーはその品質の高さが有名であり、小規模生産者によって生み出されるウオッシュドコーヒーはここでしか味わうことのできない、この上なく素晴らしいフレーバーにあふれています。
このフレーバーを生み出す2,000mに近い高い標高のテロワールは、ジャスミンの香りを帯びたアシディティーを生み出し、温暖に保たれる気温は年間を通して頻繁な開花を促します。
また当地の秀逸な特徴の秘密は、7エーカーに満たない生産者たちが、小規模故に家族で丹念に育てることに起因しています。
オレンジのようなマイルドな酸質と風味、黒砂糖のような優しい甘さが残り、冷めたときにはまるでレモンティーのようなフレーバーを楽しむことができます。
数あるコロンビアの有名農園のなかでも特にアロマティックなコーヒーをお楽しみください。
JBrC ジャパンブリュワーズカップに出場しました!?
先日行われたJBrC(ジャパンブリュワーズカップ)2018に、THE COFFEESHOPからスタッフの高橋が出場いたしました!
JBrCは、総合的な抽出技術を競う大会です。使用するコーヒー豆、水、抽出器具などは基本的に自由という中で、制限時間内にコーヒーを抽出し、そのカップの味とプレゼンテーションを評価されます。
予選は8月7日〜9日の3日間で開催されました。今年の出場者は60名。その中から、上位成績者7名のみが決勝に進出できます。
予選では、有名バリスタから学生まで、幅広い出場者が揃っていたうえ、観客席にも多くのお客さんが集まっており、この大会への高い注目度を感じました。
日本一の抽出技術を競う大会ですので、この大会で披露されるプレゼンテーションはいわば、日本の抽出技術の最先端ということができます。大会に参加するだけでなく、見学するだけでもとても多くの学びと発見を得ることができました。
特に印象に残ったのは、とある競技者のプレゼンテーション。同一農園の豆のうち、異なるプロセスのものを混ぜて使用する、というものでした。それにより、風味がより立体的になり、奥行きが生まれるとのこと。考えてみればシンプルな発想ですが、面白い着眼点だと思いました。
残念ながら、THE COFFEESHOP 高橋の決勝進出はなりませんでしたが、今大会で得た多くの知見を店舗に持ち帰り、またお客様へ還元していきたいと思っています!
JBrC2018の決勝は、9月28日(金)、東京ビッグサイトで行われる、「SCAJ2018」内で開催予定です。
日本のコーヒーシーンの最先端を、見にいらしてはいかがでしょうか?
次回BDS発送予定
それではみなさま良いコーヒーライフを!
次回BEANS DELIVERY SERVICEの発送は、2018年9月12日(水)を予定しています。
WRITER
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THE COFFEESHOP
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