BDS MAGAZINE|2018年6月27日
多種多様なコーヒーの違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験をお届けする THE COFFEESHOP BDS MAGAZINE。2018年6月27日出荷の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!
ごあいさつ
こんにちは!
東京は梅雨入りして久しいですが、強い雨が続いたり、真夏の日差しが照りつけたりと、落ち着かない天気が続いています。
みなさま体調を崩されたりしていないでしょうか?
店頭では天気によって、アイスで頼まれるお客様が増えたり、ホットが中心になったりと、日々ご要望が変わります。
素晴らしい品質のコーヒーは、アイスでもホットでも美味しく飲めるもの。
今回ご紹介するコーヒーも、どちらの淹れ方でも個性豊かで楽しめるお豆でございます!ぜひお楽しみください!
【Brazil / Fazenda Kaquend ブラジル/ファゼンダ カクェンジ】
カクェンジ農園は、ミナス州南部の町カルモ・デ・ミナスにあり、1,100~1,500mの高地です。穏やかな気候と肥沃な土壌に恵まれ、さらには適度な降雨量があり、良質なコーヒーの栽培に適しています。
ジェンケイラファミリーは栽培の初めより、品種の多様性と品質に投資しています。コーヒーの摘み取りは人手によって行われ、その後生産処理され、平地と乾燥棚(サスペンデット・パティオ)で乾燥されます。
コーヒーはサイロで60日から90日間寝かせた後、コカリーヴェ組合倉庫へ送られ、等級ごとに選別されたあと販売へ向けられます。
カクェンジは2006年、リリー・コーヒー品質コンクールの最終候補に残り、2007年には、ミナス州農業技術振興公社EMATERにより、ミナス・ジェライス州最良のコーヒーと評価されました。 2008年【カップ・オブ・エクセレンス】では最高スコアの93.65点を獲得し、第1位となりました。
今回お送りする豆は、ブラジルらしいしっかりとしたボディと、ローストナッツの風味が特徴のコーヒーです。
クリーミィな質感が心地良い「ブラジル/カクェンジ」、COEが見つけ出した、極上のコーヒーを是非ご堪能下さい。
【Bolivia/Ramona Tintaya ボリビア/ラモナ ティンタヤ】
ボリビアコーヒー生産地は南ユンガス(タケシ)と北ユンガス(カラナビ、コロイコ)に分けられます。もともと ボリビアではアルティプラーノと呼ばれる、ラパス近郊の高原地帯がスペイン人入植者によって開拓されました。
そこは金、銀、すずなどの鉱山資源は豊富にありましたが、4,000mに近い冷涼で過酷な環境は農業には適しませんでした。
そこでアルティプラーノの住民たちは、肥沃で気温も穏やかで過ごしやすいユンガス地域に「降りて」きました。
先にコーヒー生産が栄えたのは、タケシなどラパスに近い場所でしたが、よりコーヒーに適したコロイコやカラナビに産業が移ってきました。
そしてカラナビはボリビアコーヒーの首都と呼ばれ、同国コーヒーの一大集散地となりました。この農園は、カラナビ地区を取り巻く山の中腹にあります。
チェリーは真っ赤な実だけを丁寧にセレクトピッキングし、丁寧に天日乾燥されます。 農園主のラモナ・ティンタヤ氏は、20年前にこの農園を立ち上げました。
このコミュニティーの先駆者として注目を浴びる氏は、周囲の生産者のモチベーションを高め、彼の作るコーヒーは、グリーンアップルのようなアシディティーと、チョコレートのような甘さ、クリーミーな質感を併せ持ちます。
大いなるボリビア
本日ご紹介しましたボリビア。皆様どのような国なのか、ご存知でしょうか?
普段あまり耳にしない国ではありますが、コーヒーを飲みながら、その情景を思い浮かべればいつも以上に美味しく感じられるかもしれません。
ボリビアの正式名称は、”ボリビア多民族国”。人口約1,100万人で、公用語はスペイン語を中心にいくつか存在します。
南米大陸の中央部に位置し、国土面積は日本のおよそ3倍、1,030,700㎢もあるそうです。
首都ラパスは、世界最高高度にあると言われており、標高3,000m〜4,000mに位置しています。スペシャルティコーヒー好きからすると、標高が高いと聞くだけで素晴らしいフレーバーのコーヒーが産まれそうだとワクワクしてしまいますね!笑
主な産業は、スズ・鉛・天然ガスなど天然資源の輸出。国の周りをアンデス山脈・アタカマ砂漠・アマゾン流域及び熱帯雨林に囲まれており、ペルーとの国境には有名なチチカカ湖を有しています。
自然豊かで観光業も盛んなボリビアですが、もっとも知られている観光地はやはり、”ウユニ塩原”でしょうか?
「死ぬまでに見たい絶景」として有名ですが、ただ美しいだけでなく、世界最大量のリチウムが埋蔵されていると言われています。
その量なんと、世界埋蔵量の半分にのぼるとのこと。
広大な自然と、豊富な天然資源に恵まれた国なんですね。
スペシャルティーコーヒーの名産地として知られるボリビアですが、実は酒造りも有名なんだとか。第2次世界大戦などで移り住んで来た、ドイツ人によりビールが造られてきました。ボリビア各都市の名前を冠した、たくさんの地ビールがあるそうです。
また、ボリビアの伝統的なお酒は ”チチャ”。トウモロコシを発酵させて作る発酵酒で、酸味の強いブドウジュースのような味がするそうです。その歴史は古く、1500年代のスペイン侵略以前、いわゆるアンデス文明の発展にも大きく寄与したと言われています。
ボリビア人のスピリットととして残るこのチチャ、日本ではなかなかお目にかかれませんが、ぜひ味わってみたいものです。
次回BDS発送予定
さて、簡単なご紹介ではございましたが、ボリビアに興味を持っていただけましたでしょうか?
世界各国で栽培されるコーヒーですが、それぞれの国に想いを馳せてみるのも楽しみ方のひとつ。
コーヒーを飲みながら、たまにはその国の歴史や文化を学んでみてはいかがでしょうか。
それではみなさま良いコーヒーライフを!
次回BEANS DELIVERY SERVICEの発送は、2018年7月11日(水)を予定しています。
WRITER
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