Monthly Beans Magazine｜2021年9月号 [vol.84]

みなさんは、コーヒーを淹れて楽しむときのお気に入りのお供はありますか？

スコーンやチョコレート、ドーナツなど、ちょっと考えただけでもコーヒーと相性の良さそうな食べ物はいろいろ思いつきますよね。

ドリンクやフードを一緒に味わい、美味しさが何倍にも膨らむ楽しみ方を、ペアリングやマリアージュと言います。

一言でコーヒーと言っても、産地や精製方法、焙煎度合いなどによる風味の違いを味わうスペシャルティコーヒーとフードのペアリングは、まさしく無限大に近い組み合わせがあります。

今回は、そんな奥深いスペシャルティコーヒーのフードペアリングについて、誰でもできるちょっとした組み合わせのコツをお教えします。

フードペアリングを考えるときの指針は大きく分けて2つ。

『近い風味どうしを合わせる』ことと、『逆の味わいのものをぶつける』ことです。

全然逆のことを言っているように思われるかもしれませんが、実際僕がペアリングを作るときにはこの両方向から考えていきます。

まず『近い風味どうしを合わせる』という考え方。THE COFFEESHOPで取り扱うコーヒーは、それぞれフルーツやチョコレートなど、他の食べ物に例えて風味を表現しています。

つまり、“チョコレート”というコメントがついたコーヒーは、チョコレート系のスイーツとマッチする可能性が高い、ということですね。

近い風味どうしの組み合わせは、それぞれの風味が増幅しあって、より膨らんでいくような印象になることが多いです。

コーヒーとフード、お互いの良いところを高め合うようなこのペアリングは、誰でも簡単に探せるやり方ですので、ぜひ試してみてください。

２つめの考え方は『逆の味わいのものをぶつける』というもの。

ここで言う“逆の味わい”というのにも色々と組み合わせがあって、例えば“苦味×甘味”や“酸味×甘味”、あるいは“酸味×油分”みたいなものもあります。

これらの組み合わせにおけるコーヒーの役割は、たいてい口の中をリセットさせるということ。

甘すぎる後味にキレを与えたり、口の中がもったりしたところをさっぱりさせるような仕事ですね。

それによって食べ飽きずに次々と交互に味わいたくなるようなペアリングになるんです。

これら２つの指針からペアリングを考えていくわけですが、「これは良い組み合わせだ！」と感動するようなときには、両方の要素を兼ね備えている場合が多いです。

ここ最近だと、ブルンジ／ブシンデというコーヒーと、ほうじ茶風味のバスクチーズケーキのペアリング。

コーヒーのティーライクなフレーバーとほうじ茶風味が高め合いつつ、フルーティな酸味が口の中をさっぱりとしてくれて、後味にはまたほうじ茶の香りが鼻腔に戻ってくるという、素晴らしい組み合わせでした。

このペアリングを考えてくれたのはTHE COFFEESHOPの神保バリスタ。

2週間おきの金曜の夜19時（※配信日時が変更になりました）からやっているインスタライブ＆YouTubeライブ配信にて、毎回新しいフードペアリングを紹介してくれているので、気になった方はぜひチェックしてみてくださいね！

BDSライブ配信、好評配信中！日時が変更になりました

コーヒー定期便”Beans Delivery Service”シングルオリジンプランの皆さまへお届けしたコーヒーのご紹介を、 定期便発送週の金曜日 19:00〜(※配信日時が変更になりました)、公式Instagram、公式YouTubeチャンネルにてライブ配信中！

配信はどなたでもご覧いただけます。配信日はカレンダーをCheck！

おすすめの抽出方法や、抽出レシピをご紹介。フードペアリングもご好評いただいております！素朴な疑問や、こんな企画があったらいいな、など、配信中はコメントもお待ちしております。どしどしお寄せくださいね！ （ライブ配信終了後はアーカイブでご覧いただけます。）

次回2021年10月号は10月1日発行を予定しております。お楽しみに！

それではみなさま、良いコーヒーライフを！

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