Monthly Beans Magazine｜2021年7月号 [vol.82]

先日、エルサルバドルのコーヒー生産者さんとZOOMを使ってお話するという、貴重な機会がありました。

その日行われたイベントは、エルサルバドルと日本をZOOMで繋ぎ、遠く離れた生産者とロースターが意見交換や質問を投げ合って、お互いをもっと身近に感じましょうというもの。

日本中のロースターやコーヒー関係者がオンラインで参加するこのイベントに、

今回THE COFFEESHOPロースターの萩原が、ゲストスピーカーとしてご招待いただいたのでした。

当日は、お互いの国に対する第一印象から、実際の農園の土壌や気候といった専門的な内容まで、2時間弱も話し込んでしまうという充実した内容に。

彼らの話の中で特に印象的だったのは、21年間コーヒー栽培を続けているというホセ・ディアスさんの言葉でした。

「コーヒー生産を始めた当初は、”クオリティ”という言葉すら知らず、ただ漫然とコーヒーを育てて売っていた。

約10年前にスペシャルティコーヒーというもの出会ってからは、クオリティの良いものを作れば高く評価され、生活が豊かになることを知った。

昔と比べて、いまは3倍くらい高く売れるようになったんだよ」

スペシャルティコーヒーの大切な役割のひとつに、生産者の方々へ正当な報酬を支払うというものがあります。

実際にスペシャルティコーヒーのおかげで収入が安定し生活が良くなったと語る生産者さんの言葉は、知識として聞く以上に、実にグッとくるものがありました。

また、”良いコーヒーをつくる時に絶対に欠かせないことはなんですか？”という質問に対しての答えもまた、僕の心に強く残っています。

「一番大切なことは、情熱をもって取り組むこと。

毎日努力を欠かさず、時間をかけて情熱を注げば、必ずクオリティは良くなります」

彼らは毎日朝5時には目覚め、日が暮れるまで1日12～14時間は働いているのだとか。

美味しいスペシャルティコーヒーが出来上がる背景には、彼ら生産者たちのたゆまぬ努力と情熱があることを、改めて思い知りました。

僕らロースターという仕事は、生産国から届いた素晴らしい品質のコーヒー生豆を焙煎し、美味しく飲める状態に最終加工してお届けするというもの。

改めて自分たちの仕事の重要さを感じ、襟を正される機会となりました。

彼らのコーヒーは、今年の9～10月ごろに入荷してくる予定です。

事前にいただいたサンプルでは実に素晴らしいクオリティのコーヒーでしたので、どうぞ楽しみにお待ちくださいね！

THE COFFEESHOPのお中元ギフト2021

今年の夏のギフトに、THE COFFEESHOP夏の定番、『Cafepreso Jerry』はいかがでしょうか。

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コーヒーゼリーは深煎りを使用したRichと、浅煎りのClearの2種類。それぞれ個性豊かなシングルオリジンを使用し、それに合わせたミルクソースもオリジナルレシピで独自に開発しています。

ぜひ皆様でお楽しみくださいませ！

次回2021年8月号は8月1日発行を予定しております。お楽しみに！

それではみなさま、良いコーヒーライフを！

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