Monthly Beans Magazine｜2021年5月号 [vol.80]

4月のある日、いつものようにTwitterを見ていると、こんなツイートが目に飛び込んできました。

“勇気を出して言いますが、イケてるコーヒー屋さんが出すイケてるコーヒー、だいたい酸っぱいですよね。フルーティーと表現するらしいのですが、僕は酸っぱくないコーヒーが好きです。“

とある作家さんのこのツイートは、4/17現在で7万いいね、1.1万リツイートとバズり中、返信欄には多くの同意の声が寄せられています。

これにはスペシャルティコーヒー業界の有名人たちも反応を見せていて、ちょっとした話題となっています。

ここでいう”イケてるコーヒー屋”とは、おそらくここ数年で増加しているスペシャルティコーヒーを取り扱っているショップを指しているのでしょう。

そもそもスペシャルティコーヒーの定義の中には、『風味の素晴らしいコーヒーの美味しさとは、～(中略)～ 爽やかな明るい酸味特性があり、』『良質の酸味は、コーヒーに生き生きとした印象度を与え、繊細さ、しっかりとしたバックボーンを与えるもの。』という文言があります。

スペシャルティコーヒー業界で働く人間にとってはコーヒーに酸味があるのは当たり前なのですが、実際に世間のもつコーヒーに対する印象とはまだまだ大きなギャップがあるのだと、改めて気づかされました。

このようなギャップが生まれるのは、ひとえにコーヒー屋の怠慢と、技術力・サービス力不足だと思います。

日本人のほとんどの方は『コーヒーは苦くて濃い飲み物』というイメージを持っていて、そんなお客様に対してなんの説明もなしにエチオピアの浅煎りを出したら、もちろんビックリされますよね。

いきなり期待していた飲み物と違うものが出てきたわけですから、運良く美味しいと思ってくれればラッキー、そうでなければ拒否反応が出て当然。

スペシャルティコーヒーはニッチな飲み物だということを自覚し、きちんと説明やプレゼンテーションをした上で提供するだけで、お客様の感じ方は全然違うものになってくるはずです。

バリスタにはそうした姿勢が求められますし、むしろそれこそがバリスタという職業の本質だとすら思います。

もちろんコーヒーは嗜好品ですので、酸味のない深煎り好きも、フルーティな浅煎り好きも自由。

実際THE COFFEESHOPでは、浅煎りから深煎りまで幅広いラインナップを揃えています。

ただ、コーヒーの中にある『良質な酸味』が好きになると、コーヒーの世界が一気に広がるのもまた事実です。

僕が初めてスペシャルティコーヒーに出会ったときと同じように、そのユニークで奥深い世界に感動してくれる人が一人でも増えてくれたら、コーヒー屋としては嬉しい限りです。

深煎り好きも浅煎り好きも、THE COFFEESHOPのコーヒーで感動してもらえるよう、日々の営業を頑張っていこうと襟を正させてもらえる良い機会でした！

今年は母の日＆父の日をあわせて、豪華なペアギフトを贈ろう。

2021年の母の日は5月9日(日)。父の日は6月20日(日)です。

昨年に引き続き、帰省が難しい状況下。帰省のタイミングでお祝いできない今年は、せっかくなので母の日と父の日を同時にお祝いしてみてはいかがでしょうか。同時にお祝いすることで価格や内容も奮発して、ちょっぴり贅沢なコーヒーギフトにしてみては？

母の日と父の日を同時にお祝いする、THE COFFEESHOPおすすめのペア・コーヒーギフトのご紹介はこちらから

次回2021年6月号は6月1日発行を予定しております。お楽しみに！

それではみなさま、良いコーヒーライフを！

mbmは店頭やオンラインストアで商品をご購入の際に無料でお入れしております。ぜひゲットしてください！