2023年10月11日発送のコーヒー定期便は、エルサルバドルとグァテマラをお届け!BDS MAGAZINE vol.237

2023.10.11
SHERE

多種多様なコーヒーの違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、コーヒー豆の定期便”Beans Delivery Service“(BDS)。

10月11日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!

ごあいさつ

こんにちは!

THE COFFEESHOP ロースター 萩原です。

長らく準備してきました今年のSCAJ、終わってみるとあっという間で、文字通り祭りの後の寂しさがありますね。

とはいえ、ここからTHE COFFEESHOPは年末までイベント尽くし。

2023年も残り2ヶ月半あまり、一気に駆け抜けて行きます。

皆様にもきっと楽しんでいただけるような企画をいくつも用意していますので、どうぞご期待ください!

それでは、BDS MAGAZINE〈10月11日号〉スタートです!

10月11日発送のコーヒー①El Salvador / La Hondurita & Machuca Pacamara Natural(エルサルバドル / ラ・ホンジュリータ & マチュカ・パカマラ・ナチュラル)

今回ご紹介のこのコーヒーは、2023年3月にロースター萩原が訪れたエルサルバドルにて、現地でセレクトしてきたロットのひとつです。

今回のコーヒーを届けてくれたエクスポーター・Cafe Norは、1800年代・4世代前から続く、伝統ある会社です。

エルサルバドル北部に位置するサンタアナ・チャラテナンゴの小規模生産者たちのチェリーを集め、サンタアナ近郊にあるドライミルで精製を行っています。

代表のアレハンドロ氏は地域のリーダー的存在で、小さな農園を運営する100以上の生産者たちとともに、高品質なコーヒー生産に取り組んでいます。

エルサルバドルでの滞在は、すべてアレハンドロがアテンドしてくれたのですが、数日でも一緒に過ごせば誰しも彼のことを好きになるような、理知的でお茶目な紳士でした。

Cafe Norの取り組みについてたくさんの話を聞かせてくれたのですが、その全てに一貫して感じたのは、彼らのコーヒービジネスをいかに持続的に続けていくか、という観点でした。

それは、コーヒーの高い品質を維持するということは当然として、環境の保護や、生産者の収入の安定など、多角的な視点から考えられていました。

エルサルバドルという国は決して裕福ではなく、情勢も安定しているとは言い難い状況にあります。

その中でも、コーヒーという仕事に誇りと責任をもって、未来のこどもたちの代まで続けていこうとするアレハンドロたち生産者の姿は、いち消費国のロースターとして感動を覚えるものでした。

今回のファームビジットについては、MAGAZINEにてより詳しくご紹介しております。よろしければぜひご覧ください!

今回ご紹介のロットは、ラ・ホンジュリータとマチュカという二つの農園で収穫された、パカマラ種・ナチュラルプロセスのカスタムロットです。

これらの農園のオーナーであるホセ氏とサントス氏とは、一緒に昼食を共にすることができました。

彼らは、「長く付き合っていくパートナーとなるロースターと繋がりたい。結婚相手を探すように、そういう相手との出会いを求めている」と話していました。

今回届いたこのコーヒーは、僕自身同じように継続して買いたいと思わせてくれる、素晴らしいクオリティでした。

これから先もTHE COFFEESHOPの定番商品として、みなさまにもお届けし続けられたら嬉しく思います。

どうぞお楽しみください!

BEANS DATE

【生産者】ホセ・アルヌルフォ・モンティエル、サントス・アルヌルフォ・ディアス(Jose Arnulfo Montiel, Santos Arnulfo Dias)

【農園】ラ・ホンジュリータ、マチュカ(La Hondurita, Machuca)

【地域】チャラテナンゴ(Charatenango)

【標高】1,550m

【品種】パカマラ(Pacamara)

【生産処理】ナチュラル(Natural)

10月11日発送のコーヒー②Guatemala / Angerina Mendes(グァテマラ / アンジェリーナ・メンデス)

アンジェリーナ・メンデス・トレスは、ウエウエテナンゴ地方で“古い家”を意味する『Q’ejna』という名前のコーヒー農園を営んでいます。

この地域の他の多くの農園も同様に先住民の言葉から名前が付けられています。

彼女は協同組合エル・センデロの一員です。

ウエウエテナンゴ地方、コンセプシオン・ウイスタ周辺のコーヒー農家からなるこの協同組合は、2016年に結成されました。

組合には196人のメンバーがおり、そのうち62人が女性で、134人が男性です。

彼女はこの協同組合の創立メンバーの一人で、生産者内の男女平等に焦点を当て、特に若い生産者をサポートしていると言います。

彼女は協同組合エル・センデロの一員です。

ウエウエテナンゴ地方、コンセプシオン・ウイスタ周辺のコーヒー農家からなるこの協同組合は、2016年に結成されました。

組合には196人のメンバーがおり、そのうち62人が女性で、134人が男性です。

彼女はこの協同組合の創立メンバーの一人で、生産者内の男女平等に焦点を当て、特に若い生産者をサポートしていると言います。

収穫の際には、熟したチェリーだけをピックします。チェリーは収穫されたその日にフローターで選別されます。

樽で36時間発酵させ、水洗いした後、再びきれいな水に10時間浸します。

最終的にパティオで6日間乾燥させ、クリーンなウォッシュドプロセスに仕上げます。

アンジェリーナさんのコーヒーは、昨年にもTHE COFFEESHOPで取り扱いをさせていただきました。

決して派手な印象ではありませんでしたが、THE COFFEESHOPが大切にしている『毎日飲みたいコーヒー』という条件に、まさしくぴったりなコーヒーだったことをよく覚えています。

今年は3月にグアテマラを訪問させていただき、ロット作成と輸出を担当しているPrimaveraのオフィスで先行してカップをとることができました。

並んだサンプルは全て豆の情報が伏された状態だったのですが、素晴らしい質感と甘さに目が止まったカップが、このアンジェリーナさんのロットでした。

やはり自分はこういうコーヒーが好きなんだ、と思ったと同時に、アンジェリーナさんの安定したプロフェッショナルな仕事ぶりに、感動を覚えました。

それから約半年を経て日本へ届いたコーヒーは、変わらずとてもクリーンでとろみのある質感と甘さが印象的です。

酸味と蜜のような甘さはアップルを思わせ、温度が下がっていくにつれてほのかにピーチや、ミルクティーのようなフレーバーも見つけることができました。

今年もアンジェリーナさんのコーヒーをみなさんにお届けできることをとても嬉しく思います。

THE COFFEESHOPらしい『毎日飲みたいコーヒー』を、どうぞお楽しみください!

BEANS DATE

【生産者】Angelina Mendez Torres

【農園】Q’ejna

【地域】ウエウエテナンゴ、Concepcion Huista

【標高】1,650〜1,730m

【品種】カトゥーラ

【生産処理】ウォッシュド、パティオでの天日乾燥

ORIGAMIのみを使った抽出大会〈ORIGAMI CUP〉

SCAJ開幕前日の9月26日(火)、世界中で愛されている日本産のドリッパー・ORIGAMIのみを使ってコーヒーを抽出する大会、『ORIGAMI CUP』が開催されました!

今回日本では初開催となるORIGAMI CUP、ロースター萩原が観戦してきましたので、その様子をレポートしたいと思います!

ORIGAMI CUPはその名の通り、使用できるドリッパーをORIGAMIのみに限定したコーヒー抽出のコンペティション。

ルールはいたってシンプルで、当日発表になる課題豆を、ORIGAMIドリッパーを使っていかに美味しく淹れることができるか、というものです。

各競技者で共通なのは、ドリッパーと課題豆、そして抽出に使用する水。その他、グラインダーやケトルは各自持ち込みが可、となっています。

競技は準備時間(コーヒー粉にお湯が触れる直前まで)が5分、競技時間が5分。

150ml以上のコーヒー液体を提出します。

予選ブロックは3人1組で競技が行われ、ジャッジ3名によるテイスティングののち、美味しいと思ったコーヒーを指差しで選び、多数決で勝敗を決めます。

大まかなルールと流れは、エアロプレスチャンピオンシップに似ている感じですね。

この競技の面白いところは、課題となるコーヒー豆が、競技当日までわからないということ。

どんな焙煎度で、どんなフレーバーを持っている豆なのか、あらかじめレシピを考えておけないので、その場その場での対応力が重要になってきます。

特にORIGAMIドリッパーはお湯の抜けが早いのが特徴。注ぎ方や粉の挽き目、使用する湯量によって抽出レシピのコントロールがしやすいので、こうした競技には向いているドリッパーと言えますね。

もちろん、その場でゼロからレシピを組み立てるわけではなく、ある程度汎用性のあるレシピを作っておいて、競技の現場で微調整を加える、という攻め方になると思います。

そのためには、ハンドドリップという抽出方法の仕組みや理論をしっかり把握して、かつORIGAMIドリッパーの特性も理解しておく必要があります。

競技の雰囲気はかなりカジュアルで、ワイワイとお祭りのように楽しい会場でしたが、実際の競技の内容はかなりハイレベルなことが行われていたように思います。

見事優勝されたのは、TRUNK COFFEEのバリスタ・You Bin Ooiさん。

TRUNKオーナーの鈴木さんはORIGAMI開発にも携わられていた方なので、さすがTRUNK COFFEEですね。

チャンピオンの抽出したコーヒーを飲むことはできなかったのですが、どんなレシピで抽出されたのか、教えて欲しいですね…!

ORIGAMI CUPの会場になったのは、青山にあるLittle Darling Coffee Roastersさん。

広い店内に観客がぎゅうぎゅうに詰まっていて、初開催ながら注目度の高さが伺えました。

会場ではORIGAMI CUP限定の飲み比べカップが販売されていて、それを購入すると競技が終わった競技者による振る舞いコーヒーを飲むことができました。

同じコーヒー豆でも淹れ手によってかなり味の違いがあり、改めてドリップの奥深さとORIGAMIの面白さを実感することができました。

実は、THE COFFEESHOPからもエントリーしたかったのですが、早々に募集を締め切ってしまったため残念ながら出場できず…。

来年以降も開催予定とのことでしたので、ぜひチャレンジしたいと思っています!

皆さんも興味がある方は、ぜひチェックしてみては?

それでは良いコーヒーライフを!

次回発送予定

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 10月25日(水)予定

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