1月12日発送のコーヒー定期便はエチオピアの精製違い2種!BDS MAGAZINE vol.195

2022.01.13
SHERE

多種多様なコーヒーの違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、コーヒー豆の定期便”Beans Delivery Service“(BDS)。

1月12日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!

ごあいさつ

あけましておめでとうございます!

2022年1月12日発送のBEANS DELIVERY SERVICE MAGAZINEです!

新年最初のBDS配送となりました。

今年も皆様へ素晴らしいスペシャルティコーヒーの世界をご紹介できるよう、スタッフ一同心を込めてお届けさせていただきます。

今年も1年、どうぞよろしくお願い致します!

それでは、BDS MAGAZINE1月12日号、スタートです!

1月12日発送のコーヒー紹介

Ethiopia/Benti Nenqa Washed(エチオピア/バンティ・ネンカ・ウォッシュド)
Ethiopia/Benti Nenqa Sun Dried(エチオピア/バンティ・ネンカ・サンドライ)

2022年最初のBDSは、スペシャルティコーヒーの世界を代表する生産国・エチオピアより、珍しい農園単位のロットの生産処理違いを2種類ご用意しました!

今回のエチオピア/バンティ・ネンカは、エチオピアの農業開発企業であるMETAD社が手がけるロットです。METAD社創業家は、コーヒーの栽培や取引の伝統を3世代にわたって受け継いできました。創業家から「エチオピア商品取引所(ECX)」を創設し、COO(最高執行責任者)を務めた者も輩出しています。

METAD社の基本的な企業理念は、「責任感の強い良き隣人としての企業たれ」というもの。当社の中心的な企業使命は、エチオピアの市民やコーヒー農家の社会的利益となるプログラムを提供することとされています。

厳格な品質管理基準の基、アラビカ生豆の栽培加工をおこない、北米、ヨーロッパ、アジアの輸入商や焙煎業者向けに輸出。

また、持続可能なコーヒー生産のために、ウォッシュトプロセスで出る排水の適切な処理や受粉対策のための養蜂技術、土地利用効率向上のための「間作」など、新しい農業技術も取り入れ、多くの国際認証も取得しています。

今回はそんなMETAD社から、農園指定のロットを生産処理違いで仕入れました。通常、エチオピアでのコーヒー生産は、1Haにも満たないような超小規模農家によって行われていることが多く、彼らは近隣のウォッシングステーション(生産処理場)にチェリーを持ち込んでひとつのロットを形成します。

そのため、他のアフリカ諸国も含めウォッシングステーション単位での流通がほとんどです。今回のような農園単位での買い付けは、コーヒーノキの栽培から生産処理・輸出までを一貫して行うMETAD社だからこそ可能な特別なロットです。

農園単位で流通させることのメリットは、その土地ごとのテロワールがより明確に現れることや、それに応じた栽培・生産処理指導を行えることです。そのため、METAD社のロットは毎年のように素晴らしい品質のものを届けてくれています。

チェリーの果肉を除去したのち水路に流して選別、発酵によってミュシレージを取り除くウォッシュドプロセスでは、アフリカンベッドにて乾燥させるまでの間に7回もの選別を経ます。そうして作られたウォッシュドプロセスは、紅茶のように透き通った印象があり、実に爽やかで上品なコーヒーに仕上がっています。

質の高いウォッシュドによく見られるベリー系のアシディティとともに、今回のロットで印象的なのはキンカンやアプリコットのようなふくよかな甘さがあること。ただスッキリとしているだけでなくフルーツの甘さが口の中に長く留まり、満足感のある1杯が楽しめます。

収穫したコーヒーチェリーを天日干しにして乾燥させ、その後脱穀して種子を取り出すサンドライ(ナチュラル)は、ストロベリージャムのような濃密なフレーバーが特徴。特に温度が高いときには甘さのあるアシディティと後味を感じ、温度が下がるにつれてチョコレートやブラウンシュガーのような心地よい甘さへと変化していきます。

ウォッシュド、サンドライともに2022年の始まりにふさわしい素晴らしいコーヒーに仕上がっています。

ぜひゆっくりとお楽しみください!

BEANS DATE

【生産者】METAD社、地元の小規模農家

【農園】バンティ・ネンカ

【地域】オロミア州グジ

【標高】2,150m

【品種】74110、74112、在来品種

【生産処理】ウォッシュド、サンドライ(ナチュラル)

2022年はロブスタ種がトレンドに?

参照元:Sprudge

世界でもっとも有名なコーヒーメディアのひとつ・Sprudgeに、興味深いトピックが上がっていました。

それは「ニューヨークタイムズはロブスタ種が2022年のトレンドになると考えている」というもの。

それによると、みなさんご存知ニューヨークタイムズが発表した『How Will Americans Eat in 2022?』という記事の中で、ロブスタ種のコーヒーとそれを使って作るベトナムコーヒーが2022年の新たなトレンドになる、と書かれていたそうです。

その理由としては気候変動によるアラビカ種栽培への影響や、昨今の価格高騰などが挙げられており、現にロブスタ種の栽培が盛んなベトナムでは、生産量は増加傾向にあります。

また、主にロブスタ種を濃く抽出して、コンデンスミルクや卵黄などを入れてつくるベトナムコーヒーのショップもアメリカ国内に増えているらしく、トレンド予測の一根拠となっているようです。

個人的にこの予測はあながち間違っていないのでは、と思っています。

これまでスペシャルティコーヒーの文脈では、高品質なアラビカ種が前提とされてきましたが、気候や土壌、病気への耐性などから、センシティブな栽培が必要なのも事実。

対してアラビカ種よりも栽培しやすいロブスタ種は、気候変動問題への解決策のひとつとして各国で研究が進められている品種です。

ロブスタ種と聞くとカフェインが多くて苦味が強く、アラビカ種と比べて質の悪いもの、というイメージがあるかもしれませんが、アラビカ種と見紛うような華やかな風味をもったロブスタ種も実際に出てきています。

僕自身、とある知り合いにサンプルをもらったことがあり、そのカップもとてもロブスタとは思えないような軽やかな風味でした。

ロブスタ種であっても、適切な栽培と生産処理を行えばスペシャルティグレードと評価できる可能性があるのか、と感動したのを覚えています。(そのときは実験的なロットだったのであまりに価格が高くて購入を諦めました。。)

また、アラビカ種よりも低い標高で栽培ができるロブスタ種は、それを植えること自体が気候変動への改善策に繋がる、という側面もあります。

もちろん、消費国・生産国の努力や工夫によって気候変動に歯止めをかけ、アラビカ種もロブスタ種も持続可能な生産ができることが一番ですが、現実的な解決策のひとつとしてロブスタ種の生産・消費を増やすということも考えなくてはいけないかもしれません。

THE COFFEESHOPではこれまで1度もロブスタ種のロットを取り扱ったことはありませんが、少なからず注目していきたいと思っています。

それでは良いコーヒーライフを!

次回発送予定

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 1月26日(水)予定

毎月1〜2回(※)お届け!とっても便利で美味しいスペシャルティコーヒーをお届けする、コーヒー豆の定期便。

THE COFFEESHOPが直接ホンジュラスで買い付けた、日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ♪

(※プランによって異なります。)

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