12月22日発送のコーヒー定期便はルワンダとケニア!BDS MAGAZINE vol.194

2021.12.22
SHERE

多種多様なコーヒーの違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、コーヒー豆の定期便”Beans Delivery Service“(BDS)。

12月22日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!

ごあいさつ

こんにちは!

2021年12月22日発送のBEANS DELIVERY SERVICE MAGAZINEです!

早いもので2021年のコーヒー定期便も今回の発送で最後となります。

今年1年の皆さんのコーヒーライフはいかがだったでしょうか?

迫る年の瀬、急に真冬の寒さがやってきましたが、暖かい部屋に暖かいコーヒーで、風邪などひかぬように今年1年を締めくくりましょう!

それでは、BDS MAGAZINE12月22日号、スタートです!

Rwanda/Gisheke Natural(ルワンダ/ギシェケ・ナチュラル)

ギシェケ・コーヒーウォッシングステーション(以下、CWS)はルワンダ西部県ニャマシュケ郡のキブ湖沿岸に位置します。キブ湖はルワンダとコンゴに接する国内最大の湖で、湖内には大小様々な島々があります。

ギシェケCWSは2018年に設立されたばかりで、まずは農家のリストを作り、設備を揃える所からスタートをしました。ギシェケCWSが出来るまでは、近隣にある他のCWSにチェリーを持ち込んでいた農家が多く、ここが出来たことで収穫後により短時間での精製が可能になり、クオリティの向上が期待されています。

CWSが湖沿岸にあるという立地の特性から、チェリーの40%が近くの島であるムシュングェ(Mushungue)から、60%が本土から集められ、チェリーの収集所から農家は木彫りのボートを使用してチェリーを運びます。

CWSは丘に囲まれた谷間にあり、丘から風が谷間に向かって吹きおろすため、乾燥に日数を要するナチュラルプロセスを行うには理想的な環境です。

CWSに持ち込まれたチェリーは重量を量り、フローティングタンクに入れ、そこで沈んだ完熟したシンカーのみドライングテーブルに運ばれます。ドライングテーブルではチェリーが重ならないように非常に薄い層にして敷かれます。それにより、水分が多いチェリーがベッド上で重ならず、発酵やカビのリスクを防ぎます。

乾燥中は担当スタッフがドライングテーブルに付き、ハンドピックをしながら乾燥させ、平均で40日間かけドライングを行います。

ギシェケCWSでは農家の生産をサポート、および改善するために、継続的な取り組みを行っています。

・農家へのコーヒーの苗の無償配布

・全ての農家とその家族を健康保険に加入させる

現金収入の少ない農家は健康保険へ加入することが困難で、ルワンダのCWSとしては初となる取り組みです。

・チェリーの受け入れとフィードバックシートの徹底

農家に未熟なチェリーではなく完熟したチェリーを持ち込んでもらうために、毎回農家が「どんなチェリーを持ってきたか」を評価し、フィードバックをしています。

CWSによっては完熟したチェリーしか受け取らず、未熟なチェリーは買い取らない所もある中、持続的な関係性構築のために持ち込まれたチェリーは全て、政府が定める最低買取価格以上の金額で買い取ります。

このような取り組みを通じて地域の農家・コミュニティとの関係性を重視しながらCWSの運営を行っています。

BEANS DATE

【CWS】ギシェケCWS

【地域】西部県ニャマシェケ郡

【標高】1,650~1,850m

【品種】ブルボン

【生産処理】ナチュラル

Kenya/Karatina(ケニア/カラティナ)

今年お届けしたシングルオリジン定期便のうち、4回目のお届けとなるケニアのコーヒー。

これまでの3ロットについては、比較的浅めの焙煎で鮮やかな果実味を引き出すようなイメージで仕上げていましたが、今回お届けのKenya/Karatinaはフルーティなフレーバーを出しつつ、よりリッチなボディ感と甘さを意識して焙煎しました。

今回お届けのロットは”AA”という等級のもの。ケニアコーヒーの等級分けは生豆の粒の大きさで分けられていますが、なかでも”AA”は粒が大きくふっくらしたものだけが集められたロットです。生豆の中にしっかりと火を通して成分の発達を促すことで、リッチなボディ、黒糖のような甘さを引き出すことができます。

加えて、ケニアスペシャルティの代名詞とも言えるカシス(ブラックカラント)のようなフレーバーもあり、飲めば贅沢な気持ちにさせてくれるようなコーヒーに仕上がっています。

カラティナ・コーヒーファクトリーは、バリチュ生産組合に参画しているコーヒー生産者のチェリーを水洗する設備として 設立されました。参加生産者の平均栽培面積は大変小さく、標高1,700mの0.5ヘクタールにわずか200本ほどの木を植えているところが主です。

持ち込まれたチェリーは、オーソドックスな水洗発酵処理が行われ、果肉除去後、豊富かつ清涼な水源によるミューシレージの発酵除去が行われています。

チェリーから果肉を除去するのに使用するパルパーという機械は、マッキノン製の特徴的なデュアルディスクという特別仕様。比較的大粒なケニアの豆に相性がよく、効率的かつ良質な果肉除去を実現します。

またケニア伝統の乾燥方法であるサスペンデットパティオ、通称アフリカンベットの乾燥は、異物混入のリスクを低下するだけでなく、上面・下面ともに風通しがよく効率的な乾燥を行うことができます。

充分な乾燥を経た豆はパーチメントを脱殻後、ドライミルと呼ばれる選別施設を通り、最後の精選がなされ輸出されています。

BEANS DATE

【生産者】バリチュ生産組合

【精製所】カラティナ農協

【地域】ニエリ地方

【標高】1,770m

【品種】SL28, SL34, Ruiru11

【生産処理】ウオッシュド

2021年のBDS振り返り!

今回の発送をもって、2021年のBDSも最後のお届けとなります。

そこで、今年シングルオリジンプランの皆様へお届けしたオリジンを、一気に振り返ってみましょう!

【南米:14ロット】

ブラジル/セーハ・ダス・トレス・バハス

ブラジル/ランチョ・サン・ベネディト

ブラジル/プログレッソ

ブラジル/シティオ・ダ・トーレ

コロンビア/エベル・アンヘル・ゲバラ

コロンビア/サンタ・エレナ

コロンビア/ブエナ・ビスタ・コロンビア

コロンビア/ビリャマリア・ナチュラル

コロンビア/ロテ・ホセ・アントニオ

ペルー/COE2020 #19 エル・エンカント

ペルー/アレハンドロ・コンデソ

ペルー/フレディ・デラ・オー

ペルー/ヒルダー・ソンコ・トレド

ボリビア/アルベルト・ポマ

【中米:18ロット】

グアテマラ/エル・グアタロン

グアテマラ/サンタクルス

コスタリカ/シン・リミテス

コスタリカ/ラ・カンデリージャ・ハニー

コスタリカ/モンテコペイ・エル・アルコン

ホンジュラス/ククルチョ・アナエロビック

ホンジュラス/インテグラル・シプレス

ホンジュラス/ラス・モラス

ホンジュラス/パトリアルカ

ホンジュラス/ラ・サバナス

ホンジュラス/ラ・シラ

ホンジュラス/エル・ロブレ・ナチュラル

ホンジュラス/リキダンバル

ホンジュラス/モンテシージョス

ニカラグア/ラ・フエンテ

ニカラグア/エル・ボスケ・ナチュラル・アナエロビック

エルサルバドル/サンタリタ・ナチュラル

エルサルバドル/カフェノル・パカマラ

【アフリカ:13ロット】

エチオピア/イディド・トゥリセ・ナチュラル

エチオピア/フォゲ・ウォッシュド

エチオピア/コンガ・ウォッシュド

エチオピア/グジ・メッシーナ・ナチュラル

エチオピア/ハロベリティ

ケニア/マガンジョ

ケニア/キアワムルル

ケニア/ムラーランディア

ケニア/カラティナ

ルワンダ/ミビリマ0205

ルワンダ/シンビ

ルワンダ/ギシェケ・ナチュラル

ブルンジ/ブシンデ・ウォッシュド

【アジア:3ロット】

インドネシア/ドロック・サングルー

インドネシア/ポルン・アルフィナー

東ティモール/ライムティン

以上、15カ国 48ロットでした。

こうして並べてみると、今年もバラエティ豊かに、世界中のさまざまなところで作られたコーヒーをご用意させていただいたのがわかりますね。みなさんの記憶に残っているコーヒーはありますでしょうか?

焙煎した者からすると、どのロットもすぐに味を思い浮かべられるほど印象深いコーヒーばかりです。直接買い付けに行ったホンジュラスを始め、今年は特にコロンビア、ペルー、ケニアあたりの出来が良かった印象ですね。

逆に、新型コロナの影響等もあり、近年注目の集まっているアジアのコーヒーをあまりご紹介できなかったのが悔やまれるところ。来期の見込みもまだ不透明ではありますが、アジアのコーヒーは今後も積極的に見ていきたいと思っています。

いまは来年前半にお届けする予定のコーヒーを選んでいる真っ最中。早く皆さんに飲んでもらいたいコーヒーばかりで、いまからワクワクしています。2022年もたくさんの素晴らしいコーヒーをお届けしていきますので、引き続きどうぞ宜しくお願いします!

それでは良いコーヒーライフを、そして良いお年を!

次回発送予定

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 1月12日(水)予定

毎月1〜2回(※)お届け!とっても便利で美味しいスペシャルティコーヒーをお届けする、コーヒー豆の定期便。

THE COFFEESHOPが直接ホンジュラスで買い付けた、日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ♪

(※プランによって異なります。)

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