11月10日発送のコーヒー定期便はニカラグアとケニア!BDS MAGAZINE vol.191

2021.11.10
SHERE

多種多様なコーヒーの違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、コーヒー豆の定期便”Beans Delivery Service“(BDS)。

11月10日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!

ごあいさつ

こんにちは!

2021年11月10日発送のBEANS DELIVERY SERVICE MAGAZINEです!

先週末はROAST WORKSの8周年記念として、店頭にてコーヒー豆半額イベントを実施しました!

お陰様で大変多くのお客様にお越しいただき、「8周年おめでとう!」とお祝いしていただいて大変嬉しかったです。

この先、10周年20周年とまたイベントを開催して大盤振る舞いできるように、これからも頑張って参ります!

それでは、BDS MAGAZINE11月10日号、スタートです!

Nicaragua/El Bosque Natural Anaerobic(ニカラグア/エル・ボスケ・ナチュラル・アナエロビック)

まずは中米ニカラグアより届いた進化する生産処理の現在地。丁寧な仕事が生み出す上品なナチュラル・アナエロビックをご紹介します! 僕は今回のこのコーヒーを飲むまで、正直なところ近年話題となっている嫌気性(アナエロビック)プロセスについてあまり良いイメージを持っていませんでした。

というのも、この嫌気性発酵という手法は、数年前に彗星のごとくコーヒー業界に現れてからというもの、そのユニークで独特なフレーバーがもたらす衝撃の大きさから、適切に処理されているとは言えないような質のよくないロットが数多く出回っていたからです。

ところが、今回のペラルタコーヒーによるエル・ボスケ農園のナチュラル・アナエロビックは、個性がありつつ非常にバランスが良く、素晴らしい仕上がりになっていると感じました。

その印象は一言で言えば”上品なアナエロビック”。

適度に発酵感のあるお酒のような香りは、樽で熟成されたゴールドラムを思わせ、甘さを伴ったジューシーな酸味で、巨峰やプルーンのような印象があります。

長く続く甘さの余韻があり、非常のバランス良く重厚な飲み口で、良い意味でこれまでのアナエロビックに対するイメージを裏切るようなコーヒーです。

今回のコーヒーを生み出したのは生産者でありエクスポーターでもあるニカラグア・ペラルタコーヒー。

地理的・政治的な理由から、決して安定しているとは言えないニカラグアでのコーヒー生産において、彼らは量より質を重視する方針をとっています。

コーヒーの質を高めることを研究するなかで最も重要なポイントのひとつ、生産処理。

3年前にアナエロビックプロセスに出会った彼らがそれを試すのは当然のことだったと思います。

ただ、彼らの話のなかで印象的だったのは、アナエロビックプロセスを取り入れるのはファンキーなフレーバーを作り出すことが目的ではなく、発酵によってクオリティに一貫性を持たせるため、という点。

なるほど、そうした彼らの想いは、今回のコーヒーのバランスにまさしく現れていると感じました。

コーヒー生産国とマイクロロースターを繋ぐプラットフォーム・TYPICAのサイトでは、そんなペラルタコーヒー代表であるフリオ・ペラルタ氏のインタビューを読むことができます。

届いたコーヒーを飲みながら、ぜひご覧になってみてください!

BEANS DATE

【エクスポーター】ペラルタコーヒー

【農園名】エル・ボスケ

【農園主】Julio Peralta Salomon

【地域】ヌエバ・セゴビア、サン・フェルナンド

【標高】1,250〜1,560m

【品種】イエローカトゥアイ

【生産処理】ナチュラル・アナエロビック

Kenya/Murarandia(ケニア/ムラーランディア)

続いてご紹介するのは、世界中のコーヒー生産者とロースターを繋ぐオンラインプラットフォーム”TYPICA”を通じて輸入したアフリカ・ケニアのコーヒーです。

カップをとってみてまず感じたのはとにかく甘い!ということ。

カッピングでの評価ですから、もちろん甘みを足してなどいないにも関わらず、まるでシロップを溶かし入れたたような甘さの印象が一貫して続きます。

普段、カッピングをする際にはどんなフレーバーがあるかが最初に感じるポイントになりますが、まずもって感じたムラーランディアの第一印象は蜜のように濃厚な甘さでした。

次にやってきたのはケニアらしい明るくジューシーな酸味。ほのかな苦味と甘味が相まって、グレープフルーツやオレンジのような印象があります。

フレーバーの表現に出てきた言葉は『チェリートマト』。こちらも甘さが特徴的なワードが自然と浮かび上がってきました。

それらの甘さ、酸味、フレーバーが個性として最大限発揮できるよう、短時間でしっかりと火を入れて中煎り前半に仕上げました。

直近でTHE COFFEESHOPで取り扱っていたキアワムルルというロットも、同じくTYPICAを通して輸入したものですが、それとはエクスポーターが異なり、生産エリアも別の場所になります。

同じケニアのコーヒー、焙煎度合いも大きくは違わないながら、その味わいはやはり個性に富んでいて、違いを楽しむことができます。

二つを一緒に味わって飲み比べしてみるのも楽しいかもしれません。

例のごとくTYPICAのサイトには、今回のコーヒーを届けてくれたケニアコフ代表のメッテ・マリー氏、貿易担当のダニエル氏へのインタビューが掲載されていますので、コーヒーを飲みながらぜひご覧ください!

BEANS DATE

【エクスポーター】ケニアコフ

【生産者】New Murarandia Coop

【精製所】ムラーランディア

【地域】ムランガ、カフロ

【標高】1,834m

【品種】SL28,SL34

【生産処理】ウォッシュド

WBrC2021、日本代表畠山バリスタ2位入賞!

つい先日、おめでたいニュースが飛び込んできました!

10月24日〜26日に行われたWBrC(ワールドブリュワーズカップ)2021において、日本代表として出場した畠山大樹さんが見事2位入賞を果たしたとのこと!おめでとうございます!

WBrCとは、ハンドドリップやエアロプレスなど、機械的動力を使わない抽出器具ならなんでもアリという、自由度の高いコンテストです。

大会が用意した豆をいかに美味しく淹れるかという必修サービスと、自身で用意した豆を使い、プレゼンテーションを交えて抽出を行うオープンサービスの2つによって審査されます。

畠山さんは2019年に開かれた日本大会で優勝、本来ならば2020年の世界大会に出場する予定でしたが、コロナによる延期を経て2021年大会へ臨まれました。

ちなみにその年には、ハンドドリップのコンテストでも優勝を飾り、史上初の二冠としても話題になりましたね。

自由度の高いブリュワーズカップ、豆と水、抽出レシピの組み合わせはまさしく無限大。

その中で大会で持っていく1つのコーヒーを決めるのは、並大抵の準備ではいかないはずです。

堂々の2位入賞、心から尊敬いたします。

今回の大会出場には、2016の世界チャンプ・粕谷哲さんがコーチとして帯同されたそうですが、Twitterやインスタライブなどで現地の様子をレポートしてくれたのを楽しく拝見しておりました。

中でも印象的だったのは、大会終了後の講評で審査員から言われた「味の説明が実際の味と異なっていた」という言葉。

オープンサービスでは提供するコーヒーがどんな味わいなのか、なにを目指して抽出を行うのかをプレゼンテーションするのですが、なんと畠山さんのコーヒーは「説明よりも美味しかった」という理由で減点されてしまったのだそう。

抽出したコーヒーが美味しいだけでは勝てないという、このコンテストの難しさを象徴するようなエピソードでした。

そのほかにも、上位3位までの出場者が”ユーゲノイデス”という品種を使用していたなど、新しいトレンドが生まれそうな予感がする素晴らしい大会でした。

この”ユーゲノイデス”という品種も語るべきことが多いコーヒーなのですが、それはまたの機会とさせていただきます。

とにかく畠山バリスタ、お疲れ様でした&おめでとうございます!

それでは良いコーヒーライフを!

次回発送予定

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 11月24日(水)予定

毎月1〜2回(※)お届け!とっても便利で美味しいスペシャルティコーヒーをお届けする、コーヒー豆の定期便。

THE COFFEESHOPが直接ホンジュラスで買い付けた、日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ♪

(※プランによって異なります。)

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