10月13日発送のコーヒー定期便は東ティモールとブラジル!BDS MAGAZINE vol.189

2021.10.13
SHERE

多種多様なコーヒーの違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、コーヒー豆の定期便”Beans Delivery Service“(BDS)。

10月13日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!

ごあいさつ

こんにちは!

2021年10月13日発送のBEANS DELIVERY SERVICE MAGAZINEです!

10月も半ばだというのに東京はまだまだ暑い日が続いています。

それでも朝晩は涼しい風が吹いて、秋がゆっくりと深まっていくのを感じています。

季節の変わり目で体調を崩しやすい時期、今週末からはグッと気温が下がるみたいですので、どうぞご自愛くださいね。

それでは、BDS MAGAZINE10月13日号、スタートです!

East Timor/Raimutin(東ティモール/ライムティン)

まずはTHE COFFEESHOPでは初の取り扱いとなる、東ティモールのコーヒーをご紹介します!

2002年に独立国となった東ティモールは、石油と天然ガスに頼った資源収入中心の経済構造から脱却し、経済の多様化を図るため、農業が主要な産業として重要視されています。

その中でも、輸出用作物として注力されているのがコーヒー栽培です。

東ティモールのエメラ県は、国内に13ある自治体の内、コーヒー生産量が最も多い県です。

しかし生産性が低いため、収益が少なく不安定という課題を抱えていました。

この課題を克服するめ、アッツァベ村の生産者グループは持続的な品質向上に取り組んでいます。

2018年4月には、エルメラ県アッツァベの標高1,400mの場所にウェットミル(コーヒーチェリーから果肉を除去、パーチメントコーヒーに加工する施設)が建設されました。

痛みやすく、劣化のスピードが早いチェリーよりも、生産処理を施したパーチメントコーヒーの状態で流通させた方が、品質や取引の透明性などの面で地域にとって貢献します。

ウェットミルの設計は、他のコーヒー生産国の事例に倣って合理的な構造になっており、各パートの部品は地元で簡単に入手可能な竹など素材が使われています。

近隣農家のチェリーを収集・精製処理する機能だけでなく、村の首長やリーダーの会議場所として、また農家向けに栽培~収穫プロセスのトレーニングをする拠点としてなど、地域のハブとして役割を果たしています。

今回のロットは、ライムティン村の農家によって収穫されたコーヒーチェリーをこのウェットミルで生産処理したもの。

ウェットミルで果肉除去と水洗処理を行い、ベッドの上で25日間かけて乾燥させられます。

ベッドは高床式のアフリカンベッドの土台に、コロンビアなどで採用されている小さく積み重ね可能なドライングテーブルが組み合わさっています。

カップをとってまず驚いたのは、素晴らしい質感と甘さ、そして後味です。

質感はシルクのように滑らかでまとまりがあり、キャラメルのような甘さの余韻が心地よく後味に続きます。

正直、今回のロットに出会うまで、東ティモールという生産国にはスペシャルティコーヒーというイメージを持っていませんでした。

このコーヒーのもつ素晴らしい質感と甘さは、他の生産国のトップクオリティのものと引けを取らない品質だと思います。

これからも要注目の東ティモール、ぜひゆっくりとお楽しみください!

BEANS DATE

【生産者】ライムティン村のコーヒー農家

【ミル】アッツァベ・コミュニティ・ウェットミル

【地域】エルメラ県アッツァベ

【標高】1,700〜1,800m

【品種】ハイブリッド・デ・ティモール、ティピカ

【生産処理】ウォッシュド

Brazil/Sitio da Torre Natural(ブラジル/シティオ・ダ・トーレ・ナチュラル)

シティオ・ダ・トーレ農園は、カルモ・デ・ミナス地方マンティクエイラ地区に位置し、1,100m~1,300mの高地にコーヒーが植えられています。

当農園では、2003年より水洗設備やパルプドナチュラルの生産を開始し、4世代に亘る家族経営の中で様々な試みが続けられてきました。

伝統的なナチュラルコーヒーの生産ももちろん続けながら、丁寧な栽培ケアはより素晴らしいクオリティーを生み出すという信念のもと、特に収穫後の木々の状態に気を使い、入念な手入れを行っています。

乾燥は伝統的なセメントパティオを使い、敷き詰められたパーチメントは日に何度も攪拌されます。

栽培区画ごとに管理されたロットはすべてナンバリングされ、それぞれのロットがどのように生産処理されたか、詳細なトレーサビリティー情報を入手することができます。

またサステナビリティーの観点から、特に人と周辺自然環境の関係を重視し、その双方を高めることによって更なる品質と生産性の向上に努めています。

2021年の上半期には同じ農園のパルプトナチュラルを取り扱っていました。

そちらも美味しいコーヒーでしたが、今度のナチュラルもそれに引けをとらない素晴らしいカップがあります。

印象的なのは、深煎りにしてもなお感じるアプリコットのようなフルーティさ。

農園が位置する1,300mにも迫る標高から生み出されるこのフレーバーは、良い意味でブラジルらしくない華やかさを醸し出しています。

そこに、深煎りのブラジルらしいくるみやチョコレートのようなバランスの良い飲み口が加わり、一口の中で様々な味が踊る素晴らしいコーヒーです。

肌寒い季節、大きめのマグカップに入れてゆっくりと楽しみたい1杯に仕上がっています。

BEANS DATE

【生産者】アルバロ・アントニオ・ペレイラ・コリ

【農園】シティオ ダ トーレ

【地域】カルモ・デ・ミナス

【標高】1,270m

【品種】イエローブルボン

【生産処理】ナチュラル

研究室育ちのコーヒーが誕生!?

Photo: FAST COMPANY

世界的な気候変動により、農産物としてのコーヒー栽培が年々難しくなってきているということは、当然みなさんにも聞き及んでいるかと思います。

平均気温の上昇やそれに伴う異常気象はあらゆる生産地に影響を与え、もともと品質の高いコーヒーを作ることができていたエリアでも、近い将来、栽培が難しくなってしまう可能性、なかには既に深刻な影響を受けている農園もあります。

そんななか今年9月、北欧フィンランドの研究所・VVT技術研究センターで”人工培養コーヒー”が誕生したというニュースが飛び込んできました。

それによると、農作物としてコーヒーを育てるのではなく、コーヒーから取り出した細胞をラボで培養することで、コーヒーを抽出するために必要なコーヒー粉を造りだすことに成功したのだとか。

そのプロセスとは以下の通り。

コーヒーの葉から細胞を取り出す。

専用のラボで細胞を培養、細胞株という状態にする。

細胞株を、さらにバイオリアクターで培養、成長させる。

成長した細胞株を乾燥させて粉末状にし、熱を加えて焙煎。

そうして得られた茶色い粉から成分を抽出して完成!

培養するのがコーヒーの種子(生豆)ではなく、葉の細胞というのは興味深いですね!

ニュースを掲載しているサイトではその焙煎された細胞株の写真も載っているのですが、見た目は確かに挽いたコーヒー豆のよう。

VVT研究員によると、抽出した液体の味や香りは通常のコーヒーと遜色なかったとのこと。

また、将来的にはコーヒーの品種や焙煎度合い、培養プロセスの調節によって、風味やカフェイン量のコントロールも可能になるのだとか。

ちょっと未来の話のようでにわかには信じられない部分もありますが、もし本当に”ラボ産シングルオリジン”実現したら、世界的なコーヒー不足問題解決の一手となるかもしれませんね。

そうはならないにしても、単純にコーヒー好きとしてはぜひ一度飲んでみたいものです!

元記事は以下のリンクよりどうぞ。

次回発送予定

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 10月27日(水)予定

毎月1〜2回(※)お届け!とっても便利で美味しいスペシャルティコーヒーをお届けする、コーヒー豆の定期便。

THE COFFEESHOPが直接ホンジュラスで買い付けた、日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ♪

(※プランによって異なります。)

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THE COFFEESHOP

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