Monthly Beans Magazine｜2025年10月号 [vol.133]

個人的な話になるのですが、コーヒー屋をやっていて大切にしていることして、お店がうまく“まわっている”かどうか、という感覚があります。この“まわっている”という感覚、言い換えれば物事や仕事の流れが滞りなく進んでいること、と言えると思います。

例えばお店の営業について。スタッフの人数が適切か？資材や商品の在庫は十分か？お客様の導線は確保されているか？店内は綺麗に整っているか？仕事の順番が整理されているか？仕事量が多過ぎないか？逆に少な過ぎないか？これらの要素がすべて揃って初めて、お店がちゃんと“まわっている”感覚になります。

きちんとお店が"まわっている"ときというのは、お客様も従業員もストレスを感じることなく、みんなが気持ちの良い状態で物事が進んでいきます。そういうお店には心地良い空気感があり、ビジネスとしても自然とうまく流れていくように思います。

いま挙げた例はあらゆる飲食店に共通して言える要素で、もちろんTHE COFFEESHOPにとっても重要なことなのですが、それとは別にスペシャルティコーヒーのロースターという業種だからこその"まわっている"感覚というものがあります。

それは、生豆の仕入れから焙煎、抽出までの流れが、きちんと"まわっている"かどうか、という点です。優れたロースターであれば当然の仕事の流れと思われるかもしれませんが、ありとあらゆる要因で品質が変わってしまうコーヒーという商材においては、これらがきちんと"まわっている"ことは、実は結構難しいことだと思います。

直近で「あぁ、いますごく綺麗に"まわっている"な」と感じたのは、9月2回目の定期便BDS発送のタイミング。この回のシングルオリジン定期便ではエルサルバドルとコロンビアのコーヒーをお届けしました。

エルサルバドルは2023年に訪れたCafeNorというエクスポーターから、コロンビアはとても信頼をおいているインポーター・SYUHARIからの仕入れです。どちらの豆もそれぞれのエクスポーター・インポーターらしさが明確にカップに現れていて、それが分かっているからこそ焙煎のアプローチも綺麗に嵌めることができました。

そういう豆は『こういう味わいを楽しんでほしい』という想いが分かりやすく飲み手に伝わると思うので、抽出もしやすいのではないかと思います。さらに、関係性の深い仕入れ先相手だと、お客様からの感想もダイレクトに生産者に伝えることができます。

その循環という意味でも、非常に"まわっている"感覚が強い定期便回になりました。

生産地から届いたコーヒーが綺麗に"まわっている"と感じられたときこそ、非常にやりがいを覚えるのがコーヒーロースターという仕事だと思います。そしてそういうときというのは、お客様にとっても満足度の高いコーヒーをお届けできているはずです。

すこし感覚的な話になってしまいましたが、常に"まわっている"ロースターを目指していきたいものですね！

（Roaster / Daito Hagiwara）

秋のイベントラッシュ突入！今年もたくさんのイベントに参加できとてもワクワクしています。

各地でTHE COFFEESHOPユーザーの皆さまに会えるのを楽しみにしております！お近くで開催の際はぜひご参加お待ちしております！

THE COFFEESHOP富ヶ谷店で秋冬の限定ドリンクが登場。

キャラメルの濃厚な甘さに、ビターな余韻を添えた一杯。きめ細やかなミルクフォームとエスプレッソが重なり合い、上品な味わいに仕上がりました。

エスプレッソはお好みでお選びください。深煎りの方がよりビターに、カラメル感があり甘さも抑えめ。浅煎りの方が全体的にマイルドでキャラメルの甘さが広がります。

甘すぎない大人のキャラメルラテで、特別なコーヒータイムをお楽しみください。

2025年 THE COFFEESHOPの最新のハンドドリップコーヒーレシピをご紹介します。

実際に店頭で使用しているレシピになります。アイスコーヒー編もありますので、そちらもぜひご覧ください！

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次回2025年11月号は11月1日発行を予定しております。お楽しみに！

それではみなさま、良いコーヒーライフを！

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