Monthly Beans Magazine｜2025年6月号 [vol.129]

スペシャルティコーヒーを語る上では欠かせない最重要生産国のひとつ、エチオピア。

特にいまの30代後半〜40代にとっては、浅煎りスペシャルティの原体験になっている方も多いのではないでしょうか。

ロースターとしても欠かすことができないエチオピアのコーヒーですが、昨年末に収穫された最新のニュークロップが、早くも日本に入港し始めているとの連絡が。

これは脅威的な早さで、個人的には過去最速なのでは思っているくらい。

この"早く届く"ということ、特にエチオピアに関しては本当に重要なことで、ロースターにとってはとてもとても嬉しい知らせなんです。

まず当たり前のことですが、エチオピアのあるアフリカ大陸は、地理的に日本からとても遠い場所にあります。

コーヒーの輸送は主に船で行うため、この遠い道のりをかなりの時間をかけてやってくるわけです。

具体的には、ジブチ港を出港したコンテナ船は紅海を北上、スエズ運河を通過してインド洋へ抜けます。

その後スリランカ付近を通過し、マレー半島南端を経てマラッカ海峡へ。

場合によってシンガポール、香港、釜山などを中継したのち、日本へやってきます。

この海上輸送だけでも、1〜2ヶ月程度かかる長旅。

加えて、内陸国でるエチオピアでは、国内輸送にもいくつものハードルが待ち構えています。

エチオピアから最寄りの港であるジブチ共和国のジブチ港までは、約750kmの道のりを鉄道またはトラックで運ぶ必要があります。

この区間は、雨季には道路がぬかるみ、車両が立ち往生することも少なくないそう。

無事辿り着いたとしても、エチオピアの貿易貨物の大半が集中するジブチ港は非常に混雑しており、通関処理に時間がかかることもしばしば。

それによりコンテナの積載待ちが発生しやすく、決して良いとはいえない保存環境で長い間待たされることになります。

加えて、政治の不安定さも手続きの遅延に拍車をかける始末。

とにかく輸出・輸送のハードルが高いのが、エチオピアという生産国なのです。

そうして収穫・精製から輸入まで時間がかかってしまった生豆は、品質的に劣化が進んでしまっていることもままあります。

特にオファーサンプルで買い付けを選んでいる場合には、到着したものを見てガッカリなんていうことも。

それだけに、エチオピアの生豆が早く到着するということは本当に嬉しいニュース。

インポーターをはじめ、いろいろな人の努力の賜物に他なりません。

まだ実物は手にできていないのですが、いまから焙煎するのがとても楽しみです！

早ければ6月中にもリリースできるかと思いますので、皆さまどうぞお楽しみに！

早くも汗ばむ季節がやってきました。THE COFFEESHOPの夏の定番、ICED COFFEE MIX 2025年バージョンが発売！

今年のミックスは、浅煎り〜深煎りのブレンド。ダークチョコレートやくるみ、ほのかにオレンジのような風味。 滑らかな質感で、コーヒーらしい心地よい甘さの余韻が長く続きます。

また、ICED COFFEE MIX 2025を使用したCOLD BREW BAGも同時発売。急冷式のドリップはもちろん、水出しにしてもしっかりと甘さがでるので、味のお好みや生活のリズムに合わせて、お好きな淹れ方でお召し上がりください！

以前よりお知らせさせていただいておりましたとおり、現在のTHE COFFEESHOPの焙煎・発送の拠点である、渋谷区富ヶ谷 ROAST WORKS は、焙煎機を移設し新しく生まれ変わります。

移設・改装工事のため、6/22(日)〜6/30(月)は店舗の営業をお休みさせていただきます。

その間、ONLINE SHOPのご注文についても発送ができませんので、7/1(火)以降に順次発送させていただきます。

ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご承知おきくださいませ。

また、6/14(土)・6/15(日)はGARAGE SALEを予定しております。ぜひお立ち寄りくださいませ！

ゲストをお迎えしお話しを伺うインタビュー動画、第４弾！

BEANDY 宮嶋 健さんをお迎えして、Silk Dripper開発についての秘話をお伺いしました。

インタビューは全３回。ぜひ最後までご覧ください。

高評価＆チャンネル登録もよろしくお願いします！

次回2025年7月号は7月1日発行を予定しております。お楽しみに！

それではみなさま、良いコーヒーライフを！

mbmは店頭やオンラインストアで商品をご購入の際に無料でお入れしております。ぜひゲットしてくださいね！