フレーバーの表現を知ると コーヒーの世界はもっと楽しくなる

2016.04.15
SHERE

スペシャルティコーヒーの風味を表現するのに用いられるフレーバー。これがわかっていると、コーヒーの世界はもっと広がって楽しくなるのです。ということで、今回はフレーバーの表現について迫ってみたいと思います。

コーヒーの風味はなにを基準に表現するのか

コーヒーの風味の表現方法について、気になっている方も多いと思います。

例えば、THE COFFEESHOP の商品ページより抜粋してみると、

赤りんごやグレープ、チョコレートの風味。キャラメルのような甘さ。クリーミィな質感で後味が長く続きます

という様に表現しています。

この表現の仕方には、なにか基準があるのでしょうか。

フレーバーホイールを参考に

THE COFFEESHOP のフレーバー表現は、スタッフのカッピングコメントを参考にしています。

– フレーバーの表現って、個人の判断ですよね。なにか基準となる味や香りを共有しているんでしょうか?

「フレーバー表現の参考になるものとして、フレーバーホイールというのがあります。」

出典:SCAA

これがフレーバーホイールです。写真はSCAA(アメリカ・スペシャルティコーヒー協会)のものですが、このほかにもいくつか存在します。

「フレーバー表現は、スペシャルティコーヒーを楽しむ上で非常に重要なポイントになります。ここを完全に個人に任せてしまうと、例えばですけど、『子どもの頃に食べたおばあちゃんちの夏みかんの風味』というふうに、その人個人にしかわからない表現に偏ってしまいます。」

– なるほど。それでフレーバーホイールというものが出来たのですね。

出典:SCAA

「フレーバーホイールは、内側から大カテゴリー、中カテゴリー、小カテゴリーと分かれています。」

– フルーツ系の中にも、柑橘やらベリーやら。さらに柑橘の中にもオレンジやらレモンやら。かなり細かく分類されてますね。でも、一括りにオレンジっていっても、味に個体差ありませんか?

「さすがに自然の果実だと個体差がありますよね。なので、SCAAのフレーバーホイールは、このフレーバーは、どこどこのメーカーのオレンジジュースを基準にしますというふうに、リファレンス(基準となるもの)が定められているんです。」

フレーバー感覚を養うと、コーヒーはもっと楽しめる

– それで養った感覚値で、フレーバー表現をしているわけですね。そこまで極めずとも、コーヒーを飲んだ時に感じられる味や香りの幅が広がったら面白いんでしょうね。特にスペシャルティコーヒーだとなおさら。

というわけで、ひとつひとつ深堀りしていくことで、もっともっとスペシャルティコーヒーの世界感を広げていただけたらと思います。

次回は、フレーバーホイールをもっと細かく解説していきます。

お楽しみに!!

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THE COFFEESHOP

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