コーヒー生豆入荷に欠かせないサンプルロースト

2016.08.22
SHERE

コーヒーの生豆は原産国で買い付けが行なわれ、船で日本にやってきます。THE COFFEESHOP で商品として並べるには、サンプルとしてまず少量が届き、それをロースト(焙煎)&カッピングと繰り返して、納得のいくものであることが条件になります。

スペシャルティコーヒー生豆の現地での買い付け

コーヒー豆は通常、先物取引によって値付けされ、原産国から消費国に出荷されます。

コーヒーは農作物なので、その年の気象条件によって出来高が変化します。そのため、大きく値崩れを起こさないために先物取引という形が取られているのですが、スペシャルティコーヒーについては別になります。

スペシャルティコーヒーの場合、量による出来高ではなく、品質本位で価値が評価されるため、現地で農家とバイヤーが直接やり取りし、買い付けが行なわれます。

コーヒー流通量のわずか5%というスペシャルティコーヒーは、通常のコーヒーの流通とは一線を画し、農家としては先物市場の価格に影響なく、良いものを作ることが利益に繋がり、消費側としても良いものを適正価格で購入出来るという特性を持っています。

コーヒー生豆の輸入と倉庫

スペシャルティコーヒーの輸入および日本への入国については、下記の記事をご参照ください。

ROAST WORKS でのサンプルロースト

THE COFFEESHOP では、商品用に生豆を入荷する前に、少量の豆をサンプルとして輸入業者から頂き、自社ファクトリー ROAST WORKS にてテスト焙煎&カッピングを行ないます。

サンプル生豆のローストには、商品用に使用しているプロバット製12kg焙煎機ではなく、ディスカバリーの小型焙煎機を使用します。

焙煎は豆の匂いや焼き色を逐一確認しながら行ないます。そのタイミングに合った温度調節が必要になります。

こうして焼き上がった焙煎豆は、このあとカッピング評価をし、納得のいく豆であれば仕入れ、商品として販売します。

スペシャルティコーヒーは、生豆の生産、買い付け、輸入、焙煎と、たくさんのプロの手によって皆さんのもとに届きます。カップに淹れられたコーヒーから遡ったとき、だれがどのように関わってきたのか、ある一定レベルまで知ることが出来るという特別なコーヒーなのです。

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