プロも唸る実力派！最新の家庭用電動コーヒーグラインダー『Varia VS3』が凄すぎた！

香港を拠点としたコーヒーツールメーカー、Variaから発表された最新のグラインダー。

日本では10月に行われたSCAJの会場で初お披露目され、かなり話題になりました。

ブラック・ホワイトの2色展開で、無駄のないシンプルなデザインとコンパクトなサイズ感も好印象。

Varia VS3

¥52,800円

送料無料

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Varia VS3 商品仕様

・材質

本体：ADC12ダイキャスト・アルミニウム切削加工、ベロー,フィンガーガード：シリコーン

・電源・消費電力

DCアダプター入力：100-240V〜, 2.0A, 50/60Hz　出力：24V, 4.0A, 96W

・刃の素材

ハイニトロゲン420ステンレススチール

・刃の硬度

HRC58

・サイズ・電源コード

本体：横9cm、縦31cm、奥行き14.7cm

電源コード：本体からアダプターまで120cm、アダプターからコンセントまで100cm

・ホッパー容量

30g

・重さ

3.2kg

・注意事項

お子様の手が届くところでの使用、保管はしないでください。

本来の目的(コーヒー豆を挽くこと)以外には使用しないでください。

付属の取扱説明書をよく読み、正しくご利用ください。

・重要事項

VS3はエスプレッソとフィルターの両方の挽き目に対応できるように作られていますが、とても浅煎りのコーヒー豆の場合、エスプレッソなど極細の挽き目の際に、刃が噛み込んでしまう場合があります。（ロースト度合いと豆の種類によります）。とても浅煎りのコーヒー豆を挽くときは細心の注意を払い、豆をゆっくり投入するか、少し粗い挽き目に調節してください。

・生産国

中国

Varia VS3はいわゆるシングルドースという、コーヒー1杯分ずつのコーヒー豆を挽くためのグラインダーで、ホッパーはありません。

豆を投入する箇所の蓋はマグネット式になっており、一回に挽ける量は、焙煎度合いにもよりますが、20〜25gくらいが目安になります。

ホッパー部分のダイヤルで挽き目の調整ができ、無段階調整なので細かい挽き目設定が可能です。

最近の高性能グラインダーのトレンドでもある、ホッパーから刃、粉の出口までが垂直に一直線の形状になっており、粉残りの少なさを実現しています。

また、今回感動したのは付属品のRDT用スプレーボトル。

RDT＝Ross Droplet Techniqueの略で、豆を挽く前にほんの少量の水で湿らせることで、静電気の発生を抑えるテクニックのことを指します。

これまで電化製品であるグラインダーでRDTを使用するのは、あくまで自己責任的な使われ方だったものが、Varia VS3では公式に認められたテクニックとして説明書に記載されており、家庭でグラインダーを使うときの宿命だった静電気・粉の飛び散り問題をクリアできるのは非常に大きなメリットに感じました。

ここまでは、Varia VS3の全体像、付属品や、注目ポイントを見てきましたが、やはり一番肝心なのはコーヒーのグラインド性能ですよね。実際にコーヒー豆を挽いてみて、性能をレビューしていきます！

それでは早速細挽きから粗挽きまで、実際にコーヒー豆を挽いていきましょう。

今回は挽き目に適した抽出も行い、味の変化も同時に確認してみました。

検証で使用する豆と検証条件

今回使用コーヒー豆は、 Bolivia/Senda Salvaje Geisha（ボリビア／センダ・サルバへ・ゲイシャ） です。

豆がより硬い浅煎り、かつ1粒が大きいので家庭用のグラインダーにはやや不向きな豆をあえて選びました。

検証条件は以下の通り。

①豆量は20gで統一

②RDTスプレーを使用する

（静電気や粉残りなどは挽き目によっても変化がでるため、挽く際の状況をなるべく統一するため）

検証結果

検証の結果は以下の通り。

◯細挽きの場合

所要時間：42秒　粉量：19.9g

抽出器具：エアロプレス＋Fellow

挽いた後の粉量もほぼ変化がなく、粉残りがかなり少ない結果に。

抽出したコーヒーは酸味が明るく、クリーンな印象。エスプレッソ挽きには十分適している挽き目で、総じて優秀な結果でした。

◯中挽きの場合

所要時間：27秒　粉量：20g

抽出器具：HARIOスイッチ＋アバカフィルター

粉残りがなく、豆量と粉量が同じという結果に。

抽出したコーヒーは、細挽き同様かなりクリーンでスッキリした味わいに。味の複雑性というよりかは、酸とフレーバーの強調された印象。粒度分布がかなり狭いゾーンに寄っているような印象を受けました。

◯中粗挽きの場合

所要時間：26秒　粉量：20g

抽出器具：HARIO スイッチ＋Koneメタルフィルター

こちらも豆の投入量と粉の仕上がり量がほぼ同じという結果に。

抽出したコーヒーはやや物足りない味わいになりましたが、変わらずクリーンな印象は保てていました。

ここまで試して微粉がかなり少ない印象なので、いつもの挽き目の設定よりも細かめにすることで、味わいのバランスが取れそうです。

◯粗挽きの場合

所要時間：25秒　粉量：20g

抽出器具：フレンチプレス

粉量結果は上記と同じく優秀な仕上がり。

抽出したコーヒーは、今までの傾向から物足りなさを感じるかと思いましたが、こちらは微粉の少なさがいい影響を与え、爽やかさのあるコーヒーが出来上がりました。

粗挽きのクオリティもかなり優れています。

4種類の挽き目をそれぞれ検証してみましたが、総じてかなり優秀な結果になりました！

どの挽き目も共通して感じたことは、粉の粒度が揃っているということ。

雑味やえぐみの原因になりやすい粒度の違いがここまで少ない家庭用グラインダーは、かなり少ないのではないで、正直びっくりしてしまいました。

続いては、一通り使用してみて感じたメリットとデメリットをそれぞれまとめていきます！

Varia VS3 のメリット

①挽き豆の粒度が均一

グラインダーを選ぶうえで何より大切なこと。

エスプレッソ用の細挽きから粗挽きまで、無段階でレンジが広く、クオリティの高いグラインドができるのは、とても優秀だと感じました。

THE COFFEESHOPでも実際にSCAJの会場やイベント出店で使用しましたが、挽きのクオリティはかなり良かったと思っています。

②粉残り、飛び散りが少ない

垂直に豆が挽ける設計とメーカー公認のRDT。

家庭用グラインダーの宿命だった静電気問題をかなりクリアにできるのはありがたいです。

③静音性が高い

他の家庭用グラインダーと比べると、一段と静かでした。

いままでご紹介したことのあるどの家庭用グラインダーと比べても、静音性で一番優秀です。

気兼ねなく豆が挽けるのは、かなりうれしいポイントではないでしょうか。

Varia VS3 デメリット

①ACアダプタが大きい

海外製品なのでしょうがないといえばしょうがないのですが、キッチンの脇に置きたい！となった時にかなりスペースを取られてしまいそう。

本体がスマートなつくりなので、なおさら気になってしまいました。

②ホッパーの容量が小さい

冒頭でもお伝えした通り、シングルドーズタイプなので当然ではあるのですが、20g程度の容量なので豆によっては複数回に分けて挽く必要があります。

ホッパー内で豆の劣化を防ぐ利点でもありますが、一度に大量の豆を挽くことはできません。

ここまで最新のグラインダーvaria vs3をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

まさに群雄割拠と言えるグラインダー界隈において、家庭用におけるモデルとしては最高レベルと言っていいといえる製品です。

見た目もかっこいいし、個人的すごく気に入っているグラインダーなので、迷われている方はぜひ参考にしてみてください。

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