家庭用電動コーヒーグラインダー〈Varia VS3〉と〈Fellow Ode Brew Grinder Gen2〉を比較レビュー!おすすめはどっち!?

今回は過去1年以内に日本で発売開始された『高価格帯・家庭用電動コーヒーグラインダー』を比較・検証していきます。
家庭用電動コーヒーグラインダーは多種多様な製品が販売されていますが、これからご紹介していく〈Varia VS3〉と〈Fellow Ode Brew Grinder Gen2〉はどちらも海外製品・同価格帯ということで、気になっている方も多いのではないでしょうか。
家庭用電動コーヒーグラインダー〈Varia VS3〉と〈Fellow Ode Brew Grinder Gen2〉を比較レビュー!
決してお安くはない2商品。
記事内で2台それぞれのスペックや挽き目の均一性、コーヒーの味わいに関係している部分などを解説してますので、購入前にぜひご覧ください。
Varia VS3とは?商品スペックと詳細
Varia VS3は、香港を拠点としたコーヒーツールメーカー〈Varia〉から発売されている家庭用電動コーヒーグラインダーです。
1杯ずつ必要に応じて挽いていくシングルドーズという仕組みを採用しており、挽き目の調整が無段階のため、エスプレッソ用から粗挽きまで幅広い調整が可能です。

商品詳細
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材質
・本体 / ADC12ダイキャスト・アルミニウム切削加工
・ベロー,フィンガーガード / シリコン
・RDTスプレー / ガラス・プラスチック
・刃の素材 / ハイニトロゲン420ステンレススチール
電源・消費電力
DCアダプター入力:100-240V~, 2.0A, 50/60Hz
出力:24V, 4.0A, 96W
サイズ
■本体
横9cm、縦31cm、奥行き14.7cm
■電源コード
本体からアダプターまで:120cm
アダプターからコンセントまで:100cm
ホッパー容量
30g
重さ
約3.5kg
生産国
中国
刃の形状は薄型のコニカル刃。
公式から替え刃も販売されているため好みに応じてカスタムすることができ、RDT(豆に水を吹きかけ挽くこと)がOKとなっているもの大きな特徴の一つです。

Fellow Ode Brew Grinder Gen2とは?商品スペックと詳細
Fellow Ode Brew Grinder Gen2は、サンフランシスコを拠点とする〈Fellow〉が開発・販売している家庭用電動コーヒーグラインダーです。
ホッパーの内容量は100gとありますが、こちらもメーカー側はシングルドーズを推奨。
挽き目の調整は31段階となっており、一番細かい挽き目であってもエスプレッソは非対応となっており、
フィルターコーヒーに特化しているグラインダーとして販売されています。

商品詳細
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材質
ステンレス,ABS樹脂,TPE
電気規格
150W, 50-60hz, 100V
サイズ
■本体
239mm(横),105mm (幅),248.3mm(高さ)
■コード
コード長さ:約1m
重さ
4.6kg
ホッパー容量
100g (深煎り豆の場合は、これより少ない量となります)
生産国
中国
刃の形状は2枚の刃が向き合っているフラットカッターで、直径が64mmとなっているため、他社製品の替え刃と相互製があるのがポイント。
ただ他社製品との交換後は保証の対象外となるため、自己責任で行う形になります。
VariaではRTDで静電気を抑えていましたが、Odeは独自の静電気軽減機工があり、粉をふるい落とすノッカーもついているので、家庭用としては高い利便性があると言えるのではないでしょうか。

グラインダーで変わる?コーヒーの味の違い
それぞれスペックなどを見てみると、かなり仕様が違うため、比較のしがいがありそうです。
早速実際にコーヒーを抽出して、味の変化を見ていきましょう!
Odeは公式からエスプレッソ非対応とされているので、実質Variaの勝利ということでおいておきます。
今回の検証では、中挽きと粗挽きを使用して味の違いを確認していきます。
注ぎで味に差が出ないよう、HARIO浸漬式ドリッパースイッチを使用しました。

中挽きで検証
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コーヒー粉: 18g
挽き目: Varia #9 / Ode #5
沸かしたてのお湯250gを30秒で注ぎきり、2分後にスイッチをおろす抽出レシピを使用。
落ちきりのタイムにそこまで差はありませんでしたが、実際に飲んでみるとかなり味わいに違いがでてきました。
■Varia
甘さが優位で香りの層が厚い印象になり、後味の余韻も長く続く味わいに。フレーバーの厚みもあるのか心なしか味わい全体がしっかりしている印象。
■Ode
よりフレーバーをはっきりと感じることができ、明るさと華やかさが優位にたつ結果に。
味わい全体がやや明るく感じるので、爽やかな印象が全面にでていました。
粗挽きで検証
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コーヒー粉: 18g
挽き目: Varia #14 / Ode #9
沸かしたてのお湯300g注ぎ、4分浸漬しました。
■Varia
中挽きの時と同様、甘さをしっかり感じる仕上がりになりました。甘さ優位なので味に重厚感を感じます。
■Ode
こちらも中挽き同様の結果に。酸味よりはフレーバーをより優位に感じるような仕上がりになるので、中挽きの時より味を爽やかに感じます。
Varia VS3の優れているポイント
比較検証の結果、電動コーヒーグラインダー Varia VS3 の良い点をまとめてみました。
①挽き目のレンジが広い
細挽きにも対応しており、一番細い挽き目であればエスプレッソも抽出可能ということで、家庭用の電動グラインダーとしてはかなり優秀な仕上がりです。
また粗挽き〜中挽きの粒度分布も揃っているので、色々な挽き目で抽出を試してみたい方の需要に十分応えてくれると思います。
また、公式から販売されている替え刃を使用することで、さらに細かい挽き目にもできるので、1台の満足感はかなり高く、おすすめできる商品だと思いました。
②挽き目の調節が無段階でできる
コーヒーの抽出にこだわりはじめると、挽き目のコントロールにも興味がでてくると思います。
特に細挽きの場合、ちょっとした挽き目の違いでかなり味に変化をつけることができるので、コーヒーマニアの方には嬉しいポイントだと思いました。
③掃除がしやすく、清潔に保つことができる
2023年7月ごろから販売されている第二世代のVariaは、刃がハウジングと一体化しているため分解して清掃を行いやすくなっています。
そもそも機体の中に残る粉は少ない印象ではありますが、刃が分解しにくいといつのまにか掃除しなくなるということも…
その点、Variaは簡単に分解できるためこまめな掃除がしやすく、ミルを清潔に保ちやすい点が評価できます。

Fellow Ode Brew Grinder Gen2の優れているポイント
続いて、電動コーヒーグラインダー Fellow Ode Brew Grinder Gen2 の良い点をまとめてみました。
①操作性が高く、使いやすい
細かいポイントですが、刃が大きいため短時間で豆を挽くことができる点や、オートストップ、ホッパーに豆をいれやすい点、一度に2杯分の粉が挽けるなど、細かい気配りを感じることができます。
デザインや、粒度分布が揃うことなど大事なポイントを抑えていながら、日々使う時にストレスを感じないような性能が好感触でした。
②粉の飛び散りが少ない
VariaではRDTを使って粉の飛び散りを抑制していましたが、正直OdeはRDTなしでも十分に満足できました。
検証した時期が湿気の多い夏場だったので、より静電気などで粉の飛び散りが気になる冬場などは、別途検証の必要がありそうです。
ただ家庭用のグラインダーとしてはノッカーも備わっているので十分な造りだと思います。
③置き場所に困らない
VariaはACアダプタがかなり大きめで、置き場所を選ぶことが多いと思うのですが、Odeはスッキリしたデザインなのでキッチンのコンセント周りを気にすることなく設置することができます。
やはり細かいところにもデザインの配慮が行き届いているなと感じました。

どちらもおすすめ!Varia VS3 と Fellow Ode Brew Grinder Gen2
Varia VS3 と Fellow Ode Brew Grinder Gen2 それぞれの電動コーヒーグラインダーとしての商品スペックやメリット、それを用いた場合のコーヒーの味わいの違いについてご紹介してきました。
正直どちらにもいいところが多いので、なかなか甲乙つけがたい比較記事になりましたが、置き場所や掃除のしやすさなど、日常の使いやすさを考慮しながら選んでいただくのがいいと思います!
最後に、それぞれの販売価格ですが、
Varia VS3 / 52,800円
Ode / 61,600円
となっております!
決してお安くはないですが、1台あるとさらにコーヒーライフを楽しめる電動ミルだと思います!
気になる方はそれぞれの日本正規代理店である、kiguさんのホームページをご覧ください。

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