oceanrich 自動コーヒーミルG1|話題のコードレスミルを実機レビュー

2019.11.29
SHERE

一人用でコンパクトに。そして持ち運びが可能なことからも、とっても便利と話題のコードレス・コーヒーミル oceanrich G1 。その実力はいかほどのものなのか。実機にて検証してみたいと思います。

oceanrich 自動コーヒーミル G1 とは

では早速、実機を手に各部をチェックしてみましょう。

サイズは、500mlのペットボトルより少しだけ大きい程度。高さ21cm、直径12.5cmです。コンパクトで置き場所にも困りませんね。

若干気になるのは、重さでしょうか。485gとまあまあな重量感があります。バッテリーが付いているので、致し方なしか。下の受け器部分がガラスなので、その重さも影響しています。

電源は充電式。USB端子での充電なので、直接電源と繋ぐことはもちろん、PCからでも充電が可能です。電池残量はMAX4メモリにて表示。フル充電で約20回の使用が可能とのことなので、3日間くらいのキャンプであれば、1回のフル充電で十分に間に合いそうですね。

1度に挽く豆は、最大でも30gくらいですね。ガラス容器には最大40g入ると買いてありますが、上の焙煎豆を入れる部分は、それよりも少し狭くなっています。

刃は分解できないので、ブラシで清掃するか、ホッパーごと水洗いが可能です。水洗い後は、よく乾燥してから使うようにしましょう。

コーヒー豆の挽き目をチェック

続いて、性能チェック。実際にコーヒー豆を挽いて、その実力を確かめてみます。

コンパクトで簡易的かと思いきや、豆の挽き目調節は、据え置き型のミルのようなダイヤル式。コーヒーを抽出する際の道具や、フィルタータイプに合わせて、直感的な操作で最適な挽き目を選ぶことができます。

刃の形状は臼式です。電動ミルには、大きく3タイプ(臼式、カット式、プロペラ式)の刃があり、臼式は豆の粒度が整いやすいため、プロが使うマシンにも採用されています。

↑ 真ん中の目盛りで使用した際の挽き目

↑ もっとも粗い目盛りで使用した際の挽き目

ご覧の通り、均一性はイマイチかもしれません。しかし、目立って微粉が多いということはなく、コンパクトな電池式ということであれば、十分な性能を有していると言っていいでしょう。

それとは別に気になる弱点が。挽くのに要する時間が長いです。20g挽くのに2分30秒ほどかかるため、待つにはちょっと長く感じます。設計上、強いトルクが出せないのでしょう。

とはいえ、早く挽くと熱が生じやすく、コーヒーの味によくない影響が出ることもあるので、ゆっくり熱くならずに挽けるという、メリットとして考えることも出来るかもしれませんね。

ハンドドリップにて味をチェック

oceanrich G1 で挽いた豆を使って、ハンドドリップ・ペーパーフィルターにて、コーヒーを抽出。ROAST WORKS 店頭で使用している業務用ミル Ditting で挽いた豆を使った場合と比較して、その味を確かめてみました。

使用した豆:

ブラジル/カクェンジ

使用したドリッパー:

V60 ペーパーフィルター

挽き目:

比較用 Ditting 6.5(ペーパーフィルター用)

Oceanrich 3(真ん中の目盛り、Dittingの粒度に目視で合わせたもの)

結果、Dittingで挽いた場合(お店で提供しているものと同じ)には、アプリコットのような風味、チョコレートのような甘さが後味に長く続くものに。冷めてもネガティブにならず、ブラジルらしいバランスの良いコーヒーに仕上がりました。

対して、今回検証のOceanrichは、甘さが少なく、後味が短いものに。冷めてからは、ツンとするような渋みが出てしまいました。

やはり業務用との比較は、かなり酷な条件でしたね。笑

ロースター萩原コメント:

そもそも目的も価格もまったく異なるものですので、あくまで参考程度の比較ですね。お店の味に近づける性能を求めるより、コンパクトで持ち運べるという特性に着目して、コーヒーを楽しむシーンを増やすという感覚で楽しむのが正解なんだと思います。いつもと違う場所で、コーヒータイムを設けたい時、キャンプや旅行などで大いに活躍するでしょうね。

まとめ

以上、oceanrich 自動コーヒーミル G1 の実機レビュー、お送りいたしました。以下、今回の検証で気づいた点、まとめておきます。ご購入時の参考に、ぜひお役立てください。

良い点:

持ち運びしやすい。

充電式。

使い方がシンプル。

挽く音が静か。

悪い点:

刃の分解ができない。

挽き目の均一さはイマイチ。(プロペラ式以上、手挽きミル以下、といった印象)

持ち歩くのにガラス部分がやや不安。

電動にしては挽くのに時間がかかる。

WRITER

THE COFFEESHOP

THE COFFEESHOPの最新ニュース、イベント情報などをお届け。

PICK UP ITEM

関連記事

関連記事はまだありません。