たった3つのポイントでフレンチプレスは美味しくなる!

2015.10.23
SHERE

フレンチプレスの特徴は、何よりも「簡単」という一言に尽きます。スペシャルティコーヒーの風味をだれでも簡単に味わうことのできる抽出方法です。

フレンチプレスは、簡単なのに、しっかり抽出

フレンチプレスは、もしかしたら紅茶の抽出器具、とお思いの方も多いかもしれません。この器具の生まれはヨーロッパ。ヨーロッパの国々は、世界でもコーヒーの消費量が多い国なんです。もともとコーヒーを淹れるための器具だったのですが、当時ドリップコーヒーが主流だった日本に入ってくる過程で、なぜか紅茶の器具として、日本に入ってきたようです。

フレンチプレスは金属製のメッシュで豆を濾しているだけなので、メッシュを通り抜けてしまう小さなコーヒーの粒子や、焙煎コーヒー豆がもっているオイルの成分が液体に混ざります。そのため抽出したコーヒーの液体はドリップコーヒーの色と比べると、濁ったような色に見えます。

かつてはそれがフレンチプレスのコーヒーが敬遠されてしまう原因でしたが、その抽出されたオイルこそがコーヒーの豊かなアロマ(香り)やフレーバー(風味)の元である、という認識が徐々に広まったこともあり、今ではスペシャルティコーヒーを抽出する基本的な抽出方法といわれるようになっています。

挽いた粉をフレンチプレスに入れ、お湯を注いでフタをして、注いだ瞬間から4分経てば出来上がり、というとっても簡単な抽出方法ですが、コーヒーのもっている風味がそのままストレートに抽出される、もっとも素直な抽出方法といえます。

フレンチプレスを使うときに気をつけておくべきこと

フレンチプレスで美味しくコーヒーを淹れるために気をつけたいことがいくつかあるので、ご紹介しておきます。

1.お湯は沸かしたてのものを使う

コーヒーの風味は、基本的に温度の高いお湯を使うことでよく抽出されます。THE COFFEESHOPではどんな抽出方法でも、コーヒーのフレーバーをしっかりと抽出するため、沸かしたての100℃に近い、高温のお湯を使うことをオススメしています。

2.コーヒーの量・お湯の量・抽出時間はきちんと計測する

コーヒーの量が多すぎたり少なすぎたりしてしまうと、コーヒーの風味が出すぎてしまったり、また出しきれなかったりしてしまいます。スケールでぴったりと量らなくとも「フレンチプレス付属のスクープで○杯」とある程度決めて、コーヒーを抽出されることをオススメします。

お湯の量についても同様です。「膨らみが収まったコーヒー豆が、フレンチプレスのこれくらいの高さになるまでお湯を入れる」という目安を毎回守ったほうが、やはりコーヒーの味を安定して美味しく淹れることができます。

そして最後に抽出時間。4分、という時間には昔から言われているだけあって、フレンチプレスでコーヒーを淹れるのに適切な時間です。お好みであっさり目にしたいときは3分、しっかり目にしたいときは5分、という調節方法もありますが、まずは4分をきっちり計って淹れてみることをオススメします。

3.掃除は念入りに

フレンチプレスでコーヒーを抽出したら、できるだけ早めに残った粉を捨て、フィルターを洗って下さい。簡単な方法は、フィルター部分を少し緩めて粉を捨てて軽く洗ったフレンチプレスにぬるま湯を6分目くらいまで注ぎ、洗剤をひとたらししてフタをして、上下にジャバジャバプランジャーを動かす方法。

コーヒーのオイル成分がついたままだと、それが酸化して匂いの元になってしまうので、フィルターについたオイルやコーヒーの粉はしっかりと落とすようにして下さい。

また、乾かしておく場合にも、すぐにプランジャーをサーバーにしまわず、ひっくり返してフィルターを乾かしておくと衛生的に管理できるので覚えておきましょう。

気になったコーヒーはまずはフレンチプレスで!

THE COFFEESHOPでコーヒーの味をチェックする際はカッピングで行うことが通常ですが、プライベートではまずフレンチプレスで試してみて、どんな味があるのかな?とチェックしてから、ドリップやエアロプレスで淹れてみるようにしています。それほどに、フレンチプレスの抽出スタイルはコーヒーの持っている味をしっかりと出しきれるのです。

みなさんも気になるコーヒーがあったら、ぜひまずはフレンチプレスで試してみてはいかがでしょうか。

THECOFFEESHOP では、日々最高のコーヒー豆を求めて商品作りをしています。

いま、この時期にしか入荷できないスペシャルティグレードの豆を、ぜひお楽しみください。

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