コーヒー入門用の便利アイテム！HARIO V60 Drip-Assist（ハリオ ドリップアシスト）使用レビュー

HARIO公式ページの紹介文より、器具の概要について引用します。

『V60 Drip-Assist』は、日本を代表するドリッパーの名機『V60』に乗せて使用する、アタッチメントのような器具です。

円形のカップのような形状で、サイズの違う2種類の穴が円の内側と外側に開いており、上からお湯を注ぐと適切なスピードでお湯が落ちていく構造。誰でも簡単にハンドドリップ抽出ができるという、便利なアイテムです。

品番：PDA-02-T

製品サイズ：幅109×奥行109×高51㎜

容量：1～4杯用

重量（個箱含む）：約100g

価格：￥1,100（税込）

材質：本体/PCT樹脂

原産国：日本製

内側に直径約3㎜、外側に直径約1㎜の穴が空いており、お湯が落ちるスピードがコントロールされるように出来ています。

ドリッパー内部、コーヒー粉の層が厚い中心部分にはお湯が勢いよくかかり、層が薄い外側にはゆっくりお湯がかかっていくことで、バランスのとれたコーヒーが抽出できる仕組みです。

では、実際にドリップアシストを使用して、コーヒーを淹れてみましょう。

材料

コーヒー豆：18g

挽き目：中挽き（ペーパーフィルター用）

お湯：300ml（97℃以上を使用）

作り方

タイマーをスタートし、0秒～15秒までの間に60gのお湯を投入。ここでは円の内側にのみ、お湯を注いでいきます。

タイマー20秒まで蒸らしたら、タイマーが1分になるまでの間に240g のお湯を、今度は外側の淵から注ぎます。外側から勢いよく注いで、真ん中の穴に溢れさせていくイメージ。

お湯が落ちきったら完成です。

熱いお湯を使うのがコツ

出来上がったコーヒーは、甘くクリーンな印象。フレーバー（香り）や酸（酸味）の印象よりも、甘さと質感が分かりやすいものになりました。

全体的に丸っこい感じの味わいになるので、浅煎りのコーヒー豆よりも、中煎り～深煎りを使う方が、味わいが豊かになるかもしれません。

抽出時間が約1分半と、通常のハンドドリップよりも短いため、比較的高温のお湯を使用することが美味しく抽出するコツです。

続いて、ドリップアシストのレシピと同量のコーヒー豆、そして同量のお湯を使用して、通常のハンドドリップをした場合と比較してみました。

材料

コーヒー豆：18g

挽き目：中挽き（ペーパーフィルター用）

お湯：300ml（92℃前後を使用）

作り方

第1投（蒸らし）：+60ml（0:00～0:30）

第2投：+90ml（0:40～0:55）

第3投：＋80ml（1:05～1:20）

第4投：＋70ml（1:30～1:40）

お湯が落ちきったら完成。

ドリップアシスト使用時は甘く柔らかい印象でしたが、こちらのレシピで作ったコーヒーは、全体的にシャープな印象に仕上がりました。酸やフレーバーがよりわかりやすくなり、質感はやや軽めです。

お湯を注ぐスピードや投入回数に影響されにくく、クリアな味わいのコーヒーが抽出できる点が大きな魅力だと思いました。

ハンドドリップは、お湯を注ぐスピードで出来上がりのコーヒーに違いが生じるのですが、ハリオ V60 ドリップアシストを使うことで、デリケートなコントロールが不要になるのは良いですね。コーヒー入門時には便利に使えるアイテムだと思います。

粉全体にムラなくお湯がかかりやすいため、味が安定しやすく、かつ1分半という短時間でコーヒーが作れてしまう点も良いポイント。

スワンネックや細口のケトルなど、そこそこ高額な器具を用意しなく済むことも、コスト的なメリットがあるかと思います。

反対に、デメリットとなりそうなのは、コーヒーを抽出する面白さが欠けているということ。お湯を注ぐだけという、極めてシンプルな構造は、すぐに飽きそうだなと。

いろいろなレシピを試したり、コーヒーを趣味として楽しみたい方にとっては、必要のないアイテムかもしれません。

ハリオ V60 ドリップアシスト、短時間で安定した味わいが簡単に抽出できるので、ぱぱっと美味しいコーヒーを飲むには良いアイテムだと思います。

難しい手順や技術も必要ないので、自宅でのハンドドリップを始めてみたい方は、V60と一緒に揃えてみてはいかがでしょうか。または、引き出しにV60が眠っている方、ぜひ引っ張り出してドリップアシストと一緒に使ってみるのも良いと思います！

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