新作コーヒードリッパー検証|噂の『ドリドリ』こと DRILL DRIPPER を使ってみた

2019.03.21
SHERE

最近気になっていた新作コーヒードリッパー『ドリルドリッパー DRILL DRIPPER』。早速その特徴と実力を検証していきたいと思います。前編では、主に特徴について触れていきます。

ドリルドリッパー(DRILL DRIPPER)とは

『ドリルドリッパー DRILL DRIPPER』 は、KOANDRO株式会社さんが新たに開発したコーヒー抽出用のドリッパーです。

THE COFFEESHOP では、正統派な新作は一通り試してみようの精神で、過去様々なドリッパーを検証してきましたが、これはもう見るからに面白そう!というわけで、早速検証してみました。

ドリルドリッパーの特徴は、2種類のアタッチメントを使用することで、3段階の抽出速度を生み出すことができるという点。コーヒーの味は、抽出時の湯量と注ぐスピードが大きく関与しており、通常は手元のケトルでそれを操作します。

  • 上記写真2枚はメーカーサイトから引用

  • 上記写真2枚はメーカーサイトから引用

しかしながら、やはり慣れていないとその操作にはムラが出てしまうもの。おうちコーヒー初心者の方がよく悩む問題のひとつには、これによる味の不均一があります。毎回同じ味にならないというやつですね。

ドリルドリッパーは、その操作をドリッパー側に任せることで、味のムラをできるだけ少なくし、毎回同じ味になるよう手助けしてくれるアイテムです。

使い慣れてくれば、アタッチメントを変えることで、同じ抽出レシピでも違った味を作り出すことができる。その日の気分によって、コーヒーの味を変化させられることが期待できます。

ドリルドリッパーのお湯の落ちるスピードを確認

というわけで、アタッチメントでどう変わるのか、まずはお湯で確認してみました。

アタッチメントなし

150gのお湯が落ちきる時間:10秒

アタッチメントMサイズ

150gのお湯が落ちきる時間:66秒

アタッチメントSサイズ

150gのお湯が落ちきる時間:80秒

お湯の素通しなので、実際にコーヒー豆を使った場合には、ここまで大きな差にはならないと思いますが、アタッチメントで出口側の量をどの程度調整しているかはおわかりいただけたかと思います。

ちなみに、THE COFFEESHOP のお店で普段使用しているハリオV60と比較してみると、

  • ↑ ドリルドリッパー

  • ↑ ハリオV60(樹脂製)

↑ 左がドリルドリッパー、右がハリオV60(陶器製)。

リブ(ドリッパー内側にあるライン)の形状、円錐出口部分の大きさが異なっていました。

リブ形状はストレートなので、ハリオV60よりもコーノ名門ドリッパーに近いですね。ドリッパー上部までリブがある点は、コーノとは異なります。

出口部分は、ハリオV60よりも小さめな設計。基本的に出口が小さくなれば、お湯が落ちるスピードは遅くなります。

ドリルドリッパーで早速コーヒーをいれてみた

実際にMサイズを用いて、コーヒーをいれてみました。抽出は、ひとまず THE COFFEESHOP で普段使用しているハリオV60でのハンドドリップ用のレシピを用いて行いました。

結果は、落ちきるスピードが遅かったため、ボディ感や質感が強めなコーヒーに。その分フレーバーや酸は感じにくく、若干の過剰抽出感が出てしまいました。

ドリルドリッパー専用レシピを考える

以前こちらの記事 < 自分で淹れたコーヒーが美味しくなかった時に見直すべき4つのポイント >でも書きましたが、コーヒーを美味しくいれるためには、以下3つの『計る』作業が必要です。

1、豆の量を計る

2、お湯の量を計る

3、抽出時間を計る

なおかつこれを基本として、ドリッパーの特徴に合わせて丁度良いところを探る必要があります。

今回検証のドリルドリッパーは、アタッチメントによって抽出時間を変えることができるというのが特徴です。

しかしながら、理想的な抽出時間の幅は下限上限の間が短いため、全てのアタッチメントにおいてその幅内に収まるよう調整が必要です。

具体的には、コーヒー豆の挽き目を変えたり、お湯を注ぐタイミングと量を調整したりして、美味しいところを探っていく感じですね。

次回後編では、レシピ開発とそれぞれのアタッチメントで出来上がるコーヒーの特徴について、お話していこうと思います。

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THE COFFEESHOP

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