1人用コーヒードリッパー【cores シングルカップゴールドフィルター C211】使用レビュー＆おすすめの淹れ方

商品名は『フィルター』ですが、これ１つでドリッパーの役割も果たしてくれます。１人分のコーヒーを作りたい時、非常に便利な商品です。

基本スペックは以下のとおり。

品名： シングルカップゴールドフィルター

型番： C211RD

本体価格： 3,080円（税込み）

サイズ： W10.5×D9.5×H4.0

重量： 30g

材質： 純金メッキ（ステンレス）・ポリプロピレン

耐熱温度： 135℃

付属品： フィルターホルダー

本体は純金メッキのフィルター部分とプラスチックを組み合わせた仕様。その名の通り、ちょうどマグカップの上に乗るくらいのサイズ感です。

収納に困らない小さなサイズと、同じゴールドフィルターシリーズの中では比較的リーズナブルな価格設定が嬉しいですね。

小さいながらも、フィルター部分は他のゴールドフィルターシリーズと同じ仕様。内側から外に向かって開けられた細長い縦穴で、スムーズなお湯の抜けを可能にしています。

メーカー推奨レシピは、中煎り・中挽きで粉11g：お湯180gというもの。この11gという少ない粉量で美味しく淹れられる、というのがこのドリッパーのキモ。

小さい径で、かつ適度な深さがあることで、少ない量でも粉の層ができ、通常サイズのドリッパーでは難しい少量での抽出が簡単にできるようになっています。

ちなみにこのドリッパーの形状で特許も取得しているのだとか。

まずは、付属説明書に記載のレシピから抽出してみます。

豆量：11g 中挽き～中粗挽き

湯量：180ml

蒸らし：20ml 30～40秒

付属のレシピには抽出方法が図解されて載っていますが、蒸らし湯量・時間以外は、おおまかな手順説明のみとなっています。

実際、美味しいコーヒー豆を適切なメッシュ（挽き目）で挽き、豆量・湯量を計りながら淹れれば、美味しく作ることができます。

詳細な数字目標を設定し、より再現性良く美味しいコーヒーを召し上がっていただくため、THE COFFEESHOP的適正レシピを模索してみました。

コーヒー豆：エルサルバドル／サンタ・リタ・ナチュラル（中煎り）

豆量：12g 中粗挽き

湯量：180ml 96℃

抽出：蒸らしを含む、全4投

落ちきりタイム：1分40～50秒程度

第1投（蒸らし）：+30ml（0:00～0:30）

第2投：+40ml（0:30～0:45）

第3投：＋50ml（0:55～1:10）

第4投：＋60ml（1:20～1:30）

仕上がり量：約170ml

いきなりメーカー推奨レシピと異なってしまいましたが、コーヒー豆は12g・中粗挽きを用意。

ペーパーフィルターで淹れるときよりもやや粗めに挽くことで、よりスムーズな抜けを確保して、ゴールドフィルターらしいクリアな印象に。

また、抽出時間が短い分、コーヒー豆のもつ風味をしっかり取り出すために、湯温は高めの96℃に（深煎りを淹れるときには湯温を落として調整しましょう）。

同様の理由で、蒸らし時間も10秒伸ばして30秒に設定しました。

2投目以降は、前半はゆっくりと注いで風味の核となる成分をしっかり抽出。後半は少しずつ注ぎを早めて、濃度調整をするイメージです。

ポイントは、とにかく前半に早くお湯を注ぎすぎないこと。１回に注ぐ量が少ないので、慣れるまで難しいかもしれません。注ぎ口の細いケトルを使うなどして工夫しましょう。

出来上がったコーヒーは、ベリーやザクロのようなジューシーなフレーバーが活き、チョコレートのような甘さを感じました。

仕上がり量も、小さめのカップに注ぐにはちょうど良いですね。

小さくてお買い得な商品と思いきや、その小ささこそが1杯分を美味しく淹れるためのポイントになっていました。

ご自宅で1杯分ずつコーヒーを淹れるときには、非常に役立つドリッパーだと思います。

手頃な価格ですので、2個目のサブドリッパーとして持っておくのも良いかもしれませんね！