アメリカンプレス コーヒー抽出レシピ作成 その2(フレンチプレスと比較)

2018.04.26
SHERE

先日新しいコーヒーグッズとしてご紹介しました『アメリカンプレス』ですが、THE COFFEESHOP の店舗メニューにも取り入れようとのことで、現在レシピを開発中です。

今回は2回目の検証ということで、『フレンチプレス』と比較しながら、スペシャルティコーヒー用のレシピを探っていきたいと思います。

アメリカンプレスとは

アメリカンプレスは arktrading社 から販売されているコーヒーの抽出器具です。

豆を封入した状態で、軽く圧をかけて抽出する方法で、出来上がりのコーヒーは、オイル分がしっかりと出ており、舌触りの良いものになります。

アメリカンプレスとフレンチプレス|なにが違うのか

今回の検証は、アメリカンプレスを使った場合のスペシャルティーコーヒーのレシピを作ることが目的です。

前回1回目の検証ではエアロプレスと比較しましたが、今回はフレンチプレスと並べて検証してみたいと思います。

まずは両者の違いについて見ていきましょう。

抽出時間:

蒸らし抽出合わせて4分のフレンチプレスに対し、2〜3分程度とやや短い時間で抽出可能なアメリカンプレス。

抽出技術:

両者共に技術的なことは一切不要。基本操作は『待って押す』のみ。

抽出中の香り:

抽出中も香りが楽しめるフレンチプレスに対し、密閉性が高く香りがほぼしないアメリカンプレス。

1回抽出の豆の量:

両者とも18g〜22g程度。

出来上がりのコーヒー:

微粉が多いフレンチプレスに対し、微粉がほぼ入らないアメリカンプレス。オイル感は同程度。

片付けの手間:

パーツの数が同等なので、片付けの手間はほぼ変わらない。フレンチプレスの方が若干洗いにくいか?

プランジャーとフィルターの違い

↓ アメリカンプレス

フレンチプレス

構造の違いによるコーヒーの違い

  • アメリカンプレス

  • アメリカンプレス

ゴムパッキンと上方抽出という構造上、微粉が入らないアメリカンプレス。豆が密閉状態なので、ふくらむところは見えません。

人によっては残念なポイントかも。

対してフレンチプレス(↓)は、粗めのメッシュフィルターとパッキンレスで微粉までダイレクトに楽しめます。

豆がふくらむ様子もバッチリ。

コーヒー抽出レシピの検証

では、本題のレシピ検証です。

前回同様【豆の挽き目・蒸らし時間・湯量】の3点を変動させ、他は固定して結果を確認していきます。

ちなみに前回はエアロプレスと比較しながら最適化を目指し、5パターンでやってみるも着地できず…

わかったことは蒸らし時間が60秒だと短く、90秒だと長すぎるということ。

60秒だと出来上がりのコーヒーが薄く物足りない感じでしたが、90秒にしてみたら今度は雑味が出てしまったという具合でした。

今回は続きなので微調整的な検証になります。

検証レシピ6、蒸らし時間を70秒に

前回検証レシピ5まで行いましたので、レシピ6から再開です。

コーヒー豆:中挽き

蒸らし:70秒

湯量:300ml

プレス時間:60秒

豆の挽き目は、ハンドドリップ(ペーパーフィルター)用と同じ中挽きにて。

蒸らし時間を70秒にしてしっかりお湯と馴染ませます。

結果、フレーバー、濃度は理想に近づきました。しかしながら、後味がもう一歩。若干の雑味が出てしまっているので、それを消したい。

検証レシピ7、雑味が出る前に抽出を終わらせる

続いてのレシピは、以下の通り。検証レシピ7といいつつも、記事にはかけないくらい細かい調整を多々行なっているので、実際には検証レシピ39くらいです。

そろそろアメリカンプレストとも仲良くなってきました。

コーヒー豆:中挽き

蒸らし:70秒

湯量:300ml

プレス時間:50秒

先ほどの検証レシピ6より、プレス時間を10秒短縮。雑味が出る前に押し切ってしまおうという作戦です。

実際やっていただくとわかるのですが、操作の楽チン度で言えば、プレス時間は短いに越したことはありません。(90秒かけて押すとかは現実的ではない)

さて、出来上がったコーヒーですが、、、!!

フレーバー、濃度、後味、どれもここがベストなポイントというところにたどり着きました!!

アメリカンプレス 5/1店頭デビュー!!

というわけで、ようやくレシピが出来上がりましたので、5月1日より THE COFFEESHOP 各店でお召し上がりいただけます。

ご注文の際、抽出方法『アメリカンプレス』にてご指定くださいませ。(ご提供価格はフレンチプレスと同じです。)

どのコーヒー豆でも美味しくお召し上がりいただけますが、アメリカンプレスとの相性が良い豆もございますので(入荷状況によります)、詳しくはお気軽にスタッフまでお声掛けください。

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THE COFFEESHOP

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