アメリカンプレス コーヒー抽出レシピ作成中 その1(エアロプレスとの比較編)
先日新しいコーヒーグッズとしてご紹介しました『アメリカンプレス』ですが、THE COFFEESHOP の店舗メニューにも取り入れようとのことで、現在レシピを開発中です。
今回は初回検証ということで、構造的に近い『エアロプレス』と比較しながら、スペシャルティコーヒー用のレシピを探っていきたいと思います。
アメリカンプレスとは
アメリカンプレスは arktrading社 から販売されているコーヒーの抽出器具です。
豆を封入した状態で、軽く圧をかけて抽出する方法で、出来上がりのコーヒーは、オイル分がしっかりと出ており、舌触りの良いものになります。
アメリカンプレスとエアロプレス|なにが違うのか
今回の検証は、アメリカンプレスを使った場合のスペシャルティーコーヒーのレシピを作ることが目的です。
THE COFFEESHOP でもこれまできちんと使ったことがある器具ではないため、そもそも正解がない状態からのスタートとなります。
そこで、まずは近しい抽出器具と比較しながらやってみようということで、今回はエアロプレスで抽出したコーヒーに近づくよう、試行錯誤してみました。
両者のざっくりした違いは以下の通りです。
抽出時間:
両者とも蒸らし抽出合わせて2〜3分程度。
抽出技術:
かなり力が必要なエアロプレスに対し、アメリカンプレスは弱い力でOK。
1回抽出の豆の量:
両者とも20g程度。
片付けの手間:
パーツの数が同等なので、片付けの手間もほぼ変わらない。
コーヒー抽出レシピの検証
では、本題のレシピ検証です。
今回は、ケニヤ キアンヤンギ を使用して、エアロプレスで抽出したコーヒーをリファレンスとして、それに近づくようにコントロールしてみました。
アメリカンプレスの場合、コントロール可能な要素は他の器具同様に多々ありますが、今回の検証では【豆の挽き目・蒸らし時間・湯量】の3点を変動させ、他は固定して結果を確認しました。
検証レシピ1、まずは説明書通りに
最初のレシピは、以下の通り。
コーヒー豆:中粗挽き
蒸らし:60秒
湯量:355ml
プレス時間:60秒(固定)
説明書通りで最もシンプルな60秒蒸らし60秒プッシュでの抽出です。
豆の挽き目は、ハンドドリップ(メタルフィルター)用と同じ中粗挽きにて。
出来上がりのコーヒーは、フレーバーは感じるものの、ボディ感が弱く、アフターも短い印象でした。
今一歩。もうちょい抽出したいという感じです。
検証レシピ2、薄かったので湯量を減らしてみよう
続いてのレシピは、以下の通り。
コーヒー豆:中粗挽き
蒸らし:60秒
湯量:300ml
プレス時間:60秒(固定)
先ほどの1レシピより、湯量を減らすことで濃い目に淹れてみようという作戦。
エアロプレスのレシピで使用する豆量と湯量の比が 20g:290ml なので、それに近い比率での抽出となります。
出来上がったのコーヒーですが、こちらもさっきと同じく、フレーバーは感じるものの、ボディ感が弱い印象でした。
検証レシピ3、まだ薄いか…豆の挽き目を細かくしてみよう
続いてのレシピは、以下の通り。
コーヒー豆:中挽き
蒸らし:60秒
湯量:300ml
プレス時間:60秒(固定)
湯の量を減らしただけでは、いまいちボディ感が足りずだったで、豆の挽き目を変えてみました。
下記参考記事にて書いておりますが、抽出したコーヒーが薄いと感じた場合、豆の挽き目を細かくすることで、最適な抽出に近付くことができます。
先ほどの中粗挽き(メタルフィルターと同じ)から、中挽き(ぺ^パーフィルターと同じ)にてトライアゲイン。
出来上がったのコーヒーですが、ボディ感は先ほどよりもしっかり出ました。
しかしながら、フレーバーとアフターはまだまだ引き出せる感があり、もうひと追求してみたいところといった感じ。
検証レシピ4、中挽きにて蒸らし時間を延長してみよう
4つ目のレシピは、以下の通り。
コーヒー豆:中挽き
蒸らし:90秒
湯量:300ml
プレス時間:60秒(固定)
もう一踏ん張りということで、豆の挽き目は細かくしたまま、蒸らし時間を30秒伸ばしてみました。
結果…なんと、フレーバーが雑になってしまいました。残念。
検証レシピ5、中粗挽きに戻して、蒸らし時間を延長してみよう
さて、長々なってしまいましたが、5つ目のレシピはこちら。
コーヒー豆:中粗挽き
蒸らし:90秒
湯量:300ml
プレス時間:60秒(固定)
豆の挽き目を元の中粗挽きに戻し、蒸らし時間を90秒で行ってみました。
結果、レシピ4と同様に、フレーバーが雑になってしまいました。
蒸らし90秒は長すぎるのかもしれませんね。
まとめ
というわけで、検証まとめですが、今回は着地できず。
ここまでやってみた感じ、今回変動させてみた3点【豆の挽き目・蒸らし時間・湯量】のコントロールでこのまま詰めていけば、最適解にたどり着きそうな雰囲気はあります。
次回、フレンチプレスやハンドドリップとも比較しながら、もう少し詰めていきたいと思います。
WRITER
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THE COFFEESHOP
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