美味しいコーヒーが飲みたい!コーヒードリッパーの違いをわかりやすく説明します

2016.11.17
SHERE

ハンドドリップの時に使用するドリッパー。いろいろなコーヒー器具メーカーから色々な形のものが販売されています。それぞれの特徴について、見ていきましょう。

コーヒードリッパー おしゃれで使い勝手も良い 有名モデル4種

ハンドドリップ用のドリッパーは、amazonなどで検索してみるととんでもない数がヒットします。形やサイズも様々で、それぞれのメーカーが思い思いに工夫して美味しいコーヒーを抽出できるよう開発しています。

そんな中、今回THE COFFEESHOPが選んだドリッパーは以下の4種類です。それぞれ特徴を見ていきましょう。(今回はすべてプラスチック製のものをご紹介します。)

HARIO ハリオ V60ドリッパー

HARIO株式会社は1921年創業の日本の耐熱ガラスメーカーです。創業時は理化学用の実験器具の製造をしていましたが、その技術を利用してサイフォンの製造に着手。現在はドリッパーやサーバーなどのコーヒー器具の他、鍋などの調理器具も作っています。

ハリオのV60ドリッパーは、大きな1つ穴。円錐型の形状と、らせん状のリブが特徴です。ドリッパー上部までリブがあるため、フィルターがドリッパーに張り付かない構造になっています。

メーカー定価が、プラスチック製の1〜4人用で¥450(税抜)と、非常にお手頃なことも魅力です。

KONO コーノ式 名門ドリッパー

コーノ式ドリッパーは、珈琲サイフォン株式会社の商品です。珈琲サイフォン株式会社は、1925年の創業時よりコーヒーの研究を重ね、1973年にこのドリッパーを発明しました。

円錐型の元祖とも言えるコーノ式『名門ドリッパー』。こちらも大きな1つ穴で、円錐型という特徴に加え、リブの形状がまっすぐで短いということも特徴的です。これにより、ドリッパー下部はフィルターがドリッパーから離れ、ドリッパー上部はフィルターとドリッパーが張り付くという構造になっています。

カリタ式 3つ穴ドリッパー

カリタも上の2社同様に日本の企業です。喫茶店ブーム到来直前の1958年に創業し、ブームに乗って業務用コーヒー器具の販売し、一躍有名メーカーになりました。

カリタ式ドリッパーの特徴は、正円錐ではなく最下部が直線という点。そのためフィルターは台形のものを使用します。

抽出したコーヒーの出口が小さな三つの穴ということで、一見すると抽出したコーヒーが流れ出すスピードは早そうですが、円錐型よりもゆっくりと流れ出るような設計になっています。

メリタ式 1つ穴ドリッパー

メリタはドイツのメーカーです。今回紹介する中ではもっとも古い1908年に創業。ペーパードリップの開発者であるメリタ・ベンツが創業者です。

メリタ式もカリタ式と同じように台形のフィルターを使用します。カリタ式との大きな違いは、抽出液の出口穴が一つという点。穴がドリッパーの真下ではなく、少し横にずれており、また底面から約1cm浮いているという点が最大の特徴になります。

コーヒードリッパーの特徴によるコーヒーの味の個性

4つのドリッパーの特徴から、出来上がるコーヒーのイメージは以下のようになります。

抽出の原理は、大きく分けて2つあります。

1つは粉の層を作り、その上からお湯をかけ、透過させることで抽出する『透過式』。

もう1つは、お湯に粉を漬け込むことで抽出する『浸漬式』です。

ハンドドリップは、『透過式』と呼ばれる抽出方法です。

しかし、ドリッパー内に”湯だまり”ができると、『浸漬式』の要素も含まれてきます。

今回のドリッパー検証ですが、それぞれ実際に抽出し、どんなコーヒーが出来上がるかを検証していますので、それぞれの特徴は次回以降でお伝えしていきます。

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THE COFFEESHOP

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