古典的コーヒードリッパー検証(ハリオ、コーノ、メリタ、カリタ)結局どれを使えばいいの?

2016.11.24
SHERE

無限にあるコーヒードリッパーの中から、最も古典的な4種類について検証しました。この記事では、検証のまとめとして、「結局どのドリッパーを使えばいいのか。」まとめていきたいと思います。

ドリッパー別|抽出時間と出来上がるコーヒーの差

今回の検証では、4つとも同じレシピを用いて抽出を行い、出来上がるコーヒーの差を確認しました。抽出時の違いとしては、湯を注ぎ終えた後、抽出されたコーヒーがドリッパーから落ちきるまでの時間に差が生じました。

この抽出時間の差により、出来上がったコーヒーは以下のように変化しました。

< コーノ式 >

スッキリとした印象。

グレープフルーツやオレンジの風味。

< ハリオ式 >

ほどよいチョコレート感。

甘み、酸味のバランスが良い。

< カリタ式 >

チョコレートの風味。

心地よいボディ感。

< メリタ式 >

少し渋みを感じる。

やや重めのボディ感。

(今回は狙った味にならなかった。)

各ドリッパーでの抽出記事を読まれてない方はこちらから

単に抽出時間の差と言ってしまいましたが、厳密には湯に浸かっている時間や、湯が通り抜けるスピードなど、細かい点の差も合わさることで、上記のような結果になっています。

古典的4種のコーヒードリッパーの特徴まとめ

最後に、今回の検証をまとめていきます。

みなさんが知りたいのは、結局どのドリッパーを使えばいいの?ということだと思いますので、まずは下図をご覧ください。

ドリッパーの形状でもっとも抽出結果に影響を与えているのは、底面(出口)の形状。続いてリブの形状になります。

抽出時間のコントロールが可能なコーノとハリオ

コーノ式とハリオ式は、円錐型で底面は大きな1つ穴。フィルターの先が尖った形状になり、そこから直接抽出されたコーヒーが出てくる仕組みになっています。そのため、上から注ぐ湯の量やスピードをコントロールすることで、出口側のスピードもある程度コントロールすることができます。

< コーノ式、ハリオ式のメリット >

好みの風味を自分で導き出すことができる。

挽き目を変えるなどのアレンジでも風味に違いが出せる。

< コーノ式、ハリオ式のデメリット >

コントロールするためには、練習が必要。

基本の淹れ方を覚えないと毎回違う味になってしまう。

< コーノ式とハリオ式の使い分け >

コーノ式とハリオ式の違いは、リブ形状です。これにより、コーヒーが落ちるスピードが異なります。どちらも甘みと酸味のバランスがとれたコーヒーに仕上がりますが、コーノ式の方が抽出スピードがいくらか早い分、スッキリとした印象になります。

コーヒーのボディ感を出すならカリタとメリタ

カリタ式とメリタ式は、台形円錐型ドリッパーの小さな底穴からコーヒーが出てくるタイプです。一度ドリッパー内に湯だまりができる構造になっているため、前述の2つの円錐型ドリッパーよりもボディ感のあるコーヒーが出来上がります。

カリタ式とメリタ式の違いは、底穴の数と位置。底面に3つの穴があるカリタに対し、メリタは底から1cmほど浮いた位置に1つだけ空いているのが特徴です。カリタ式はコーノやハリオのように、ある程度のコントロールが可能ですが、メリタ式は逆にコントロールがしにくく、毎回安定した味になりやすいという特徴があります。

< カリタ式のメリット >

湯量と注ぐスピードである程度のコントロールが可能。

ハリオやコーノよりもしっかりとした味のコーヒーになる。

< メリタ式のメリット >

重めのボディ感があるコーヒーになる。

出口側のスピードが決まっているため、湯量や注ぐスピードに左右されにくく、毎回同じ味になりやすい。

< カリタ式のデメリット >

コントロールするためには、練習が必要。

基本の淹れ方を覚えないと毎回違う味になってしまう。

< メリタ式のデメリット >

コントロールができないので、風味や味のアレンジがしにくい。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

以上を参考に、お好みの一杯に出会えるようドリッパーを使い分けてみてくださいね。

次は変り種ドリッパーも検証してみたいと思います。

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