続・ドリッパー検証【クリスタルドリッパー】【サイフォンドリッパー】

2016.12.26
SHERE

続・コーヒードリッパー検証。KEYCOFFEEのクリスタルドリッパーと、カリタのサイフォンドリッパーで抽出してみました。

検証条件

抽出レシピは共通のものを使用。ドリッパーによって生じる違いを観察していきます。

コーヒー豆:ホンジュラス – オーランド アリータ

挽き目:中挽き

豆量:20g

湯量:300g

湯温度:93度

< 抽出レシピ >

経過時間 | 注ぐ湯量

〜10秒 | 40g

40秒〜50秒 | 90g

60〜70秒 | 150g

80〜90秒 | 220g

100〜110秒 | 300g

KEYCOFFEE クリスタルドリッパー で淹れたコーヒー

KEYCOFFEE クリスタルドリッパーは、ミラーボールのようなデザインで、見た目にも楽しい円錐型ドリッパーです。ペーパーフィルターはハリオV60用のものを使用しました。

同じ円錐型ですが、ハリオV60やコーノ式と異なり、リブというものがありません。代わりにダイヤ形状の凹凸がドリッパー全体付けられています。

抽出は、注ぎ終えてから24秒で完了しました。以前の検証で、ハリオV60は37秒だったので、それより早めの抽出時間になりました。

KEYCOFFEE クリスタルドリッパーで淹れたコーヒーは、酸味がしっかりと前面に抽出されており、明るい印象の仕上がりになりました。これはこれで美味しく飲めますが、もう少しゆっくりめに抽出することで、甘みなどとのバランスがとれた仕上がりにすることができます。

<KEYCOFFEE クリスタルドリッパーで美味しく淹れるには>

抽出速度がやや早いため、豆が粗めの粒度の場合は注湯速度をよりゆっくりとコントロールすること、もしくは細かめに挽くことで、美味しく淹れることが可能になります

カリタ サイフォンドリッパーで淹れたコーヒー

カリタ サイフォンドリッパーは、カリタ定番の台形型ドリッパー。通常の底面3つ穴ではなく、側面の1つ穴が出口になっています。

ドリッパー内に長く湯だまりができるため、浸漬法に近い抽出条件になっています。実際に淹れてみたところ、抽出にかかった時間は、湯の注ぎ終わりから63秒。合計で173秒でした。

合計時間150秒以内を目指して作っているレシピなので、サイフォンドリッパーには不向きでした。抽出時間がかかり過ぎてしまい、出来上がったコーヒーは狙った味になりませんでした。全体的に重たい印象のコーヒーになりました。

< カリタ サイフォンドリッパーで美味しく淹れるには >

注湯速度が限定されており、抽出時間を短くすることが難しいので、専用のレシピを考察する必要がある。

上記のレシピは、このドリッパーには不向きになります。以前検証したメリタ式の一つ穴ドリッパーも同じ理由で不向きです。

次回は、リバーズ ケイブとフェニックス70を検証してみます。

WRITER

THE COFFEESHOP

THE COFFEESHOPの最新ニュース、イベント情報などをお届け。

PICK UP ITEM

関連記事

関連記事はまだありません。