水出しアイスコーヒーと急冷式アイスコーヒーの違いを考察

2017.06.25
SHERE

コールドブリューコーヒーこと『水出しコーヒー』。そのすっきりとした味わいと、誰でも簡単に淹れることができるスタイルで、最近人気の飲み方となっています。

そこで気になったのが、同じ豆で作った場合、急冷式アイスコーヒーと、水出しアイスコーヒーとで、味や風味がどのように変わるのかということ。

今回の考察記事は、その違いについて解説していきます。

水出しコーヒーの抽出方法は2種類

水出しコーヒーと一口に言っても、その抽出方法は様々。ハンドドリップ同様にいろいろな器具が市販されており、どの器具を使用するかで味が変化します。

そのすべてをひとつひとつご紹介したいところですが、今回は大きく分類した【浸け置き抽出】と【滴下抽出】の2種類で検証していきます。

ハンドドリップ(急冷式)アイスコーヒーと水出しアイスコーヒーの違いを見てみよう

急冷式アイスコーヒーと、水出しアイスコーヒーの違いを見ていきましょう。急冷式は、ハンドドリップのペーパーフィルターを使用しました。

今回検証に使用した豆はこちら。

ダークミックス

深煎り。しっかりした口当たりとほのかな甘さ。

丁寧な焙煎と配合により、飽きのこないビターなオリジナルミックス。

ブルンディ ムニンヤ

中煎り。アプリコットやオレンジ、ブラウンシュガーの風味。

豊かな質感があり、後味に甘さが残ります。

上記2種類の豆を、それぞれ【急冷式】【水出し浸け置き】【水出し滴下】で抽出し、味や風味を比較してみました。

ダークミックスの場合

ハンドドリップ急冷式

鼻から抜ける香りがしっかり感じられる。

とろみのある質感としっかりとしたボディ感で、後味も長く感じることができる。

水出し浸け置き

香りが乏しいが、全体的な味のバランスはよい。

後味は非常にすっきりしており、キレよく終わる。

水出し滴下

浸け置きよりはしっかりと抽出されている印象。

急冷式ほどではないが、香りも甘さも感じられ、質感もなめらか。

ブルンディ ムニンヤ の場合

ハンドドリップ急冷式

香りを強く感じることができ、味のバランスがとても良い。

しっかりとした甘さと、とろみのある質感。

水出し浸け置き

酸味が主体的に抽出されている。

非常にすっきりとした印象。

水出し滴下

浸け置き同様、酸味が主体的。

コーヒーとしてのバランスはよくないが、柑橘系のジュースのようなさっぱりとした味が新鮮。

まとめ

検証の結果、やはり THE COFFEESHOP で普段取り扱っているスペシャルティコーヒーは、【急冷式アイスコーヒー】が向いていると言えます。

しかし、以前も書いた通り、コーヒードリンクの別ジャンルとして【水出し】を楽しむことはおおいに◎です。

風味は出にくいのですが、よりすっきりとしたコーヒーがお好みの方にはおすすめです。簡単にたくさん仕込んでゴクゴク飲めちゃうのも水出しコーヒーの魅力ですね。

水出しに使用する豆は、中煎りの豆よりも、しっかり焙煎した深煎りの豆のほうが、味がしっかり出るため向いています。

THE COFFEESHOP 水出しミックス 発売中

今回の検証結果を受け、THE COFFEESHOP でも水出しコーヒー用に焙煎・ブレンドを行いました。

ぜひお楽しみください。

WRITER

THE COFFEESHOP

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