徹底解説 TIMEMORE C3(タイムモア C3)手挽きミルの実力とは?旧型C2モデルとの違いもご紹介

2022.12.06


コンパクトな形状と価格の手頃さも相まって、お家コーヒーでも人気のハンドミル。
THE COFFEESHOPでも好評発売中の「TIMEMORE C2(タイムモア C2)」ですが、2022年に上位クラスにあたる「TIMEMORE C3(タイムモア C3)」が発売されました!

今回は、挽き目やコーヒーの味わいを比較しながら、C2モデルとC3モデルではどのような違いがあるのか、検証していきます!

TIMEMORE タイムモア コーヒーグラインダーC3 とは

TIMEMORE タイムモア は、2021年に日本正規上陸を果たした中国のコーヒー器具メーカーです。
2012年に誕生し、現在は上海の大手コーヒーショップでも使われているそうです。
今回ご紹介するC3は、コーヒー豆を挽くためのハンドミル(ハンドグラインダー)の新商品となります。

TIMEMORE C3 商品詳細

・サイズ:147×52mm
・容量:焙煎豆 約20g
・重量:約430g
・素材:アルミ、ステンレススチール、ポリカーボネート
・付属品:掃除用ブラシ、布製キャリーケース
・製造国:中国

外見を見る限り、カラーチェンジはあるものの材質や取っ手部分に大きい変化はありません。
C2と分解方法やお手入れ方法にも差はなく、付属のブラシで内部の粉や、刃に残った微粉を掃除することができます。

大きな違いとしては、ミル内部の刃がC2モデルは5枚でしたが、C3モデルは6枚刃かつ刃の先端部分に切り込み加工が施されているところ。
独自開発された『S2C(Spike to Cut)臼刃』という技術で、微粉の発生を抑制することができるのだとか。
微粉の量は、出来上がったコーヒーの味にかなり影響するので、実際の使用感などが気になりますよね。

ということで早速、C3モデルとC2モデルで挽いた粉を使って、コーヒーを抽出し比較していきたいと思います!

実際の使用感は?挽き目チェックと抽出して感じた味わいの違い

では早速、実際にコーヒー豆を挽いて、粉の挽き目を見比べてみましょう!

【クリック数】
・C3:10クリック
・C2:12クリック(細挽き程度)

目視で確認する限り、挽き目の差異はほとんど見受けられませんでした。
しかしながら、挽き始めにミルのハンドルを回す感覚が若干C3モデルの方が軽く、滑らかに感じます。
また、豆を挽いた後にミル内部に残る粉はC3モデルのほうが少なめでした。


(写真左:C2モデル 右:C3モデル)

次に抽出したコーヒーの味わいに変化があるのか、確認してみます。

・検証使用器具:FELLOW Prismoアタッチメント
・粉:20g
・お湯:70g

0:00~0:10 70gお湯を注ぐ
0:20~0:30 10回攪拌する
0:50~1:00 プランジャーを本体にゆっくりとセット
1:00~1:10  プランジャーが一番下にくるまで一気にプレスを行う

気になる味はどうでしょう…

コーヒーの明るさに違いが感じられた

飲んでみた感想は、味わいの明るさに違いがあるように感じました。
C2モデルはしっかりしたボディ感や甘さの印象がでていたのに対し、C3モデルは酸の印象が華やかでより明るい味わいに。好みの問題もありますが、【浅煎りのエスプレッソ】としてより魅力を感じるのは、C3モデルで抽出したコーヒーといったところでしょうか。

さらに中挽き・中粗挽き・粗挽きともに抽出の比較を行いましたが、C3モデルはより酸味がきらきらした印象で、明るいコーヒーが仕上がりやすい結果に。
ただ、挽き目が粗くなるほど味の変化は少なくなったので、挽き目が細かいほど味への影響が大きい印象です。

ではなぜ、C3モデルで淹れたコーヒーに明るさを感じたのか、解説していきます!

C2との違いは臼刃の形状!C3モデルは比較的明るいフレーバーや酸味に有利

上記の検証で、C3モデルはより明るい酸味やフレーバーを優位に感じる結果となりました。
コーヒーの持っている明るい酸味や、フレーバーをより引き出そうとした場合、粉の粒度ができるだけ均一であることは大切な要因のひとつ。

C2モデルで淹れたコーヒーよりも、C3モデルの方が酸の印象が明るかったということは、C3モデルで挽いた粉の方が粒度が均一だった、さらに細かい挽き目の場合はその差が大きかったと考えられます。

ではなぜ、C3モデルはC2モデルより粒度を均一にできたのでしょうか?
大きな理由として、先述した『S2C(Spike to Cut)臼刃』が関係してきます。

上位クラスにあたるC3モデルは、C2モデルよりも刃が1枚多く、刃の先端にも切り込み加工がなされています。
この刃先端に加工された切り込みと、刃の枚数が増えたことによって、豆を押しつぶして粉にするというよりは、豆を突き刺し砕いてから細かくしていくような働きが考えられるため、より粉を均一な粒度で揃えやすいのではないかと思われます。また、この点では粒度の均一性もさることながら、挽いた粉の形状についても、より鋭角になることから、酸味やフレーバーの明るさに寄与していると考えられます。

これから購入するならC3モデルがおすすめ!C2モデルからの買替えは必要なし

ここまで「TIMEMORE C2」と「TIMEMORE C3」の比較と結果をまとめてきましたが、いかがでしたか?
今回の検証では、粒度の均一性(特に挽き目が細かい場合)、酸味の明るさの印象はC3モデルが優位な結果となりました。

価格差は約1,500円程度なので、これからハンドミルの購入を検討されている方には、上位モデルの「TIMEMORE C3」をおすすめします。

ただ、すでにC2モデルを持っている方がわざわざ買い換える必要はないというのが個人的な感想です。
C2モデルも、ハンドミルの中では価格と性能のバランスが取れているので、すでにお持ちの方にはぜひ長くお使いいただきたいです!

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