【SHIN Filter】ステンレスフィルター一体型ドリッパーで最高の一杯を淹れる

2023.07.28


毎年新しい形状や様々なコンセプトを持って発売されるコーヒードリッパー。
今回は2022年SCAJでも試供品として提供され、テレビ番組でも紹介されたステンレス製フィルター〈SHIN Filter〉をご紹介します。
品薄状態が続いていたとのことですが、最近手に入りやすくなったということもありますので、参考になれば幸いです。

『SHIN Filter』の特徴

SHIN Filterは、日本メーカーのカリタやメリタと同じく台形の形状をした、フィルター一体型のコーヒードリッパーです。
とにかくフィルターの目が細かく、従来のメタルフィルターの常識を覆そうと開発に5年以上かかったそうです。

最高の一杯を淹れる【SHIN Filter】話題のステンレスドリッパー

SHIN Filter 商品詳細

・本体サイズ:外径約112mm (取手部最大幅142mm) x 高さ約85mm
・本体重量:約120g
・色:シルバー(総特殊セラミックコーテイング)
・抽出量:2~4杯分
・材質:ステンレス(SUS 316)
・製造:台湾(総監修:日本)

最高の一杯を淹れる【SHIN Filter】話題のステンレスドリッパー

底穴は特徴的な形をしており、スリットのような楕円形の穴が一つ空いているタイプ。
液だまりを防ぎ、クリーンな味わいを再現しやすいよう加工しているとのこと。

最高の一杯を淹れる【SHIN Filter】話題のステンレスドリッパー

※中国や台湾のコーヒー器具を多く扱う、ブランディングコーヒーさんもお取り扱いされています。(THE COFFEESHOPでは取り扱いはございません)
https://0141coffee.jp/?pid=163804613

人気のステンレス製フィルター『KONE』と比較検証

では早速、SHIN Filterの実力を検証してみようと思います。
今回は、THE COFFEESHOPでも実際に使用しているKONEフィルターと出来上がるコーヒーの味の差を確認してみました。

最高の一杯を淹れる【SHIN Filter】話題のステンレスドリッパー

味の違いがわかりやすいよう、抽出は下記条件でできるだけ統一します。
・豆:20g (中粗挽き)
・お湯:300g (90℃)
・Ethiopia / West Guji Dimtu Washedを使用
・お湯が落ち切るまでドリッパーは外さない

KONEフィルターの仕上がり

3分15秒程度で落ちきり。店頭でお出ししているいつもの味に仕上がりました。
メタルフィルターの特徴である甘さや、クリーミィな口当たりを取り出せています。
甘さ・フレーバー共にチョコレート系のしっかりとした味わいの印象でした。

最高の一杯を淹れる【SHIN Filter】話題のステンレスドリッパー

SHIN Filterフィルター の仕上がり

3分ジャストくらいでお湯が落ちきり、KONEフィルターに比べお湯抜けがやや速い印象。
全体的に明るい印象のフレーバーをしっかり感じることができました。
メタルフィルターの特徴である甘さも軽めに取り出せるので、KONEフィルターよりもラベンダーなどのフレーバーを優位に感じる仕上がりです。

最高の一杯を淹れる【SHIN Filter】話題のステンレスドリッパー

ここまで味に差がでるのは驚きましたが、とても興味深い結果になりました!
やはり味の違いに大きく影響しているのは、お湯抜けの速さ・メタルフィルターの目の細かさが挙げられると思います。

SHIN Filterにおすすめのコーヒー抽出レシピ

では上記の結果に合わせて、よりSHIN Filterで美味しく抽出できるレシピを探っていきます!
SHIN Filterの一番のポイントは、メッシュが細かいため、他のメタルフィルターと比べ細かい挽き目を使用できること。

最高の一杯を淹れる【SHIN Filter】話題のステンレスドリッパー
SHIN Filter

最高の一杯を淹れる【SHIN Filter】話題のステンレスドリッパー
KONE

ペーパーフィルター用よりも少し細かい粉を用意し、改良前には少し軽い印象だった甘さの印象をより取り出せたら理想です。
注ぎ方を変えることもできますが、比較時に飲んだ際に抽出レシピ自体はSHIN Filterにあっているようだったので、今回は挽き目の調整だけでより美味しく改良できると思います。

ただ、挽き目を細かくすると抽出効率も上がり、先ほどの粉量では過抽出になりますので、粉量を減らす調整も加えます。

改良レシピ案

・粉:18g(中細挽き)
・お湯:300g(90℃)

0:00〜0:10  40g
0:40〜0:50 40g
1:00〜1:10   40g
1:20〜1:30   60g
1:40〜1:50   60g
2:00〜2:10   60g

改良レシピ結果

お湯の落ちきりを3分10秒くらいに狙っていたのですが、少しオーバーしてしまう結果になりました。
挽き目はペーパーフィルター用でもいいかもしれません。

ただ、改良の目的だった甘さの印象は、比較時のレシピよりしっかりと感じることができます。
フレーバーもラベンダーのような軽い印象と、よりしっかりしたワイニーな雰囲気も感じる仕上がりになり、よりメタルフィルターのいい部分だけを伸ばすことができた感覚です。

最高の一杯を淹れる【SHIN Filter】話題のステンレスドリッパー

初めてのメタルフィルターにもおすすめ!

検証結果やレシピ調整なども含め、総じてかなりおすすめできるドリッパーだと思いました!
お湯抜けが速い分コーヒーの出来上がりも重すぎず、普段ペーパーフィルターを使用されている方にもおすすめしたくなる商品です。

また、微粉もかなりカットされるため従来のメタルフィルターの口当たりが苦手だった方にもチャレンジしやすいドリッパーだと思います。

気になった方はぜひお試しください!

最高の一杯を淹れる【SHIN Filter】話題のステンレスドリッパー

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