コーヒー豆の計量スプーンはどのくらい正確?分量を重さではかる重要性

2022.06.28


”コーヒー豆は軽量スプーン何杯で美味しくできますか?”
これからコーヒーを自宅で淹れようと、店頭に来てくださった方からよくこのご質問をいただきます。

既にお家コーヒーを楽しんでる方も計量スプーンを使用している方は多いのではないでしょうか?
今回はその計量スプーンでどれだけ正確に分量を量れるのか、検証してみました!

コーヒーの計量スプーン1杯は何g?目盛りの正確性を確認!

多くのコーヒースプーンには中に目盛りがついていて、目盛りごとにグラム(g)数が表記されていますが、【コーヒースプーン1杯=目盛りに記載されているグラム数】になっているのか、まずは確かめていきたいと思います。

検証方法

コーヒー粉(中挽き)を使用し、スプーン内の目盛り(12g、10g、8g)に沿って計量。

使用したコーヒースプーン:
ハリオ V60計量スプーン ブラック M-8B

検証に使用した豆は以下の通りです。

浅煎り:ルワンダ/ミビリマ・1904
https://os.thecoffeeshop.jp/fs/thecoffeeshop/beans/00372

深煎り:ダークミックス
https://os.thecoffeeshop.jp/fs/thecoffeeshop/beans/00002

浅煎り豆の結果

目盛りの数字 → 実際の重さ

12g → 13.6g
10g → 10.7g
8g → 8.7g

どの目盛りでも想定より多く計量する結果に。
特に12gの目盛りラインでは、1.6gも多く掬ってしまっていました。
計3回ずつ同じ検証を行いましたが、平均するとどの目盛りも0.5gほど多い計量となりました。

深煎り豆の結果

目盛りの数字→実際の重さ

12g→11.9g
10g→9.6g
8g→7.5g

浅煎りとは逆の結果、想定よりも少ない量になってしまいました。
12gのラインではまずまず、といったところでしょうか。
こちらも3回計量しましたが、平均して0.3~0.5gほど少ない結果となりました。

どちらの結果を通しても、コーヒースプーン1杯が何gなのか明記するには、目盛りの正確性がイマイチという結果に…

決め手は粉の水分量?コーヒー計量スプーンの落とし穴

今回の検証では、浅煎り豆はやや多めに、深煎り豆は少なめに計量されることがわかりました。
では、なぜ同じ粒度で用意したはずのコーヒーの粉で、これだけ差が生まれたのでしょうか?
それにはコーヒーの粉に含まれている水分量が大きく関係していると考えられます。

コーヒーの生豆は成分の10%~12%程度を水分が占めていますが、焙煎で火を加えることで蒸発と化学反応によって徐々に失われていきます。
浅煎りと深煎りでは焙煎時間が違うため、出来上がった焙煎豆に含まれる水分量も異なります。

加熱時間が長い方が当然水分が抜ける量も増えるため、浅煎りの方が深煎りよりも多くの水分が残っている、というわけですね。

水分がより残っている方が、コーヒー粉1粒あたりの比重は重くなります。
そのため、今回の検証結果のように、見た目の嵩が一緒でも重さが違う、という結果になったと思われます。

美味しいコーヒーを淹れるにはスケール(秤)を使った計量がおすすめ

今回はコーヒースプーンの計量に関してまとめてみました。
スプーンでの計量は、コーヒーの焙煎度合いによって差がでる場合が多いため、より安定した美味しいコーヒーを抽出したい場合には。やはりスケール(秤)での計量がおすすめです。

THE COFFEESHOPでもおすすめのスケールを取り扱っていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください!

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