アイスコーヒー作り置きってどうやるの?作り方、保管方法、賞味期限について解説

2019.06.28


今年も夏がやってくる!夏といえば美味しいアイスコーヒーが飲みたい!ということで、今回は皆さん気になっているであろう、アイスコーヒーの作り置きについて、深掘りしていきます。

アイスコーヒー作り置き

作り置きする場合の最適なアイスコーヒーの淹れ方とは

まずは、作り置きに適したアイスコーヒーの淹れ方についてですが、これは普段お伝えしている『ハンドドリップ』または『水出し』がおすすめの方法となります。

ハンドドリップで淹れるアイスコーヒー

ハンドドリップで淹れる場合、氷に落とす急冷式が、もっとも簡単に美味しく淹れることができます。

普段のホットコーヒーを淹れるときより、粉量を少しだけ多くして濃く抽出。それをサーバーごと氷をはったボウルに入れて冷やす。粗熱がとれたら冷蔵庫で保管。という方法でも美味しいアイスコーヒーが作れます。

→ ハンドドリップ アイスコーヒーのレシピを確認する

ワンポイントアドバイス:
アイスコーヒーを美味しく淹れるコツは、抽出が終わったら急いで冷やすこと。冷やすのに時間がかかると、風味が飛んでしまったり、嫌な酸味が出たりする場合があります。

水出し(コールドブリュー)で淹れるアイスコーヒー

水出しで作るアイスコーヒーは、ハンドドリップのような技術が不要で、だれでも気軽に作れることがメリットです。お湯を沸かす手間も少なく、大量に作ることも容易です。

また水出しアイスコーヒーは、急冷式ハンドドリップに比べ酸味が控えられて、甘さと滑らかな質感にのコーヒーに仕上がります。丸みのある味わいを楽しみたい方におすすめです

作り置きアイスコーヒー水出し

→ 水出しコーヒーのレシピを確認する

アイスコーヒーベースという手段もある

濃いめに淹れて、飲むときに薄めて飲むという『アイスコーヒーベース』という方法もあります。

たくさんの豆を用いて濃く淹れるため、出来上がる液量が少なく、保存の際邪魔になりにくいという利点があります。

→ アイスコーヒーベースを作ってみよう!ドリッパーとプレスでチャレンジ!試行錯誤の検証編

作ったアイスコーヒーの賞味期限と消費期限

さて、一生懸命作ったアイスコーヒー。できるものならたくさん作って冷蔵庫に保管して、そして数日飲み続けられたらいいのにと思いますよね。では、何日くらい飲めるものなのでしょうか?

単に『飲める』ということであれば、消費期限という概念になりますが、消費期限というのはそもそも商品に対して表示が義務付けられているものであり、自分で淹れたコーヒーとなると、その責任は淹れた本人で判断してねということになります。

なので、ここでは賞味期限。美味しく飲める期限について触れていきますが、結論、抽出方法によって違うというのが答えです。

作り置きアイスコーヒー期限

ロースター萩原コメント:
ドリップでも、特に金属フィルターを使用したり、あるいはフレンチプレスを使用したりするとどうしても微粉が入るので、時間が経つとどんどんか抽出気味になります。遅くても抽出翌日くらいには飲み切っていただきたいですね。

ペーパーフィルターを使ったハンドドリップであれば、微粉の量はグッと減るので、抽出日プラス3日くらいが目安となります。

また、水出しコーヒーは、そもそも風味を強く出して味わうというより、すっきりした印象を楽しむコーヒーなので、ドリップコーヒーほど風味が飛んでしまって美味しくなくなる、ということはなりにくく、やはり抽出から3日以内くらいが飲み切る目安です。

(清潔な容器に入れて、冷蔵庫に保管した場合の賞味期限です。常温の場合、3日ほどで抽出に使用した水がダメになってしまうので、ご注意ください。)

アイスコーヒーを保存する容器はどんなものがよい?

続いて、アイスコーヒーを保存するときに使用する容器についてですが、やはり酸化させたくないので、密封性の高い容器の方がより良いです。

ちなみに、気になったので、ステンレスピッチャーとガラスサーバーで冷蔵庫保管したときに、味の違いが出るかやってみましたが、ガラスサーバーの方が明らかに劣化してました。味がぼやけて雑味が増えた印象でした。

このことについては、金属容器のミネラルやイオンが関連していそうとも考えましたが、おそらくそれよりも、空気と接している面積の問題と推察します。

作り置きコーヒー容器

写真の通り、どちらも密閉はしていますが、ガラスサーバーの方は容器内の空気だけで十分酸化してしまったのではなかろうかと。

ということで、アイスコーヒーを保存するときは、容器内の空気の量もできるだけ少なくなるようなサイズのものを選ぶべき、だと思います。

大量に作り置きしたい!1リットルのアイスコーヒーを作るには

最後に、大量にストックしたい!という方のために。1リットルのアイスコーヒーを作るにはどうしたらいいのかについてご紹介します。

ハンドドリップでたくさん落としたいときは、当然ながら大きいサイズのドリッパーとペーパーは必須。これはAmazonで購入することが可能です。しかしながら、ドリップはあまり大量抽出に向いていません。

なぜ向いていないかというと、ハンドドリップで大量に落とすということは、抽出時間も長くなってしまうためです。

コーヒー豆は、長い時間お湯に接しているとどうしても過抽出になり、雑味が出やすくなります。大量に淹れる場合、湯量のコントロールだけでは抽出時間のコントロールが難しく、豆の挽き目やら量やら、調整しなければならないことが多い。ゆえに初心者には不向きです。

大量のアイスコーヒーを作る場合、おすすめなのはやはり水出し。または、大きいサイズのフレンチプレスを使った抽出が簡単です。

水出しならレシピ通りに豆バッグを入れればOK。

フレンチプレスは大きいものを用意する必要がありますが、湯量が増えても抽出時間が変わらないので、安定した味になりやすいです。(プランジャー押すときに力いるということと、微粉が入ってしまうので、賞味期限が短いという弱点はあります。)

コーヒーメーカーで簡単!作り置き用アイスコーヒーの作り方

コーヒーマシンを使って作り置き用のアイスコーヒーを作ることも可能です。

淹れ方ですが、マシンのサーバーにあらかじめ氷を入れておいて、そこに濃いめのコーヒーを落とす急冷式がおすすめです。氷の量は、湯量の半分くらいでいいと思います。

厳密にはマシンスペックによって異なりますが、豆量と湯量はおおむね 1:8 くらいの比率で。挽き目を調節できる場合は、ホットコーヒーを淹れる時よりもやや細かくしましょう。

ワンポイントアドバイス:
マシンによっては、レシピの調整ができない場合もあると思うので、そういう時は、ホットと同じように落としたコーヒーを、氷水にかまして急冷するやり方でも、ある程度美味しくは飲めると思います。

まとめ

アイスコーヒーを大量に作って作り置きする場合についてまとめると、以下の通りです。

  • 抽出は水出しかハンドドリップもしくはフレンチプレス
  • 大量にということを考えると水出しかフレンチプレスがおすすめ
  • 美味しく飲める期限は抽出後3日以内
  • ただし、微粉が多い場合は短くなる
  • 保管容器は密閉性の高いものが良い

繰り返しになりますが、アイスコーヒーを美味しく淹れるポイントは、量に関わらず、とにかく急冷することです。

温度が高いとコーヒーの成分変化や酸化が早く進んでしまうので、抽出が終わったらガラスやステンレスなど熱伝導率の高い素材のサーバーを氷水にかましてかき混ぜ、一気に冷やしてください。

そして、作ったアイスコーヒーは密閉容器に入れて、冷蔵庫で保管。3日以内に飲み切りましょう!

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