デカフェでブレンドコーヒーを作ってみよう!おうちで簡単ブレンド作成

2019.05.04


カフェインレスで、健康的にも嗜好的にも、年々注目度が高まっているデカフェ。スペシャルティグレードのコーヒーにも、もちろんラインナップがあり、THE COFFEESHOPでも販売しております。今回は、デカフェを楽しむ幅を広げるべく、他のシングルオリジンと半分ずつブレンドして、どのようなコーヒーに仕上がるか、試してみました。

目次

  • デカフェでブレンドコーヒーを作る
  • ブレンド1、チョコレート&ナッツ系との相性
  • ブレンド2、フルーツ系との相性
  • ブレンド3、フローラル系との相性
  • まとめ

デカフェでブレンドコーヒーを作る

デカフェとは、カフェインを含む飲食物から、カフェインを取り除いたもののことの総称です。
コーヒーの場合、カフェインレスコーヒーのことを指します。

▼デカフェについてもっと知りたい
→ デカフェのススメ|妊娠中でも安心?カフェインレスとの違いは?まずいって本当?

今回の検証では、デカフェを用いてブレンドコーヒーを作ってみたいと思います。現在販売中のメキシコ・デカフェを使用し、1:1で他のシングルオリジンとブレンド。相性の良いフレーバーを探ってみました。

▼ブレンドコーヒーについてもっと知りたい
→ スペシャルティコーヒーの世界における『ブレンド』の考え方

ブレンドに使用したメキシコ・デカフェの詳細:
中煎り後半。チョコレートやキャラメル、シトラスの風味。
なめらかな質感で、柑橘系のマイルドなアシディティがあります。

1:1でブレンドすることで、気になるカフェインは半分になります。また、ブレンドによって新しい味が発見できるという面白さもありますね!

では早速、やってみましょう!

(味とフレーバーの確認は、フレンチプレスで抽出して行いました。)

デカフェ50%ブレンド1、チョコレート&ナッツ系との相性

まずはメキシコ・デカフェに近しいフレーバーを持つブラジル・シティオ・ダ・トーレとのブレンドから。ローストナッツやチェリー、カカオのようなフレーバーを持ち、チョコレートのような甘さが長く続くことが特徴のシングルオリジンです。

ロースター萩原コメント:

ミルクチョコ、ミルクキャラメル、きび糖などの甘いフレーバーが強く感じられます。かすかにシナモンとシトラス系の酸味も感じられ、単に甘いだけでなく、奥行きのある味になりました。お互いに甘い系のフレーバーを持つ豆なので、相乗効果でそれがより強まったという結果ですね。

甘さをしっかり味わっていただきたいので、メタルフィルターでのハンドドリップやエアロプレス、アメリカンプレス、フレンチプレスでの抽出が相性良いかと思います。

デカフェ50%ブレンド2、フルーツ系との相性

続いて、フルーツ系のフレーバーを持つホンジュラス・レイナ・クラロスとブレンドしてみました。レッドグレープやアメリカンチェリー、ブラッドオレンジ、ナッツの風味を持つシングルオリジンです。

ロースター萩原コメント:

んー、コメントしがたい…。ブラウンシュガー、ブラウンチェリーのフレーバーはかすかに感じますが、お互い良いところを打ち消しあってしまったようです。

デカフェに関わらず、スペシャルティコーヒーでのブレンドは、良いところを足し算していくことで、新たな味を生み出せることが魅力です。しかしながら、このパターンのように、足し算した結果、それぞれが弱まってしまうこともあります。

デカフェ50%ブレンド3、フローラル系との相性

ラストはフローラル系のフレーバーを持つエチオピア・コンガ・ナチュラルとのブレンドです。ストロベリーや白桃、はちみつ、紅茶のようなフレーバーを持ち、シロップのような質感で、フルーツキャンディのような甘さが長く続くシングルオリジンです。

ロースター萩原コメント:

エチオピア・コンガ・ナチュラルの強いフレーバーがしっかり残り、そこにメキシコ・デカフェの甘いフレーバーが足されたことで、ボディ感のあるしっかりしたコーヒーに仕上がりました。ストロベリー、チョコレート、フルーラルと、デザートのような味がいいですね。

デカフェと同じ系統(チョコレート系)のフレーバーを混ぜたブレンド1に対して、こちらは違う系統ながらもチョコレート系との相性が良いフレーバーを足したことで、新しい広がりのある味のコーヒーが出来上がりました。

まさにスペシャルティコーヒーならではの楽しさを感じるブレンド例になりましたね!

まとめ

今回の検証では、3つの異なる個性を持ったコーヒー豆と、メキシコ・デカフェとのブレンドを1:1で試してみましたが、三者三様の結果になり、スペシャルティコーヒーのブレンドの面白さを改めて感じることができました。

ご自宅でデカフェのブレンドをお楽しみいただく際には、今回の検証のように一旦1:1で試してみて、まずは合うかどうかを確認してみることから始めると良いかと思います。

その上で、細かい比率や、3つ目の豆を足すかどうか判断すると、より本格的なブレンドコーヒーに仕上げることができますので、ぜひ試してみてくださいね!

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