スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉2024年4月24日発送のコーヒー定期便は、ホンジュラスとブラジル！BDS MAGAZINE vol.250

こんにちは！

THE COFFEESHOP ロースター 萩原です。

前回のBDSマガジンでお知らせしました音楽フェス、SYNCHRONICITY’24への出店。おかげさまで大盛況のうちに終えることができました！

フェスに来ているお客様は、もちろんコーヒー目当てではないですし、今回ご用意させていただいた限定MIXはかなりの浅煎りでしたので、びっくりされることも多いかと覚悟していたんですが、想像以上に浅煎りを愛好されている方が多く、すんなり受け入れてもらったような気がします。

終了後、SNSでも嬉しい投稿をいくつも見ることができ、心も懐もホクホクです。

来年はSYNCHRONICITY 20周年ということで、またご一緒できたら嬉しいです！

それでは、BDS MAGAZINE〈4月24日号〉スタートです！

BEANS STORY

今回のコーヒーを届けてくれたビクトル・パス氏は、18歳のときに彼の父親から農園を相続しました。

34歳の時、彼は価格の低迷と、底標高に起因する病害虫の問題から、持っていた農園を放棄しました。

しかし2011年、彼はサンタ・バルバラ山脈の上部に位置するところに土地を発見。

彼はこの土地が特別なコーヒーを生産する可能性を秘めていると考え、再びコーヒー生産を開始しました。

この地域の厳しい気象条件により農園を運営は困難を極めましたが、2015年以降、長年の友人であるアルトゥーロ・パスのアドバイスにより、ビクトル氏は見事素晴らしいコーヒーを生産し、販売することができるようになりました。

最近では、新たにSL28品種を植えた区画があり、そして今年はゲイシャを植えはじめています。

ビクトル氏には自分自身のウェットミルがないため、チェリーは最も熟したときに手摘みされ、友人のウェットミルに運ばれます。

チェリーから果肉を取り除き、ミューシレージを含んだパーチメントをプラスチックタンクに入れ、72時間発酵させます。

その後、パーチメントを「パティオ」と呼ばれるコンクリートの床に置き、約10日間乾燥させます。

ミューシレージがついたままの状態で発酵、乾燥工程に移るため、ハニープロセスに分類される生産処理となります。

カップはまさにハニープロセス！と言いたくなるような、複雑な甘さが特徴的。

桃のようなフルーツ感、ミルクチョコレート感、はちみつ感が渾然一体となり、やわらかな質感とともに心地よい飲み口をもたらします。

まるで暖かな春の陽だまりのような、ほっとする一杯に仕上がっています。

BEANS STORY

Mogianaエリアは大西洋側の熱帯雨林（湿地帯）とセラード（乾燥した平原）の境界に位置し、陽光が豊富に差し込む理想的な場所となっています。

植物の光合成により多くの糖分が生成され、その結果、コーヒーには甘みと長い余韻、そしてクリーミーなボディが特徴的に現れます。

このMogianaエリアのMococa町にあるFazenda Ambiental Fortaleza（通称FAF）は、1850年からバレット家が所有する伝統的な農場で、Silvia BarretoとパートナーのMarcos Croceによって2001年から変革されました。

彼らのミッションは、自然と人が共存しながら高品質のコーヒーを生産する持続可能なコーヒービジネスを行うことであり、『環境要塞農場』を意味するFazenda Ambiental Fortalezaという農園の名前に、彼らの意志が強く反映されています。

FAFは、約500名の小規模農家コミュニティを取りまとめるモデル農場として、リジェネラティブ・オーガニック農業を実践し、新しい品種や加工の実験だけでなく、有機肥料の製造・配布やアグロフォレストリーの普及など、先進的な取り組みを積極的に行っています。

今期は、エルニーニョの影響もあり、充分な降雨があったため、干ばつに苦しむことなく、昨年度よりも多い収穫量となりました。

また、全体的な実の熟度も高かったため、昨年よりも高品質なコーヒーを生産することができました

今回お届けの品種・Araraは、Yellow CatuaiとObatãとの交配種で、収量がよく感染病にも耐性があり、豊かな酸と甘みを持ち合わせる注目の品種です。

このロットでは、完熟したコーヒーチェリーを山積みにして乾燥させることで、自然の嫌気発酵を行っています。

その結果、チェリーや柑橘のフレーバーが立体的な酸と調和し、質感の厚みと甘さが心地よいバランスの取れた味わいになっています。

耳の早いコーヒーファンの間で話題となっている、〈NANA Competition Wave Filters〉をご存じでしょうか？

今回THE COFFEESHOPでも取り扱いを開始いたしましたので、この魅力的なペーパーフィルターについて紹介させてください！

〈NANA Competition Wave Filters〉は、抽出技術を競う競技会〈Brewers Cup〉の2023年タイのチャンピオン、Wasin Kusakabe氏が開発に携わった、プレミアムな平底型ペーパーフィルターです。

Wasinさんは今年の世界大会に出場するために、競技会で使用するフィルター造りから着手。

彼らの目指す味わいを実現するために細部までこだわりを詰め込んだペーパーフィルターなんです。

その特徴は、なんと言っても出来上がったコーヒーのフレーバーや酸味が明るく明瞭になること。

他の一般的なウェーブ型フィルターと飲み比べると、誰でもはっきりとわかるほどの違いがあると思います。

実際に抽出に使ってみると、ペーパーフィルター独特の紙の匂いの少なさと、特に抽出後半にかけてのお湯抜けが良いことがわかります。

これらの特徴は、注ぎの技術や抽出の工夫ではどうすることもできない部分ですので、良い道具を使って抽出することの大切さをひしひしと感じますね。

〈NANA Competition Wave Filters〉の大きさは、カリタのウェーブフィルター155と同サイズ。

そのため、カリタウェーブドリッパー155はもちろん、中国の新しい磁器ドリッパー〈LiLi Dripper Mini〉や〈ORIGAMIドリッパー〉、ロンドンのツールブランド〈OREA Brewer〉シリーズ、デンマークのBrewersチャンピオン・パトリック氏が開発した〈April Dripper〉など、様々な平底型のドリッパーに使うことができます。

使用できるドリッパーを列挙してみると、近年平底型のドリッパーが多く誕生していることがわかります。

粉全体に均一にお湯を行き渡らせられる平底型は抽出のブレが少なく、世界的なトレンドと言えるかもしれませんね。

この〈NANA Competition Wave Filters〉を使用して今年の世界大会に臨んだタイ代表Wasinさんですが、結果は惜しくも第7位。

大会で披露したレシピは、なんとこの平底型フィルターを円すい型のHARIO Switchで抽出するという変わったセッティング！

どんな味わいになるのか、とても気になりますね。

プレゼンテーションの様子はYouTubeで公開されていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください！

（近くTHE COFFEESHOPでも検証動画を撮りたいと思います！）

こちらの〈NANA Competition Wave Filters〉はTHE COFFEESHOPのONLINE STOREで好評発売中。

初回入荷分がすぐに売り切れてしまって4/24現在は品切れとなっていますが、すぐに再入荷予定ですのでご安心を。

入荷次第、各種SNSでお知らせしますので、確実に欲しい方はフォローをお願いします！

それでは良いコーヒーライフを！

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→　5月8日(水)予定

毎月ポストにコーヒー豆をお届け！THE COFFEESHOPのスペシャルティコーヒーのサブスク（定期便）。世界各国の高品質の美味しいスペシャルティコーヒーをお届けします。

THE COFFEESHOPが直接買い付けた日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ♪

早くも暖かい日が増え、アイスコーヒーが飲みたい季節になってきました。

とっても便利な定期便ですが、夏になると熱いお湯を使ってアイスコーヒーを淹れるのは面倒…という方も少なくないのではないでしょうか？

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