〈スペシャルティコーヒーサブスク Beans Delivery Service〉2024年1月24日発送のコーヒー定期便は、グアテマラと東ティモールをお届け！BDS MAGAZINE vol.244

こんにちは！

THE COFFEESHOP ロースター 萩原です。

先日1月20日は24節気の『大寒』。一年でいちばん寒さが厳しくなる時期なのだそうです。

今年は暖冬とはいえ、東京の寒さは年末から芯に響くようで、寒さに弱いロースター萩原は日々焙煎機で暖をとっています。

周りでも体調を崩している人が多くなっていますので、みなさんも暖かくしてお過ごしくださいね！

それでは、BDS MAGAZINE〈1月24日号〉スタートです！

今回ご紹介のグアテマラは、コンセプション・ビジャトロ氏が手掛けるクリーンでフルーティな甘さの続く、素晴らしいマイクロロットです。

一口飲んだ瞬間にフルーツの甘さが口いっぱいに広がり、レッドアップルやトロピカルフルーツ、ときにはパインのようにも感じます。

ただ、決して派手なわけではなく、じんわりとした甘さの印象として広がるので、バランスよく優しいイメージを持ちました。

クリーンで甘く、飲み飽きない。まさしくTHE COFFEESHOPが目指しているコーヒーの理想系のひとつと言えるかもしれません。

グアテマラのコーヒー産地は大きく7つのエリアに分けられます。

中でも北西部に位置するウエウエテナンゴは高い標高に恵まれ、明るい風味特性のスペシャルティコーヒーが生産される地域です。

ビジャトロ氏の農園はこのウエウエテナンゴのラ・リベルタッドという地区にあります。

この土地はクチュマタネス山脈を含む山の多い土地であることが特徴です。

この地域は、その伝統的な文化や言語を大切にするマヤ族のコミュニティです。

伝統的な衣服や祝祭が文化的資産として継承されている一方で、農業、特にコーヒー生産は、経済効果の鍵でもあります。

自然の美しさや文化が充実しているにも関わらず、ウエウエテナンゴは貧困や、限られたサービスへのアクセス、土地権や先住民の代表権などを含む、多くの困難に直面しています。

乾季と雨季がはっきりと分かれており、11月から4月が乾季、5月から10月が雨季です。

降水パターンは大きく変動し、高い標高では雨季にミストや霧が多く発生する傾向にあります。

このエリアの複雑な地形が微小気候を引き起こし、近い距離でも異なる気候を生み出すことが可能になっています。

それにより、農園ごとに異なる味わいのコーヒーが生まれるのです。

この土地はつい30年ほど前の1990年頃に取得された土地で、その当時コーヒー農園はほとんど無く、代わりの作物や放牧などの土地として利用されていました。

ビジャトロ氏は当初よりこの場所でコーヒー栽培を行うつもりで土地を取得しました。

その試みは困難を乗り越えながら結実し、今では元の区画だけでなく、追加で取得した区画や、今までに達成されている素晴らしい生産物にも、長年の労働の成果を出しています。 今日71歳のコンセプション・ビジャトロ氏は、このラ・リベルタッドに1951年の12月12日に産まれました。

幼い頃から日々勤勉の大切さを彼に教え込んだ両親の教育もあり、資源が限られている質素な家庭の出身で、彼は粘り強い労働倫理を受け継いでいます。

その勤勉な彼の姿勢は、彼のロス・ドス・ソシオス農園の成功にとてもよく現れています。

2005年に設立された貿易会社Timor Globalは、東ティモールのコーヒーに可能性を見出し、コーヒー生産と生豆の輸出に乗り出したパイオニア的存在です。

政府の認可を受けて3,000haの耕作放棄地を再生させたほか、国内最大級のウェットミルも所有しています。

当初はコマーシャルコーヒーのみの生産でしたが、小規模生産者への技術指導や機械化を進めて品質と生産性を高め、今では生産量に占めるスペシャルティコーヒーの割合は50%を超えています。

Timor Globalは2002年に独立した東ティモールにおいて、最初に政府から認可された外資系企業です。

収入のほとんどを石油と天然ガスの輸出に依存していた東ティモールにとって、コーヒーの栽培は重要な経済作物だったのです。

ただ、当時の東ティモールでのコーヒー栽培の現場は、スペシャルティコーヒーの基準には遠く及ばないものでした。

木々の剪定は行われず、野生のままに育ってしまったコーヒーノキは通常の2~3倍の高さ、4~8mにまで伸びており、不要な枝に栄養が渡ってしまうことで収穫量が落ちてしまっていました。

また、多くの生産者はチェリーの熟度に関係なく、枝に実った全てのチェリーを一度摘み取っており、成熟したチェリーは全体の収穫量の半分にも満たなかったそうです。

Timor Global代表のボビー・レイ氏は、生産者に対して特に収穫と精製の重要性を伝えてきました。

生産者グループにパルパー（脱殻機）を無料で貸し出し、マイクロミルの導入を援助して生産性が上がるよう後押しもしました。

ただ、生産者が新しい考え方を受け入れるのは簡単ではありませんでした。

例えば、多くの生産者はドライパーチメントの状態で販売した方が収入が増えると思って、できるだけ多くのドライパーチメントを作ろうとします。

しかし、十分な設備がないなどの理由でチェリーが長時間放置され発酵が進んでしまうと、品質は著しく低下します。

乾燥スペースを確保して、適切な量を管理することが大切なのです。

現在でもアジアで最貧国のひとつである東ティモールは、土地の所有権の複雑さや交通インフラの脆弱さなど、コーヒービジネスには大変な課題がつきません。

ただ同時に素晴らしいコーヒーを生産できるポテンシャルを秘めている国でもあります。

世界的にオーガニック志向が高まる中、東ティモールのコーヒーには農薬や化学肥料が使われてこなかったことも大きなアピール材料となっています。

今回、様々なハードルを飛び越えて届いたこのコーヒーも、他の生産国に勝るとも劣らない品質を感じることができます。

特にリッチな甘さは素晴らしく、やや深めに焙煎することでまるでバタースコッチのように感じました。

これからの発展と進化に期待しかない東ティモール・スペシャルティ。

ぜひお楽しみください！

毎年恒例となりましたチョコレートとコーヒーのペアリングギフトセット。

2024年は日本を代表するBean to Barチョコレート専門店、【Minimal】のチョコレートとのペアリングをお届けいたします！

今年のバレンタインは、スペシャルティコーヒーとこだわりのBean to Barチョコレートのペアリングセットを、オリジナルの巾着に入れてご用意しました。

バレンタインセットの内容は、香り高い２種類のBean to Barチョコレートと、チョコレートに合わせて作成した２月限定のブレンド【February Mix】と、贅沢感のある【PREMIUM CROP】Ethiopia / Niguse Gemeda Mudeを選びました。（コーヒーは豆かドリップバッグがお選びいただけます。）

また、5種類のオリジンが1杯分ずつドリップバッグになったセットも。【PREMIUM CROP】Indonesia / COE 2022 #22 Koperasi Ribang Gayo Musara】が入った豪華な内容で、こちらはチョコレートとコーヒーのペアリングをご自身で探求できる飲み比べが楽しめます。

全てオリジナルのタイベック製巾着とセットにしてお届けいたします。

中でもロースター萩原の一押しは、プレミアムクロップの【エチオピア／ニグセ・ゲメダ・ムデ】と、Minimalのラインナップの中でも特に華やかなチョコレート【FRUITY】とのペアリングセット。

どちらもベリー系の甘酸っぱいフレーバーがあり、ペアリングすると口の中で果実味が弾けるような瑞々しさを感じることができます。

スペシャルティコーヒーとBean to Barチョコレート、それぞれのもつフルーティな魅力を存分に楽しめる組み合わせですので、ぜひお試しいただきたいペアリングです！

バレンタインに間に合うようにご用意できる先行予約は1/31(水)まで！

期間が短くなっておりますので、ご注文し忘れのないようご注意ください。

大切な方への贈り物にはもちろん、自分へのご褒美にもとってもおすすめなセットです。

ぜひお見逃しなく！

それでは良いコーヒーライフを！

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→　2月14日(水)予定

毎月ポストにコーヒー豆をお届け！THE COFFEESHOPのスペシャルティコーヒーのサブスク（定期便）。世界各国の高品質の美味しいスペシャルティコーヒーをお届けします。

THE COFFEESHOPが直接買い付けた日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ♪

BEANS DELIVERY SERVICE

サイトリニューアル！マンスリーミックスやドリップバッグのコースが増え、より充実した内容に。