2023年12月27日発送のコーヒー定期便は、ケニアとブラジルをお届け!BDS MAGAZINE vol.242〈スペシャルティコーヒーサブスク Beans Delivery Service〉

2023.12.27


多種多様なコーヒーの違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、コーヒー豆の定期便”Beans Delivery Service“(BDS)。

12月27日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!

2023年12月13日発送のコーヒー定期便は、ケニアとブラジルをお届け!BDS MAGAZINE vol.241〈スペシャルティコーヒーサブスク Beans Delivery Service〉

ごあいさつ

こんにちは!
THE COFFEESHOP ロースター 萩原です。

早いもので2023年も最後のBDS発送となりました。
今年の皆様のコーヒーライフは、どんな1年だったでしょうか?
私たちからお届けしたコーヒーの中で、お気に入りはどんなコーヒーだったか、ぜひ振り返りながら最後のBDSをお楽しみくださいね!

それでは、BDS MAGAZINE〈12月27日号〉スタートです!

12月27日発送のコーヒー①Kenya/Nyeri Hill(ケニア/ニエリヒル)

ケニアのニエリ・ヒルといえば、スペシャルティコーヒーに携わる人間なら誰しも知っている、著名なコーヒー産地です。
恵まれた標高、土壌、気候といった地理的条件は、素晴らしい品質のスペシャルティコーヒー生産に適した土地と言えます。

Kenya/Nyeri Hill(ケニア/ニエリヒル)

そのテロワールは、何と言ってもケニアらしい明るくジューシーな果実味。
特に、今回のロットはピンクグレープフルーツのような風味が印象的です。
また、ハチミツやブラウンシュガー、キャラメルを思わせる複雑な甘さも感じられ、満足感のある一杯です。
口当たりは滑らかで、温度帯によっては紅茶のような印象もあり、柑橘系のフレーバーと合わせてオレンジティーのようにも感じました。

その明るさをより引き出すために、浅煎りで表面によく火力を当てるように意識して焙煎を行っております。

Kenya/Nyeri Hill(ケニア/ニエリヒル)

今回のロットは、世界中のコーヒー生産者とロースターを繋ぐオンラインプラットフォーム、〈TYPICA〉を通じて輸入したコーヒーです。
TYPICAのサイトには、今回のコーヒーを届けてくれたケニアのエクスポーター、ロックバーン代表のピーター・ムチリ氏へのインタビューが掲載されていますので、最後にその一部をご紹介します。

“私は大学で会計を学び、銀行やコンサルティング・ファームで働いた後、2012年に妻とロックバーンを設立しました。
なぜコーヒーの仕事を始めたかと言うと、それが祖父との約束だからです。
祖父はとても情熱的なコーヒー生産者でした。

私は村を出る時、ケニアのコーヒー産業を変革することを祖父と約束しました。
祖父は2008年に88歳でなくなりました。今生きていたらちょうど100歳ですね。
私はコーヒー農家の生まれなので、コーヒーを生産する難しさを理解しています。
その実感を原動力に、私はマーケットの革命的なゲームチェンジャーになろうとしています。

私の言う革命とは、ロースターと生産者をつなげること、Win-Winの関係を築くことです。
それはとても難しく骨の折れる仕事です。
なぜかと言うと、多国籍企業の中に反対派が存在するからです。
彼らはダイレクトビジネスモデルを推進すると、生産者が(現状の不公平性に)気付いてしまう、賢くなってしまうと考えています。
そして生産者の利幅が大きくなることを危惧しています。
多国籍企業は透明性を欠如させることによって大きな利益を得ています。
だから、多くの反対派が存在するのです。

私はロースターや一緒に働く人たちに、少しずつ私の考えを浸透させています。
革命を起こすには、賢くある必要があります。
価値が無いもののために死んではいけない。
やるべきこと、やらないことを理解しなければならない。
ただ前に進めばいいわけではないですから。”

Kenya/Nyeri Hill(ケニア/ニエリヒル)

【プロデューサー】ロックバーン
【精製所】ニエリ・ヒル
【地域】ニエリ
【標高】1,780m
【品種】SL28,SL34,Batian
【グレード】AA
【生産処理】ウォッシュド

12月27日発送のコーヒー②Brazil/Fazenda Chapadao Natural(ブラジル/ファゼンダ・シャパドン・ナチュラル)

シャパドン農園のあるセラード・ミネイロ地域は、コーヒー栽培にとても適した地域です。
同農園は、グスタボ・アンドラーデ氏とロドリゴ・アンドラーデ氏の2人兄弟によって運営されています。

Brazil/Fazenda Chapadao Natural(ブラジル/ファゼンダ・シャパドン・ナチュラル)

1989年、グスタボの両親が土地を譲り受け、現在の家を建て、農業を始めました。
当時はまだスペシャルティコーヒーの生産に関する知識も不足していたため、栽培したコーヒーの市場価格は低く、ビジネスとして発展させていくことは非常に困難でした。
そのため、より良い収入を得て家族を養うために、父親は農園で牧畜を行いました。
しかし、丘陵地帯での牛の飼育はあまり適切とは言えず、家族もそれをあまり望んではいませんでした。

そこでグスタボは、牛をコーヒーと交換するよう家族に勧め、徐々にコーヒーの木を植え始めました。
すると、標高が高く気候に恵まれたこの土地がスペシャルティコーヒーの生産に適していることを発見。
そこからシャパドン農園でのスペシャルティコーヒー生産が本格的にスタートしました。

Brazil/Fazenda Chapadao Natural(ブラジル/ファゼンダ・シャパドン・ナチュラル)

ファゼンダ・シャパドン(Fazenda Chapadao)とは、現地の言葉で”大きな平手打ち”という意味があります。
平均標高1,200~1,215m、森林保護を目的とした『レインフォレスト認証』を取得しています。
栽培品種は、レッドカトゥアイ、イエローカトゥアイ、カティグア、トパジオ、イエローブルボンを育てています。

Brazil/Fazenda Chapadao Natural(ブラジル/ファゼンダ・シャパドン・ナチュラル)

今回ご紹介するのは、中でもレッド・カティグア(Red Catigua)というあまり聞き馴染みのない品種の単一ロット。
CatuaiとTimor Hybridとの交配によって作り出されたハイブリッド系品種で、病害に強い耐性をもちますが、それだけでなく風味においても独特の個性を放っています。
ブラインドで飲んだだけではブラジルとは思えないようなフローラルさがあり、ナチュラルプロセスの適度な発酵感と合わせてロゼワインやライトなウィスキーのように感じました。
また、酸質もよくアップル系の甘さと丸みがあります。
質感はとろけるような滑らかさがあり、アシディティと合わせてアップルジャムのように感じました。

ブラジルには珍しいユニークなフレーバーの楽しめるマイクロロット、ぜひお楽しみください!

Brazil/Fazenda Chapadao Natural(ブラジル/ファゼンダ・シャパドン・ナチュラル)

【生産者】チロ・ソウザ・アルヴァレンガ・ファミリー(Ciro Sousa Alvarenga and family)
【農園】ファゼンダ・シャパドン(Fazenda Chapadao)
【地域】セラード、ミネイロ(Cerrado Mineiro)
【標高】1,215m
【品種】レッド・カティグア(Red Catigua)
【生産処理】ナチュラル(Natural)

2023年のBDS振り返り!

今回の発送をもって、2023年のBDSも最後のお届けとなります。
毎年、一年の最終発送ではお馴染みとなりました、今年一年間でシングルオリジンプランの皆様へお届けしたコーヒーを一気に振り返ってみましょう!

南米:14ロット

  • Brazil / Sitio da Torre Natural
  • Brazil / Nossa Senhora
  • Brazil / Serra das Tres Barras
  • Brazil / COE’22 #15 Corrego Seco
  • Brazil / Luciano Delpupo Honey
  • Brazil / Fazenda Chapadao Natural
  • Colombia / Finca La Estrella
  • Colombia / Café Pitaya Dragon Fruit
  • Colombia / Finca El Corozal Natural
  • Colombia / Astrid Medina & Rubiera Velasques
  • Colombia / Santuario Bourbon
  • Peru / Zuly & Alindor
  • Peru / Gregorio Ortiz Laura
  • Bolivia / Finca Senda Salvaje

中米:13ロット

  • Guatemala / Angering Mendes 21/22
  • Guatemala / Angerina Mendes 22/23
  • Guatemala / Retana RB
  • Guatemala / Villaure Los Olivos
  • Guatemala / La Nueva Montana Natural
  • El Salvador / Las Pozitos Pacas Natural
  • El Salvador / La Hondurita & Machuca Pacamara Natural
  • El Salvador / San Andres Pacas Natural
  • Costa Rica / Monte Copey El Halcon RH
  • Costa Rica / Candellila Honey
  • Honduras / Cafesmo Ocotepeque Natural
  • Honduras / El Alcipres Bourbon
  • Nicaragua / Limoncillo Natural

アフリカ:15ロット

  • Ethiopia / Haru Natural
  • Ethiopia / Banko Gotiti Reku
  • Kenya / Gatomboya
  • Kenya / Kianderi AB
  • Kenya / Teremuka
  • Kenya / Karani
  • Kenya / Nyeri Hill
  • Rwanda / Shyira CWS Washed
  • Rwanda / Dukunde Kawa Nkara Lot 3003
  • Rwanda / Simi Fully Washed
  • Rwanda / Simbi Anaerobic
  • Burundi / Nyagishiru Natural
  • Tanzania / Acacia Hills Kent
  • Tanzania / Nsonga
  • Tanzania / Tembo Tembo Honey

アジア:6ロット

  • Indonesia / NW’21 Ade Saedin
  • China / Yunnan Kaku
  • China / Menglian Double Anaerobic Washed
  • India / Zoya Estate 5B Natural 21/22
  • India / Zoya Estate Natural 22/23
  • Papua N.G. / Tairora Washed

以上、18カ国 48ロットでした。
今年もバラエティ豊かに、世界中のユニークなコーヒーたちをご紹介できたんじゃないかと思います。

個人的に特に印象深く覚えているのは、やはり今年3月に生産地で買い付けてきたグアテマラ・エルサルバドルのオリジンたち。
直接生産者さんたちと話をしながら選ばせてもらったコーヒーは、思い入れもひとしおです。
おかげさまで日本に到着した状態もよく、現地のイメージをそのままお届けできました。
産地買い付けロットはまだまだ取っておいてあるロットもありますので、2024年のBDSもご期待ください!

それ以外でいうと、今年はケニアが特に当たり年だったように思います。
ケニらしいジューシーな果実味が感じられるロットが多く、比較的浅煎りでポテンシャルを活かした焙煎ができました。
逆に、同じアフリカでもエチオピアやブルンジのコーヒーをあまりお届けできなかったのが悔やまれるところ。
23/24クロップでは良い感じのロットをいくつか確保できているので、また来年のお届けをお楽しみに。
みなさんの特に印象に残っているコーヒーも、ぜひSNSへのコメントなどで教えてもらえると嬉しいです!

来年はどんなコーヒーと出会えるのだとうかと、僕自身もとてもワクワクしています。
また一年間お付き合いいただけますと嬉しいです。

2024年もたくさんの素晴らしいコーヒーをお届けしてまいります。
引き続きどうぞよろしくお願いします!

それでは良いコーヒーライフを、そして良いお年を!

次回発送予定

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 1月10日(水)予定

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