2023年4月12日発送のコーヒー定期便はホンジュラスとパプアニューギニア!BDS MAGAZINE vol.225

2023.04.12


多種多様なコーヒーの違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、コーヒー豆の定期便”Beans Delivery Service“(BDS)。

4月12日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!

2023年4月12日発送のコーヒー定期便はホンジュラスとパプアニューギニア!BDS MAGAZINE vol.225

ごあいさつ

こんにちは!
2023年4月12日発送のBEANS DELIVERY SERVICE MAGAZINEです!

今週14日(金)14:00〜、ロースター萩原が先日まで訪れていたグアテマラ・エルサルバドルへの旅ついて詳しくお話しする報告会を開催します!
産地での経験やブログには書けないハプニングなど、自分の言葉で語りたいことが盛りだくさんでしたので、ぜひご参加いただきたいです。
ご近所の方はぜひROAST WORKSまで、遠方の方もInstagram・YouTubeで配信しますので、どうぞお楽しみに!

それでは、BDS MAGAZINE4月12日号、スタートです!

4月12日発送のコーヒー①Honduras/Cafesmo Ocotepeque Natural(ホンジュラス/カフェスモ・オコテペケ・ナチュラル)

今回のロットはTYPICAを通して購入した、ホンジュラスのコーヒー生産者組合”Cafesmo”が手掛けるロットです。
Cafesmoはホンジュラスとエルサルバドルの国境に接するオコテペケ県、メルセデス地区を拠点に、約280組のコーヒー生産者が加入している団体で、サスティナブルなコーヒー生産を目指して活動しています。

4月12日発送のコーヒー①Honduras/Cafesmo Ocotepeque Natural(ホンジュラス/カフェスモ・オコテペケ・ナチュラル)

今回のロットはこのメルセデス地区の小規模生産者から集められたチェリーを、ナチュラルプロセスで処理したもの。
乾燥にはパティオを使い、26〜30日かけてゆっくりと熟成させています。そのため、発酵感のある独特のフレーバーが生まれており、アルコールを感じるような印象を持ちます。

4月12日発送のコーヒー①Honduras/Cafesmo Ocotepeque Natural(ホンジュラス/カフェスモ・オコテペケ・ナチュラル)

温度が高いときにはパッションフルーツやグアバ、ラズベリーのような果実味があり、同時にカカオニブのような香ばしさも覚えます。
温度が下がってくるとキャラメルやチョコレートのような甘さが前に出てくる印象で、ほのかにローズのようなフローラルさ、日本酒のような、麹のようなフレーバーも見つけることができました。

4月12日発送のコーヒー①Honduras/Cafesmo Ocotepeque Natural(ホンジュラス/カフェスモ・オコテペケ・ナチュラル)

ナチュラルで長時間ゆっくりと乾燥させたコーヒーにはこうしたフレーバーが生まれますが、ともすると発酵感が強すぎて飲みづらく感じてしまうこともあります。
今回のコーヒーはその加減が絶妙で、甘くバランスの良さも持ち合わせているので、精製技術の高さを感じます。

独特の発酵感をもっているため、エージングは長めにとった方がより落ち着きが出てマイルドに楽しむことができます。
ぜひ時間をかけてゆっくりと楽しんでいただきたいコーヒーです。

【生産者】Natural Cafesmo Blend
【農園】Mixed Farms
【地域】Mercedes, Ocotepeque
【標高】1,200~1,500m
【品種】Parainema, Pacas, IHCAFE 90, Obata
【生産処理】ナチュラル(26 to 30 days patio)

4月12日発送のコーヒー②Papua New Guinea/Tairora Washed(パプアニューギニア/タイロラ・ウォッシュド)

パプアニューギニアはオセアニア地方、オーストラリアのすぐ北側に位置するコーヒー生産国です。
首都ポート・モレスビーのあるニューギニア島は、西半分をインドネシア、東半分をパプアニューギニアに分かれており、島の中央部には4,500m級の山脈が連なっています。

今回のロットはそのニューギニア島中西部、イースタンハイランド州のアイユラという地域に住む、タイロラ族が育てたコーヒーを集めたマイクロロットです。
彼らは部族内の結束が非常に強く、生産活動も調和のとれたチームワークで安定した商品を生み出すそうです。

4月12日発送のコーヒー②Papua New Guinean/Tairora Washed(パプアニューギニア/タイロラ・ウォッシュド)

収穫されたチェリーは近隣にあるバロイダ農園に持ち込まれ、生産処理が行われます。
この農園はオーストラリア人入植者・コルブランファミリーが運営しており、各地に集荷場を持ち、チェックポイントでチェリーの熟度を厳格にチェック、ウェットミルに搬入しています。 精製は、アフリカでも使われているディスク式の果肉除去機を通し、パーチメントは発酵槽にて36時間(水無)発酵、行程終了後きれいな水を流し込み、その水流でミュシレージを洗い流します。

品種はアルーシャ、ブルボン、ムンドノーボ。
このアルーシャという品種はティピカの変異種と言われており、味わいもティピカ種に近い印象があります。
甘さと質感に力強さがあり、特に冷めたときにトロピカルフルーツのような甘さを感じることができます。
このアルーシャはパプアニューギニア各地で栽培されていますが、タイロラ地区は特にアルーシャの比率が高いと言われています。

4月12日発送のコーヒー②Papua New Guinean/Tairora Washed(パプアニューギニア/タイロラ・ウォッシュド)

パプアニューギニアのコーヒーを取り扱うのは、THE COFFEESHOPではとても久しぶり。
元々パプアニューギニア・イーストハイランド地区のコーヒーは、ボディと甘さが良い印象をもっていましたが、今回のロットは特にその良さが活きていると感じました。
温かいときはアーモンドのような香ばしさとオレンジのような明るい酸味、冷めるにつれてトロピカルな印象も顔を出し、コーヒーらしいほどよい苦味とともに心地よいバランスのコーヒーです。

スペシャルティの文脈ではあまり語られることの少ないパプアニューギニアですが、恵まれた標高と気候、アフリカから伝播してきた多様な品種群など、高品質なコーヒーを生産できるポテンシャルを秘めた生産国だと思います。
ただ、政治や経済の不安定さ、複雑な言語体系(世界中の言語約7,000のうち、約12%、800以上の言語がパプアニューギニア国内で使われているそう)ゆえ、まだまだ発展途上なのも事実。
これから栽培や精製の環境整備が進めば、さらに美味しいコーヒーが生み出されること間違いなしな、注目すべき生産国だと思います。

【生産者】タイロラ地区の小規模生産者
【農園】バロイダ農園
【地域】アイユラ地区 イースタンハイランド州
【標高】1,750~1,800m
【品種】アルーシャ、ブルボン、ムンドノーボ
【生産処理】フリーウォッシュド

進化したカプセル式コーヒーマシン『Morning』

皆さんは、カプセルを使って抽出するタイプのコーヒーマシンを使ったことはありますか?
BDSに登録してくれているようなコーヒー好きの方には、むしろ縁遠いものかも。
ただ、職場のオフィスには置いてある、という方も多いかもしれませんね。

日本でカプセルタイプのコーヒーマシンというと、シェアのほとんどをネスプレッソ®︎が占めていると思いますが、実はマシンの進化が進んでいることをご存知でしょうか?

今日のテーマは『Morning』というカプセルタイプのコーヒーマシン。
先日、京都にあるKurasu Ebisugawaに打ち合わせに行った際に見せていただき、とても良い感じでしたので、ご紹介したいと思います。

進化したカプセル式コーヒーマシン『Morning』

The Moning Machine ≫

このMorningの特徴は、抽出量や温度、圧力などを自由に設定できること。
一般的なカプセルタイプのコーヒーマシンは抽出レシピをコントロールできないものがほとんどで、その抽出に豆(カプセル)を合わせにいく、という考え方でしたが、Morningは豆や飲み方の気分に合わせて、抽出の方を変えることができます。

また、世界中の有名ロースターが作ったコーヒーカプセルもあり、専用アプリにはそれぞれの豆に適した抽出レシピが入っているので、ロースターのおすすめの抽出でコーヒーを飲むことも可能。
実際にKurasuさんでWonder & Wonderというロースターのブルンジ・ナチュラルを飲ませていただいたのですが、しっかりとテロワールが感じられて、美味しく頂くことができました。
コーヒーカプセルを使って淹れるコーヒーにスペシャルティコーヒーのクオリティを期待する方は多くないと思いますが、Morningによる抽出は確かにスペシャルティらしい味わいで、満足感のあるコーヒーでした。

『テクノロジーの進化による抽出の簡易化』というテーマは、このBDSマガジンでも何度か取り上げてきましたが、Morningのようなカプセル式のコーヒーマシンは、正直盲点でした。
冒頭にも書いた通り、日本でカプセルタイプというとネスプレッソ®︎がほとんどを占めているので、コーヒーを淹れる簡単さに特化したマシン、という印象がありました。
しかし、海外ではこのカプセルタイプのコーヒーマシンはかなり普及していて、さまざまなロースターがオリジナルのカプセルを作っているそう。
こうした誰でも簡単に家庭で飲めるスペシャルティコーヒーの普及という面でいうと、以前のBDSマガジンで取り上げたRTD(ペットボトル飲料などすぐに飲めるドリンクのこと)にも通じるものがありますね。

日本でこのカプセル式コーヒーマシンが広がっていくためには、そもそもコーヒーカプセルの選択肢が少なく、スペシャルティコーヒーのカプセルとなるとほぼ種類がない、ということが課題になりそうです。
その辺りがクリアされて、いろいろなロースターの豆がカプセルで買えるような仕組みが出来ると、美味しいスペシャルティコーヒーをもっと気軽に楽しめる未来も遠くないかもしれません。

日本のロースターでコーヒーカプセルを作っているところはほぼ無いはずなので、THE COFFEESHOPが先駆けになることも検討したいところ。
もしリリースできた暁には、「あのときメルマガで言ってたやつだ!」とぜひ応援してくださいね!

それでは良いコーヒーライフを!

次回発送予定

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 4月26日(水)予定

毎月お届け!とっても便利で美味しいスペシャルティコーヒーをお届けする、コーヒー豆の定期便。
THE COFFEESHOPが直接買い付けた日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ♪

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