2023年2月22日発送のコーヒー定期便はインドとエチオピア!BDS MAGAZINE vol.222

2023.02.22


多種多様なコーヒーの違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、コーヒー豆の定期便”Beans Delivery Service“(BDS)。

2月22日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!

ごあいさつ

こんにちは!
2023年2月22日発送のBEANS DELIVERY SERVICE MAGAZINEです!

THE COFFEESHOPのロースタリーROAST WORKSでは、店頭で新しく販売する焼き菓子をいろいろと試しているところ。コーヒーのお供に欠かせないクッキーやスコーン、パウンドケーキなども揃えたいと思っています。

早ければ今週末から店頭に並べられる予定。お近くの方はコーヒーメニューだけでなく、お菓子のショーケースもチェックしてみてくださいね!

それでは、BDS MAGAZINE2月22日号、スタートです!

2月22日発送のコーヒー①India / Zoya Estate 5B Natural(インド / ゾヤ・エステイト・5B・ナチュラル)

インドでは、コーヒーは1993年まで政府の専売品として、生産者はチェリーまたはパーチメントの状態で政府にコーヒーを納品していました。
歴史的には古くからコーヒー生産は行われてきましたが、有名な名産品であるお茶の栽培に比べるとまだまだ知名度は低く、特にスペシャルティコーヒーと呼べるものは量も種類もそれほど多くは出回っていません。

THE COFFEESHOPでは数年前にもインドのスペシャルティを取り扱ったことがありましたが、コロナ禍を契機に日本への輸入がストップしてしまい、なかなか手に入らない状況が続きました。
そんな中、今回のZoya Estateの買い付けは久しぶりのインド・スペシャルティということで、楽しみに待っていてくださったお客様も多いのではないでしょうか。

Zoya Estateがあるのはインド南西部カルナカタ州のチクマガルルというエリア。1600年代、インドではじめてコーヒー栽培が行われた場所でもあります。
そうした歴史的背景もあり、インド国内でも2番目に生産量の多いエリアで、約15,000ものコーヒー生産者がいると言われています。

今回のコーヒーは5Bという品種の単独ロットになります。Zoya Estateではこの5Bとチャンドラギリという品種を主に栽培しています。どちらもインドコーヒーボード(インド国内のコーヒー生産を促進する目的で設立された公的機関)が開発したインド固有の品種です。

他のアジアや中米諸国でもそうですが、その国固有の品種を栽培することは、土地の個性に合わせた生産がしやすく、独自のテロワールを形成するのに手助けとなります。

今回のカップは、まずカシューナッツやシナモンシュガーのような香ばしい香りを感じます。その中にベリーやグレープを思わせるような甘さのある酸味を捉えることができます。

また、特に印象的なのは、冷めた時に現れてくる紅茶のようなフレーバー。前回のBDSでお届けした中国/雲南のコーヒーもそうでしたが、コーヒーと共にお茶の産地としても著名なエリアでは、コーヒーにもティーライクなフレーバーが現れることがままあります。

温度が高いときにはナッツのような香ばしさが強いですが、飲み進めるにつれて「インドのコーヒーだ!」というイメージが立ち上がってくる、不思議な体験でした。

焙煎は豆の個性を表現するために、中煎り前半くらいの比較的浅煎りに仕上げています。
やや抽出効率が悪く、味が出てきずらい印象がありますので、いつもの抽出よりも挽き目を細かくするか、撹拌を加えるなどしてもよいかもしれません。

いまや貴重となったインド産スペシャルティ。どうぞお楽しみください!

【生産者】Ishrath Ali
【農園】ゾヤ・エステート
【地域】Keserke、Chikmagalur
【標高】1,2800m
【品種】5B
【生産処理】ナチュラル(16hr Anaerobic Slow Dried)

2月22日発送のコーヒー②Ethiopia / Haru Natural(エチオピア / ハル・ナチュラル)

“ハル”という名前は、チェリーの精製を行うウォッシングステーションの名前です。その由来は近くにある村の名前から来ています。
ハル・ウォッシングステーションは2013年から稼働を開始、カンケティファミリーのFikadu Abayneh氏が管理しています。

カンケティファミリーは、イルガチェフェとアバヤで4ヵ所のウォッシングステーションと直営農園を所有し、イルガチェフェに拠点を置くファミリーです。
元々彼の父が 30年前にコーヒー農園を始め、息子であるFikadu氏にコーヒー栽培等のノウハウを教えたことが始まりです。その後、2017年にはライセンスを取得し、自社でコーヒーの輸出をスタートさせました。

コミュニティの支援にも積極的で、精製に使用する綺麗な水を得るために村に井戸を掘ったり、舗装道路の整備、農家へのトレーニングなど様々な取り組みを行っています。
全てのベッドにはコードナンバーが記載されており、各ロット毎に精製のステータスを追跡することができます。

チェリーの大半はハル村周辺の小規模生産者により持ち込まれます。ウォッシングステーションで丁寧な精製処理・乾燥工程を経たのち、アディスアベバにある倉庫へと輸送されます。

完熟したチェリーを選別し、アフリカンベッドで約21日間、天日 乾燥をさせていきます。果肉除去をした後は、アディスアベバにある倉庫で、ふるいによる選別と、色彩選別機にかけています。

つい先日まで、同じハルWSのウォッシュドプロセスを取り扱っていましたが、今回お届けするのはナチュラルプロセスのロット。言うなれば”兄弟”のようなコーヒーです。

ウォッシュドと同じようにフローラルで華やかな印象がありますが、果肉がついたまま熟成させるナチュラルプロセスではグレープやベリーのような甘さを伴った酸味が印象的です。
また、ほのかにスパイシーなフレーバーもあり、昔ながらの呼び方で言うところの”モカフレーバー”を備えたカップと言えます。

【WS】ハル・ウォッシングステーション
【生産者】Fikadu Abayneh氏および近隣の小規模農家
【地域】ゲデオゾーン、イルガチェフェ
【標高】1,750~1,850m
【品種】74110/74112
【生産処理】ナチュラル

全自動サイフォン式抽出マシン・Siphonysta

昨日2月21日に発売になった話題のコーヒーマシン、”Siphonysta”をご存知でしょうか?

Siphonysta

https://www.tiger-corporation.com/ja/jpn/product/coffee-machine/ads-a/

電気ケトルや炊飯器で有名なタイガー魔法瓶が手がけるこのコーヒーメーカーは、他にあまり類をみない『全自動サイフォン式抽出』ができるマシンとして、いま注目を集めています。

そもそもサイフォン式抽出というのは、フラスコの中にお湯を粉を入れて沸騰・撹拌させ、火を止めて減圧させることでフィルターを通してコーヒーを抽出するという、複雑で非常に技術の要る抽出方法です。その分、コーヒーの持っている風味をダイレクトに取り出せ、抽出中の見た目も美しいため、古くから日本の喫茶店で親しまれ、ファンの多い抽出方法でもありますよね。
今回の”Siphonysta”では、そんなサイフォン式の抽出メソッドを、家庭で全自動で再現できるというマシンになります。

Siphonystaではコーヒー豆の種類や味の好みに合わせて風味の傾向(Acidic・Bitter)と濃度(Light・Strong)をそれぞれ3段階から選ぶことができ、組み合わせると全部で9通りのレシピをセレクトすることができます。
これだけでもかなり遊びがいのあるマシンなのですが、スペシャルレシピとして用意されているのが”Dual Temp”という抽出メソッド。このレシピを選択すると、抽出の前半では高い温度で、後半では低い温度で抽出が行われます。

これは、ハンドドリップの際にプロも使用する技術で、抽出の前半と後半で湯温を分けることで風味の核になる成分はしっかり取り出しつつ、ネガティブな味の要因になる成分は取り出さないという、バランスの良い抽出ができるんです。
メーカー側もこの抽出メソッドをスペシャルティコーヒーに適した特別レシピとして紹介していて、かなり注目の機能と言えますね。

このSiphonysta、実はタイガー魔法瓶様より協賛いただきまして、実機をROAST WORKSにお貸しいただいています!
これからじっくり遊ばせていただいて、検証動画も作っていきたいと思っていますので、どうぞお楽しみに!

それでは良いコーヒーライフを!

次回発送予定

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 3月8日(水)予定

毎月1〜2回(※)お届け!とっても便利で美味しいスペシャルティコーヒーをお届けする、コーヒー豆の定期便。
THE COFFEESHOPが直接ホンジュラスで買い付けた、日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ♪
(※プランによって異なります。)

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