2023年2月8日発送のコーヒー定期便は中国とグアテマラ!BDS MAGAZINE vol.221

2023.02.08


多種多様なコーヒーの違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、コーヒー豆の定期便”Beans Delivery Service“(BDS)。

2月8日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!

ごあいさつ

こんにちは!
2023年2月8日発送のBEANS DELIVERY SERVICE MAGAZINEです!

先週の金曜日、2/3の節分の日は、豆まきはされましたでしょうか?
今年一年の病気や災害を追い払うために豆をまく節分ですが、旧暦でいうと、立春の前の日を指すんだそう。つまり、すでに春に向けてスタートが切られているということですね。

実は、焙煎していると豆の様子から季節の変わり目を感じやすいのですが、ちょうど先週末から今週にかけて、冬焙煎が終わって春っぽい生豆の反応に切り替わってきたな、と感じています。

ここからだんだんと暖かい日が増えてくるはず。
朗らかな春の陽気が待ち遠しいですね!

それでは、BDS MAGAZINE2月8日号、スタートです!

2月8日発送のコーヒー①China / Yunnan Kaku(中国 / 雲南・カク)


中国南西部に位置する雲南省は、ベトナム・ラオス・ミャンマーと接する国境の省です。省内の地形は起伏に富んでいて、最も標高の高いところでは6,000m級の山々が連なる山岳地帯になります。年間を通して比較的温暖ですが、昼夜の寒暖差は大きく、また乾季と雨季がはっきりと分かれています。
コーヒーの生産はかねてより行われていましたが、名産のプーアル茶などに比べて規模はそこまで大きくなく、品質もコモディティコーヒーがほとんどを占めています。

今回のロットは、生産地とロースターを繋ぐダイレクトトレード・プラットフォーム、TYPICAを通じて購入した、雲南にあるKaku農園のマイクロロットです。
このロットを紹介してくれたのは、雲南でスペシャルティコーヒー生産に取り組むYunnan Coffee Traders。彼らは雲南にもともと備わっていたコモディティコーヒー生産のインフラと高いポテンシャルに注目し、雲南産スペシャルティの拡大に取り組んでいます。

今回のYunnan Kakuのサンプルをとってみて、中国のコーヒーの品質レベルの向上をとても感じました。前述の通り、これまでの中国産コーヒーといえばコモディティクラスの品質というイメージが強く、あまりぱっとしない印象が強くありました。
今回のロットは、爽やかなストーンフルーツのようなアシディティと、中国茶、特に凍頂烏龍茶のような独特なフレーバーがあり、産地由来のテロワールを感じることができます。
アフリカや中米のトップスペシャルティと比べると地味な印象は否めませんが、そのユニークなフレーバーと佇まいはアジアのスペシャルティコーヒーの勢いと可能性を感じさせるには十分なクオリティと言えると思います。

粗挽きで濃度薄めに抽出すればストーンフルーツのような爽やかさを、また逆に細めの挽き目でじっくり抽出すればキャラメルやシナモンのような甘さを中心に味わうことができます。
これからの発展がますます楽しみな中国産スペシャルティ、ぜひゆっくりとお楽しみください!

【生産者】Lan Tiancai
【農園】Kaku
【生産地方】Yunnan、Menglian
【標高】1,400m
【品種】Catimor
【生産処理】ウォッシュド

2月8日発送のコーヒー②Guatemala / Angerina Mendes(グアテマラ / アンジェリーナ・メンデス)

アンジェリーナ・メンデス・トレスは、ウエウエテナンゴ地方で「古い家」を意味する『Q’ejna』という名前のコーヒー農園を営んでいます。この地域の他の多くの農園も同様に先住民の言葉から名前が付けられています。

彼女は協同組合エル・センデロの一員です。ウエウエテナンゴ地方、コンセプシオン・ウイスタ周辺のコーヒー農家からなるこの協同組合は、2016年に結成されました。
組合には196人のメンバーがおり、そのうち62人が女性で、134人が男性です。彼女はこの協同組合の創立メンバーの一人で、生産者内の男女平等に焦点を当て、特に若い生産者をサポートしていると言います。

「私は女性であり、ポプティ語を話すマヤの伝統を持っているため、コーヒービジネスをしていくことは非常に困難でした。私がトレーニングを受け、コーヒーの生産について詳しく学んでいくうえで、協同組合の助けはとても重要です。より多くのことを学び、さまざまな分野で自分自身を成長させたことで、自身の農園のコーヒーを単独で販売することもできるようになりました」と語っています。

収穫の際には、熟したチェリーだけをピックします。チェリーは収穫されたその日にフローターで選別されます。樽で36時間発酵させ、水洗いした後、再びきれいな水に10時間浸します。最終的にパティオで6日間乾燥させ、クリーンなウォッシュドプロセスに仕上げます。

届いたカップはとてもクリーンで、とろみのある質感と甘さが印象的でした。酸味と蜜のような甘さはアップルを思わせ、同時に質感と余韻はミルクチョコレートを思い起こさせます。温度が下がっていくにつれてほのかにピーチのようなフレーバーも見つけることができました。後味の余韻も心地よく素晴らしいものがありますので、その点にも注目していただきたいです。

決して派手な印象ではありませんが、THE COFFEESHOPが大切にしている『毎日飲みたいコーヒー』という条件にまさしくぴったりなコーヒーに仕上がっていると思います。

【生産者】Angelina Mendez Torres
【農園】Q’ejna
【地域】ウエウエテナンゴ、Concepcion Huista
【標高】1,650〜1,730m
【品種】カトゥーラ
【生産処理】ウォッシュド、パティオでの天日乾燥

国際ホテル・レストランショー2023に行ってきました!

昨日から東京ビッグサイトで開催されている、国際ホテル・レストランショーに視察に行ってきました!

https://jma-hcj.com/

国際ホテル・レストランショー、通称ホテレスは、外食・宿泊・レジャー業界に向けた商談専門店で、コーヒー業界も含む飲食業・サービス業に関わるさまざまな企業が出展している業界展示会です。
同じビッグサイトで例年開催されているSCAJはスペシャルティコーヒーに特化した展示会であるのに対し、ホテレスではより広く飲食・宿泊業全般がテーマとなります。

その中でもコーヒーという商品はすこし特別で、カフェはもちろん、レストランやホテル、デリバリーや物販でも取り扱われるという、非常に広い領域に関わるものだと思っています。
コーヒーに特化したSCAJだけではなく、より広範な領域をテーマにした展示会を見に行くと、新しいヒントや発見があったりするんです。

今回、会場を見て回って一番に思ったことは、作業オペレーションを如何に自動化するか、という点が重要視されているな、というところです。

例えば、DCSというコーヒー総合商社が紹介していた、『TONE』という抽出マシン。正面についている4つのボタンそれぞれに湯温・湯量・時間などのレシピを設定でき、1〜10杯分くらいまでの抽出を1台でまかなうことができます。

ボイラーレスで設置の場所もとらないうえにお湯を沸かせる時間もかからないので、これがあれば小さなコーヒースタンドくらいならバリスタが不在でも回りそう、という印象でした。

また、ネスレ日本のブースで紹介されていた『ROASTELIER®︎』は全自動の小型焙煎機で、専用の生豆に付属のQRコードを読み取らせることでその豆専用のレシピで焙煎を行なってくれます。

焙煎度合いは浅煎り〜深煎りまで何段階か選べ、将来的には有名ロースターのレシピを取り入れることも考えているのだとか。ある意味、職人の技や経験、といった文化がまだまだ多い焙煎において、全自動のローストマシンというのは需要があるところなのだと思います。

コーヒー機器以外にも、大規模なレストランやお寿司屋さん、ラーメン屋さんやパン屋さんなどに向けた全自動の調理機器もたくさん並んでいました。(特に、巨大な中華鍋をロボットが振っている光景はなかなか見応えがありました)

数年前から調理の自動化という分野は増えてきている印象でしたが、今年は特にその進行を感じた1日でした。焙煎も抽出も全自動で美味しく仕上げられる世界はもうすぐそこまできているのだと思います。

誰でも美味しいコーヒーを作ることができるということは、コーヒー業界が広がっていくためには喜ばしいことですので、僕たちは仕事を奪われないようにうまく融合して活かしていきたいものです。

それでは良いコーヒーライフを!

次回発送予定

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 2月22日(水)予定

毎月1〜2回(※)お届け!とっても便利で美味しいスペシャルティコーヒーをお届けする、コーヒー豆の定期便。
THE COFFEESHOPが直接ホンジュラスで買い付けた、日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ♪
(※プランによって異なります。)

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