7月14日発送のコーヒー定期便はブルンジとコロンビア!BDS MAGAZINE vol.183

2021.07.14


多種多様なコーヒーの違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、コーヒー豆の定期便”Beans Delivery Service“(BDS)。

7月14日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!

14日発送のコーヒー定期便はブルンジとコロンビア!BDS MAGAZINE vol.183

7/17(土) 10:00〜 Instagram ライブ配信で、お送りしたコーヒーについてご紹介します!

Instagram ライブ配信
今回お届けのコーヒー豆の詳細、おすすめの抽出方法や、フードペアリングなども企画中。
配信はどなたでもご覧いただけます。ぜひチェックしてくださいね!
※配信後はIGTVにてアーカイブをご覧いただけます。

ごあいさつ

こんにちは!
2021年7月14日発送のBEANS DELIVERY SERVICE MAGAZINEです!

いよいよ夏本番!
海か?山か?プールか?
と、行きたいところですが、今年の夏も思う存分外で遊ぶというわけにはいかなそうです。

ここは気持ちを切り替えて、いかにお家時間を充実させるかを追求しましょう!
自宅で映画や音楽、読書を楽しみつつ、そのお手元にTHE COFFEESHOPのコーヒーがあってくれたなら嬉しいです!

それでは、BDS MAGAZINE7月14日号、スタートです!

7月14日発送のコーヒー紹介

Burundi/Businde(ブルンジ/ブシンデ)

カップをとってみてまず思ったのは「上品なコーヒーだな」ということ。
クリーミィでとろけるような口当たり、グレープのようなジューシーさと紅茶や中国茶のようなフレーバーがあり、決して派手ではないものの、そのどれもが高いレベルで洗練されている印象を受けます。

東アフリカに位置するブルンジは生産規模こそ大きくないものの、ここ数年で飛躍的にクオリティを上げており、毎年その仕上がりを楽しみにしている生産国のひとつです。

Burundi/Businde(ブルンジ/ブシンデ)

ブシンデ・ウォッシングステーション(WS)はブルンジ北部のカヤンザ市から12kmほどの距離に位置します。
カヤンザはブルンジのコーヒー生産の中心地であり、高い標高の丘地が広がるエリアです。

Burundi/Businde(ブルンジ/ブシンデ)

ブシンデWSの近辺にも丘地が広がっており、近くにはKinyangona川が流れています。
この丘地には8,000本以上のブルボン種の木が植えられており、近隣の約700名の農家がコーヒーチェリーのWSに持ち込んでいます。

また、遠くに住んでいる農家が長い距離を歩かなくてもコーヒーチェリーを届けられるよう、道にはコーヒーチェリーの収集所を設置しています。

Burundi/Businde(ブルンジ/ブシンデ)

WSには常勤のスタッフが8名おり、収穫期には140名のスタッフが働いています。

ブルンジの天候サイクルを踏まえ、気温の高い収穫期前半と収穫期後半はナチュラルを多く精製し、収穫の中盤および天候が安定しない時期にウォッシュドの精製を多く行なっています。

Burundi/Businde(ブルンジ/ブシンデ)

WSの運営面では、ドライング・ハンドソーティングといった各領域での責任者を明確にし、工程ごとのルールを明示することで、WS全体の管理レベル向上を目指しています。

さらには、選抜した農家に優先して教育を施し、彼らにコーヒーチェリーの代金に加えてインセンティブを支払うことで、リスペクトされる環境を作っています。

こうしたトップファーマーを引き上げる取り組みをすることで、地域全体の農家レベルのボトムアップを図っています。

また、カヤンザ周辺の農家に肥料を配布するなど、コミュニティへのサポートを行い、地域農家との協働に努めています。

【生産者】約700名の小規模農家
【農園】ブシンデ・ウォッシングステーション
【地域】カヤンザ
【標高】1,650~1,800m
【品種】ブルボン
【生産処理】フリーウォッシュド

Colombia/Villamaria Natural(コロンビア/ビリャマリア・ナチュラル)

Colombia/Villamaria Natural(コロンビア/ビリャマリア・ナチュラル)

コロンビア中央西部カルダス県の村であるビリャマリアでこのコーヒーは生産されています。

ビリャマリアの農家が育てたコーヒーは”La Aurora”という名前のコーヒーチェリー集積所に集められた後、1時間ほどの距離で標高を下ったところにある”Jamaica”という名前のドライングステーションに運ばれます。
ここでは完熟したチェリーを選りすぐり、ナチュラルとハニーに特化して乾燥工程を行なっています。

もともとビリャマリアの農家は他の自治体へパーチメントを持ち込んでいましたが、世界各国のロースターが”Jamaica”で精製されたコーヒーを買い付け、需要が拡大していったことを受け、”La Aurola”へチェリーを持ち込むようになりました。

Colombia/Villamaria Natural(コロンビア/ビリャマリア・ナチュラル)

収穫されたコーヒーチェリーは”La Aurola”に持ち込まれたのち、収穫後24時間以内にフローティングと手選別が行われます。

Colombia/Villamaria Natural(コロンビア/ビリャマリア・ナチュラル)

翌日チェリーは”Jamaica”に運ばれ、18〜19℃の冷涼な部屋で30kgごとに袋に入れた状態で48時間のファーメンテーション(発酵)を行います。

Colombia/Villamaria Natural(コロンビア/ビリャマリア・ナチュラル)

その後、グリーンハウスの中のアフリカンベッドで約15日間乾燥させ、仕上げにメカニカルドライヤーで3〜4日間乾燥させます。

このように生産者がチェリーの状態でステーションに販売する方法は、他の生産国ではよくみられるものの、コロンビアでは珍しい流通形態です。
この形態は生産者にとっては労力を減らせるだけでなく、従来より良い価格で買い取ってもらえるシステムとしても評判となりました。

この”Jamaica”は標高1,300mと栽培エリアに比べ低い標高に位置し、気温も高く広大なスペースを有するため、ナチュラルとハニーを精製するのに最適な環境が整っています。
ステーションがこれまで農家によって行われていた精製のパートを担い、質の高いコーヒーを生産することで、長期的にクオリティの良いコーヒーを供給できる形が整いました。

Colombia/Villamaria Natural(コロンビア/ビリャマリア・ナチュラル)

コロンビアでは比較的珍しいナチュラルプロセスの本ロット。
温度帯やエイジングによって変化するフレーバーで、めくるめくコンプレックスな風味を楽しめます。
ベリーのような酸味、チョコレートのような甘さ、リキュールやワインのような発酵感があり、一杯の中に様々な味わいが閉じ込められた素晴らしいコーヒーです。
夏の暑い日には、濃いめに抽出してバニラアイスと合わせるのもオススメ。
ぜひゆっくりとお楽しみください!

【エリア】カルダス県ビリャマリア
【精製所】Jamaica
【標高】1,800m
【品種】バリエダ コロンビア、カステージョ ナランハル
【生産処理】ナチュラル

UCC、レギュラーコーヒー値上げのニュース

つい先日、ご存知日本を代表するコーヒーカンパニーであるUCCが、家庭用レギュラーコーヒー製品の価格を20%程度値上げする意向が発表されました。
なかなかの値上げ幅で、このニュースを見て驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、UCCが値上げに踏み切るに至った背景について、マクロ視点で見て行きたいと思います。

一般的に世界で流通しているコーヒーの大部分はコモディティコーヒーと呼ばれるグレードのもの。
これらのコーヒーはロンドン・NY市場にて、先物取引によって売買されます。
市場原理に則り、需要と供給のバランスで価格が変動するのですが、コーヒーは特にその値動きが激しい商品の一つです。

実際にこのところの相場を見てみると、昨年6〜7月ごろには1ポンドあたり100セントを下回るあたりだったにも関わらず、今年6月ごろには160セントを超える値動きを見せています。
単純に取引価格が1.6倍になっているわけですから、当然企業の仕入れにかかるコストにも影響しますよね。

このような値動きをする背景にはさまざまな要因がありますが、中でも大きいのは世界最大のコーヒー生産国であるブラジルの動向です。

そもそもコーヒーという作物には、1年おきに収穫量が変動するという特徴があります。
収量の多い年を表年、反対に少ない年を裏年と言いますが、今年はその裏年にあたり、豊作だった昨年と比べて生産量はマイナス30%程度になる見通し。
加えて、昨年末から今年の上半期にかけて異常気象による干天が続き、6月には霜害の懸念が起きたことで、来年の収穫への影響が懸念され買い注文が集中、値上がりに繋がりました。
さらにはコロナパンデミックによる需給予測の不透明さや物流の混乱、円安基調であることも今回のUCC値上げの原因になっているようです。

もちろん、いま上げた要因だけが全てではないと思いますが、こうした背景を見ていくと一見ショッキングに見える今回のUCC値上げのニュースも多少致し方ないのかな、と思えてきます。

私たちTHE COFFEESHOPが取り扱っているスペシャルティグレードのコーヒーは、コモディティコーヒーとは取引の流れが違うので直接的な影響はいまのところあまりありませんが、今後の動向は注視していきたいと思っています。

今回の一連の背景をより深くまで見ていくと、大元にあるのはやはり気候変動の問題です。
世界的な異常気象は、もはや遠い南極の氷を溶かすだけではなく、私たちのお財布に直接的に影響するまでになっています。

耳にタコができるくらい聞いていることかと思いますが、この大問題を解決していくには私たち一人一人の日々の生活のなかで小さな努力を積み重ねていくしかありません。

コーヒーの値上げというニュースを見て、ただキツいなーと思うだけではなく、たまにはその背景まで知ることで見えてくることもあると思います。
これからも美味しいコーヒーをずっと楽しめるように、できることから始めていきましょう!

それでは良いコーヒーライフを!

次回発送予定

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 7月28日(水)予定

毎月1〜2回(※)お届け!とっても便利で美味しいスペシャルティコーヒーをお届けする、コーヒー豆の定期便。
THE COFFEESHOPが直接ホンジュラスで買い付けた、日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ♪
(※プランによって異なります。)

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