4月14日発送のコーヒー定期便はエチオピアとグアテマラ!BDS MAGAZINE vol.177

2021.04.14


多種多様なコーヒーの違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、コーヒー豆の定期便”Beans Delivery Service“(BDS)。

4月14日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!

コーヒー定期便(サブスクリプション)Beans Delivery Service vol.177

4/17(土) 10:00〜 Instagram ライブ配信で、お送りしたコーヒーについてご紹介します!

インスタLIVE
今回お届けのコーヒー豆の詳細、おすすめの抽出方法や、フードペアリングなども企画中。
配信はどなたでもご覧いただけます。ぜひチェックしてくださいね!
※配信後はIGTVにてアーカイブをご覧いただけます。

ごあいさつ

こんにちは!
2021年4月14日発送のBEANS DELIVERY SERVICE MAGAZINEです!

すっかり春本番の季節になってきました!
4月から新生活で生活リズムが変わった、という方も多いのではないでしょうか?

このコーヒー定期便BDSも、例年4月ごろは新規お申し込みと解約が多い時期。
はじめましての皆さんにも私たちのコーヒーを気に入っていただけるよう、いつも以上に気合を入れて焙煎させていただきました!
これから始まる新しい毎日のおともに、THE COFFEESHOPのコーヒーをどうぞ宜しくお願いいたします!

それでは、BDS MAGAZINE 4月14日号、スタートです!

4月14日発送のコーヒー紹介

Ethiopia/Foge Washed(エチオピア/フォゲ・ウォッシュド)

まずは、クリーンで爽やかな春らしいエチオピアのウォッシュドプロセスをご紹介します!

Ethiopia/Foge Washed(エチオピア/フォゲ・ウォッシュド)

フォゲ・ウォッシングステーション(以下フォゲWS)は、カンケティファミリーのFikadu Abayneh氏が管理しています。
カンケティファミリーは、イルガチェフェとアバヤで4箇所のウォッシングステーションと直営農園を所有し、イルガチェフェに拠点を置くファミリーです。
もともと彼の父が30年前にコーヒー農園を始め、息子であるFikadu氏にコーヒー栽培などのノウハウを教えたことが始まりで、約373.8ヘクタールの農地でコーヒーを栽培しています。

Ethiopia/Foge Washed(エチオピア/フォゲ・ウォッシュド)

418人の契約農家と密接に協力しながら、2018年には有機栽培の認証を取得しています。
コミュニティの支援にも積極的で、精製に使用する綺麗な水を得るために村に井戸を掘ったり、舗装道路の整備、近接農家へのトレーニングなど、様々な取り組みを行っています。

Ethiopia/Foge Washed(エチオピア/フォゲ・ウォッシュド)

また、2020年には首都のアディスアベバに倉庫を設立させ、効率化とコストダウン、リスク低減を実現させました。
今後もカラーソーターやドライミルの購入も予定しているなど、とても上昇志向の強い農園主です。

Ethiopia/Foge Washed(エチオピア/フォゲ・ウォッシュド)

フォゲWSが位置するアバヤ地区は、エチオピアの良質な生産地として有名なイルガチェフェ周辺のエリアのことを指します。
もともとこの地区のコーヒーはイルガチェフェやグジのコーヒーとして取引されていましたが、近年の品質向上とトレーサビリティの確保に伴い、産地や生産者が明確にわかるようになりました。

フォゲWSは2008年に設立され、アバヤ地区にあるFoge村やHafursa Waro村の小規模農家がチェリーを持ち込んでいます。
持ち込まれたチェリーはハンドピックされ、丁寧な精製処理・乾燥工程を経て、アディスアベバにある倉庫へと輸送されます。

以前にもBDSにてご紹介したフォゲWSですが、今回のロットは特に透明感のあるクリーンカップと、冷めてからより引き立つ蜂蜜のような甘さが印象的でした。
シトラス系のアシディティとアロマ、紅茶のようなフレーバーも相まって、まるでベルガモットティーのような印象があります。
春らしく、爽やかなコーヒーに仕上がっていますので、ホットコーヒーではもちろん、暖かくなってきた日にはアイスでもお楽しみいただけます!

【農園主】Fikadu Abayneh
【精製場】フォゲ・ウォッシングステーション
【地域】オロミア州ボレナゾーン、アバヤ地区
【標高】1,800〜1,850m
【品種】在来品種(74110、74112)
【生産処理】ウォッシュド

Guatemala/El Guatalon(グアテマラ/エル・グアタロン)

続いては中米グアテマラより、コンプレックスなフレーバーが楽しいコーヒーのご紹介です!

Guatemala/El Guatalon(グアテマラ/エル・グアタロン)

エル・グアタロン農園はグアテマラ南部、サンタ・ロサ県に位置します。
現在のオーナーであるギジェルモさんのお父さん、ファン・アントニオさんが4haの土地でコーヒー作りを始めたのは、1970年代のこと。
ファン・アントニオさんの死後、ギジェルモさんと兄弟のアドルフォさんが農園の運営を引き継ぎました。

Guatemala/El Guatalon(グアテマラ/エル・グアタロン)

ギジェルモさんたちはコーヒー業界で生き残っていくために、さらに多くの土地を購入し、スペシャルティコーヒーの生産に取り組んできました。

厳密な施肥や管理の計画を組み、ウェットミル(生産処理場)を建立。
そしてカップ・オブ・エクセレンス入賞に向けてコーヒーサンプルの出品も開始し、何年もの挑戦の末、2014年には見事17位入賞、2018・19年には自身最高位となる15位入賞を果たしました。

エル・グアタロン農園の敷地のほとんどは、天然の水源や小川を守るための保護区となっており、木材用のマツやスギを育てているエリアもある自然豊かなエリアです。

Guatemala/El Guatalon(グアテマラ/エル・グアタロン)

今回お届けのロットは、カトゥーラ種という品種。
ブラジルで発見されたブルボン種の変異種で、1940年代にグアテマラに渡り、その後中米各国へと伝わっていきました。
カトゥーラ種は綺麗なアシディティや甘さがあり、カップクオリティに優れているうえ、樹高が低く育つので収穫しやすい品種です。

特に今回のロットは、かなり小粒な印象があったうえ、ピーベリーも多く含まれているのが特徴的です。
ピーベリーとは、ひとつのコーヒーチェリーの中に通常2つ1組で種子が入っているところ、1つだけしか入っていないものを言います。
コーヒー豆をよく見てみると、通常の豆はセンターカットが入っている面が平らになっていますが、ピーベリーの豆は全体がコロッと丸みのある形状をしています。

産地によってはピーベリーのみ選り分けて別のロットを作ったりする場合もありますが、今回のロットでは通常の豆と混ざっていることによって複雑で表情豊かなフレーバーが生まれ、プラスの働きをしていると思います。

焙煎からのエイジングや、カップ1杯飲み切るまでの温度変化の中で、フレーバー・甘さの印象が次々に変わっていく、不思議な印象のコーヒーです。
ぜひそのめくるめく変化を味わっていてくださいね!

【生産者】ギジェルモ・アントニオ・フアレス
【農園】エル・グアタロン農園
【地域】サンタ・ロサ・デ・リマ ベレン
【標高】1,500-1,700m
【品種】カトゥーラ
【生産処理】ウォッシュト/パティオでの乾燥

COE2021スタートしました!

コーヒー好きのみなさんなら毎年楽しみにチェックしているであろうイベント、Cup of Excellence(COE)の今年最初のリザルトが先日発表になりました!

COEとは、スペシャルティコーヒーの世界で最も権威ある品評会のひとつ。
生産国ごとに開催され、その年でもっとも優れた品質のコーヒーを決めるコンペティションです。
出品する生産者はもちろん、バイヤーやロースター、コーヒー愛飲者のみなさんも注目する、スペシャルティコーヒー業界の一大イベントなんです。

今年のCOE第一弾となったのは南米コロンビアのコーヒー。
見事COE入賞を果たしたのは全23ロットで、すべて国際審査員のカッピングによって87点以上のスコアがついたコーヒーです。
中でも1位に輝いたのは、コロンビア南西部・ナリーニョ県で育てられたゲイシャ種のウォッシュドプロセスで、90.61ポイントのスコアを獲得しました。


参照元:DAIRY COFFEE NEWS

今年のコロンビアCOEで印象的だったのは、多様性に富んだラインナップが入賞している点。
全23ロットのうち、コロンビア国内で7つの栽培地域・6つの生産処理・8つの品種がノミネートしています。
さすがコーヒー大国コロンビアだけあって、国内のさまざまな地域で個性豊かで品質の高いコーヒーが作れることを証明しましたね。

特に注目すべきは3位入賞を果たしたEl Zafiro農園のロットで、先月のBDSでお届けしたハイブリッド品種・カステージョ種がランクインしています。
もともとは病気への耐性を強化するために品種改良によって作られた品種ですが、純粋にカップクオリティのみを評価するCOEで上位入賞を果たしたのには驚きました。
年々クオリティが上がっているとは思っていましたが、今回のCOE上位入賞によってさらに注目を集めること間違いなしだと思います。

また、受賞した生産者のうち6人は女性で、これは昨年の2倍の人数。
まだまだ男女格差の多いとされるコーヒー生産国において嬉しいニュースだと思います。

今回のコロンビアCOE、肝心のオークションは5月20日にオンラインで開催予定。
もちろんTHE COFFEESHOPも参加予定です!

その後の2021年COE開催予定国は、ニカラグア・エチオピア・メキシコ・グアテマラ・コスタリカ・エルサルバドル・ホンジュラスの7カ国。
COVID-19の影響で開催を見送る国もある中ですが、スペシャルティコーヒー業界すべての人が楽しみにしているイベントですので、無事開催を祈りたいと思います。
もし落札ができたときには、できる限りこのBDSでもご紹介していけたらと思いますので、どうぞお楽しみに!

それでは良いコーヒーライフを!

次回発送予定

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 4月28日(水)予定

毎月1〜2回お届け!とっても便利で美味しいスペシャルティコーヒーをお届けするコーヒー豆の定期便。
THE COFFEESHOPが直接ホンジュラスで買い付けた、日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ♪

コーヒー定期便 【BEANS DELIVERY SERVICE】

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