1月27日発送のコーヒー定期便はホンジュラスとエチオピア!BDS MAGAZINE vol.172

2021.01.26


多種多様なコーヒーの違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、コーヒー豆の定期便”Beans Delivery Service“(BDS)。

1月27日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!

コーヒー豆定期便初月無料キャンペーン実施中!

ごあいさつ

こんにちは!
2021年1月27日発送のBEANS DELIVERY SERVICE MAGAZINEです!

今回発送分より、シングルオリジンプランの皆様にお付けしているビーンズログ(豆情報カード)をリニューアルしました!
表面は、これまでどおり豆情報が、裏面は、自由に書いて自分だけの記録が残せる仕様に変更しています。

コーヒーの味わいの感想をログとして残しておけるので、自分の好みの豆のデータを取っておいたりオリジナルのコーヒーノートを作っても楽しそう。
ぜひ自由に使ってみてくださいね!

それでは、BDS MAGAZINE 1月27日号、スタートです!

1月27日発送のコーヒー紹介

Honduras/CUCURUCHO Anaerobic(ホンジュラス/ククルチョ・アナエロビック)

まずご紹介するのは、昨年初めにTHE COFFEESHOPスタッフが買い付けに訪れた中米ホンジュラスより、コーヒー業界で話題沸騰中のアナエロビック・ファーメンテーションのロットです!

ラパス県の中心都市であるラパスから北上、コマヤグア県との境にあるククルチョ農園のコーヒーは、以前のBDS、ONLINE SHOPでも取り扱っています。

農園の運営は、若く誠実なメヒアファミリーを中心に行われており、精度の高いピッキングとソーティング、チーム内での良好なコミュニケーションが印象的でした。

以前もお伝えした通り、このククルチョ農園は、ホンジュラスにおけるスペシャルティコーヒー生産の重要人物、ロニー・ガメスが所有する農園です。
買付トリップのアテンドもしてくれたロニーは、ホンジュラス中の農園を周り、品質向上のためのアドバイスや技術指導を行う農業技師という顔を持ちます。
まさにホンジュラス・スペシャルティを支える縁の下の力持ち的役割ですね。

今回ご紹介のロットは、まさにそんなロニーの仕事ぶりが伺える特別なコーヒーです。

アナエロビック・ファーメンテーション(嫌気性発酵)という特殊な生産処理がなされており、まるでシャンパンのような独特の発酵感を味わうことができます。
また、高い標高から生まれる柑橘系のアシディティは、シトラスフルーツの中でも柚子のような印象を持ちました。

ユニークなフレーバーを活かすために浅煎りで仕上げていますが、それを余すところなく抽出するにはいつもより高い湯温で淹れると良いと思います。

農業技師が所有する農園らしい、最先端の生産処理が施された貴重なコーヒーです。
ぜひゆっくりとお楽しみください!

【農園主】ロニー・ガメス
【農園】ククルチョ農園
【地域】ラパス県パチェコ
【標高】1,600m
【品種】イエローカトゥアイ
【生産処理】アナエロビック・ファーメンテーション(嫌気性発酵)

Ethiopia/Idido Tulise Natural(エチオピア/イディド・トゥリセ・ナチュラル)

Idido(イディド)は、エチオピアの首都であるアディスアベバから約400km離れた、ゲデオゾーン、イルガチェフェ・ディストリクトに位置します。

Ethiopia_IdidoTulise

このイルガチェフェは、スペシャルティコーヒーとして高く評価される素晴らしい風味特性を持つコーヒーを生産するエリアです。
高いところでは2,000mを超える栽培地の標高があり、昼夜の寒暖差などに恵まれ、高品質なコーヒーの代名詞として世界中のコーヒー関係者から注目されています。

Ethiopia_IdidoTulise

このコーヒーはイディドの中にあるTulise(トゥリセ)と呼ばれるエリアのベッドで精製をされました。

エチオピアでは、農家が自宅周辺で他の作物と一緒にコーヒーを栽培する「ガーデンコーヒー」と呼ばれる栽培が主流で、小規模農家が多いため単一農園のロットを作ることが困難ですが、今回のロットはDESALEGN EJO氏の単一農園になります。

彼は11.4ヘクタールの農場を持っており、2人の妻と12人の子供がいます。
彼は自身の農園もつ生産者でありながら、チェリーを集買するコレクターとしても働いており、イディドの有名なウォッシングステーションにもチェリーを供給しています。

Ethiopia_IdidoTulise

今回のロットは、まずそのクリーミィな質感が特徴的でした。
トロッとした口当たりとフルーティなフレーバーが合わさり、まるで熟したネクターのような印象があります。

また、高品質なエチオピア・ナチュラルらしくベリー系の甘さを伴ったアシディティがあり、ストロベリーやさくらんぼのような雰囲気ももっています。

それら複雑な果実味が温度変化とともに表情を変える、まさに「これぞエチオピア・ナチュラル!」というような、トップクオリティのコーヒーです。
自信をもってお届けいたしますので、どうぞお楽しみください!

【生産者】DESALEGN EJO
【地域】ゲデオ、イルガチェフェ、イディド、トゥリセ
【標高】2,000m
【品種】在来品種
【生産処理】ナチュラル/天日乾燥・アフリカンベッド

アナエロビック・ファーメンテーション(嫌気性発酵)とは?

今回、シングルオリジンプランの皆様にお届けするのは、2020年始めにTHE COFFEESHOPスタッフが訪れたホンジュラス/ククルチョ農園より、最先端の生産処理として注目されているアナエロビック・ファーメンテーション(嫌気性発酵)のロットです。

アナエロビック・ファーメンテーション(嫌気性発酵)とは?
アナエロビック・ファーメンテーションで使用したタンクの中身

アナエロビック・ファーメンテーションとは、(長いので以降AFとします。)密閉し、酸素を避けた状態で保管することで、特殊な発酵を促す処理のこと。
一般的に生産処理の段階では、チェリーについた微生物の働きにより発酵が起こりますが、それらは酸素がある状態での発酵(好気性発酵)です。
酸素を遮断した状態で保管することで、通常の処理とは異なる微生物の働きが活発になり、ユニークなフレーバーが生み出されます。 近年、このAFが施されたロットがCOE優勝を果たすなど、生産処理の新しい手法として注目を集めています。

ユニークで様々なフレーバーが楽しめるスペシャルティコーヒーですが、その味わいの違いが生まれるのは基本的にテロワールの違いによります。

テロワールとは、日本語に訳すと『微小気候』あるいは『地域の気候特性』のこと。
つまり、生産地の気候や土壌、標高などの違いによって味わいの差が生まれる、ということです。
テロワールによる味わいの違いは当然価値あるものなのですが、そればかりに頼るのには限界があります。

高い品質のコーヒーは限られた土地でしか作れないことになりますし、近年急速に進んでいる気候変動によってこれまで美味しいコーヒーが作れていた産地のテロワールが変わってしまうことも起こります。

そこで登場するのが、生産処理によるフレーバー形成という発想。
例えば、テロワールに恵まれない土地でとれたコーヒーチェリーでも、生産処理を工夫することで、ユニークなフレーバーを生み出すことができたなら。
あるいは、もともと優れた品質のコーヒーチェリーに、さらに変わった味わいが生まれ、フレーバーのバリエーションができたなら。
コーヒーのもつ多様性が、何倍にも膨らむ可能性が出てくるわけですね。

スペシャルティコーヒーの評価においては他にないフレーバーのユニークさというものが重要視される傾向にあります。

当然、ユニークなフレーバーをもつロットは高値で取引されることになりますので、生産処理の工夫によって個性的な味わいになったロットは、生産者にとっては高い収益に繋がり、金銭的な面でのサスティナビリティへと繋がります。

結果、それが気候変動への対応や、消費者目線ではバリエーションの広がりにもなっていく、というポジティブな循環を生みます。

生産処理の研究は、コーヒー生産者たちの努力そのものであり、持続可能なコーヒー産業のためにも大切な取り組みです。
美味しいコーヒーとして味わっていただくのはもちろんですが、そんなことにも思いを馳せながら飲んでみるのも、面白いかもしれませんね。

マガジンページではククルチョ農園を訪れた際のレポートも上がっていますので、ぜひコーヒーを飲みながら覗いてみてくださいね!
2019/2020ニュークロップ買い付け!中米ホンジュラス探訪記【vol.3 農園紹介:ククルチョ農園】≫

それでは良いコーヒーライフを!

次回発送予定

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 2月10日(水)予定

毎月2回お届け!とっても便利で美味しいスペシャルティコーヒーをお届けするコーヒー豆の定期便。
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