12月23日発送のコーヒー定期便はニカラグアCOEとウガンダ!BDS MAGAZINE vol.170

2020.12.23


多種多様なコーヒーの違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、コーヒー豆の定期便”Beans Delivery Service“(BDS)。

12月23日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!

目次

  • ごあいさつ
  • 12月23日発送のコーヒー紹介
  • 2020年お届けのコーヒーを振り返ってみよう
  • 次回発送予定

ごあいさつ

こんにちは!
12月23日発送のBEANS DELIVERY SERVICE MAGAZINEです!

あれよあれよと言う間に2020年最後のBDSとなってしまいました。
今年もいろいろな豆をお届けしたBDS、楽しんでいただけましたでしょうか?

お正月に向けてラストスパートといった今週、新年の準備はもうお済みでしょうか?
THE COFFEESHOPのコーヒー初め、HAPPY BAGのお申し込みも締め切り間近ですので、忘れずにご注文くださいね!

それでは、BDS MAGAZINE 12月23日号、スタートです!

12月23日発送のコーヒー紹介

Nicaragua/COE2020 #8 Tuyyiabla

まずご紹介するのは、2020年の締めくくりにふさわしい、COE2020入賞ロットです!

マカリオ・アレハンドリノ・メディナ・ロドリゲスが所有するチュリアブラ農園は、ニカラグア北部ヌエバセゴビアにあり、標高1,100mの高さにあります。
彼は1956年に父から農園を受け継ぎ、現在では主にカトゥーラとパライネマを植えています。

しっかりと熟したそのコーヒーは、とても良いカップになります。
収穫とパルピング、乾燥は全て同じ日に行われ、乾燥はコンクリートの上、または専用の台の上で行われます。

チュリアブラ農園は、彼と彼の家族がコーヒー栽培の為に伝統を守ってきた遺産であることを示す、素晴らしいコーヒーを生産する農園です。

今回ご紹介するのは、”パライネマ”という品種のロット。
あまり聞き馴染みのないこの名前、もともとはホンジュラス生まれのハイブリット種で、カトゥーラ種の変異であるヴィジャサルチと、ティモール・ハイブリッドCIFC832/2との交配で作られた、人工的な品種です。

コーヒーにおけるハイブリッド種とは、アラビカ種とカネフォラ(ロブスタ)種を人工的に交配させたものを指します。
風味が良い代わりに病虫害に弱いアラビカ種と、耐性が強い代わりに風味に劣るカネフォラ種、これらを人工的に掛け合わせることで、その両方の良いところを引き継がせよう、ということですね。
日進月歩で研究が進むハイブリッド種ですが、このパライネマ種は2017年、ホンジュラスCOEで1位を獲得し、俄然注目度の高い品種です。

今回のロットも、ローズのようなフローラル・フレーバーがあり、純粋なアラビカ種にも引けを取らない華やかさが印象的です。
今後さらに広がりを見せるであろうハイブリッド種、ぜひお楽しみください!

【生産者】マカリオ・アレハンドリノ・メディナ・ロドリゲス
【農園】チュリアブラ
【地域】ヌエバ・セゴビア
【標高】1,100m
【品種】パライネマ
【生産処理】ウォッシュド

Uganda/Kisinga WS Carbonic

続いてはTHE COFFEESHOPでは初のご紹介となる、アフリカ・ウガンダのコーヒーです!

アフリカ大陸のほぼ中央部、ビクトリア湖やナイル川源流を国土に擁するウガンダは、スペシャルティコーヒーの生産こそ少ないものの、現在アフリカの最大のコーヒー輸出国です。
アフリカの数少ない冠雪山であり、世界自然遺産にも登録されているルウェンゾリ山は、ウガンダ西部のコンゴとの国境付近に位置します。

ルウェンゾリ山脈の麓一帯は、標高1,800mにも及ぶ肥沃な高地など、高品質なコーヒーの生産に適した条件を持ちながら、長く続いた紛争やインフラの不備等により、DRUGARと呼ばれる低級品のナチュラルアラビカの産地として知られていました。
しかし、その肥沃な耕地や、主にケニア由来の品種が持つポテンシャルは高いものでした。

そこで、キシンガウォッシングステーションは、同地のコーヒー生産に携わる人々と協働し、高品質のコーヒーを生産する試みを始めました。

キシンガWSは標高1,300mに位置しており、周辺の農家からチェリーを買付けています。
WSは生産農家とタイアップし、長く高品質のチェリーを生産できるように配慮しているため、全て農家グループまでのトレースが可能です。
最終精選は首都カンパラ郊外にあるドライミルで行われ、ケニア・モンバサ港から出港されます。

今回のロットは、現地で”カーボニック”と呼ばれる精製処理を施したものです。
チェリーの脱肉を剥がし、ミューシレージを残した状態のパーチメントと酵母を”Pura Cepa”と呼ばれるタンクに投入。

そして、無酸素状態で48時間発酵させます。

その後、水洗、天日乾燥させ、水分値が20%程度まで落ちた段階で乾燥機に移し、機械乾燥で仕上げます。

ワイン業界で使われている技術を用いて発酵工程をコントロールするこの精製処理は、これまでになかったフレーバーと質感を引き出すことを可能にしました。
この精製処理は、近年話題のいわゆる嫌気性発酵ですが、生産国ごとに細かい処理方法や呼び名が異なり、ウガンダでは主に”カーボニック”と呼ばれているそうです。

今回お届けのコーヒーは、ウガンダの特徴であるチョコレートのような甘さを引き出すように、比較的深煎りに焙煎していますが、このカーボニックプロセスによって生まれた白ワインのようなフレーバーは、深煎りにしてもなお印象的に感じられます。

まだまだスペシャルティコーヒーの業界では知名度も流通量も少なく、発展途上にあるウガンダですが、秘めたポテンシャルを持ち、今回お届けのカーボニックのように先鋭的な生産処理の取り組みも始まっている、今後が非常に楽しみな国です。

【生産者】ブコンズ族等の零細生産者
【WS】キシンガ・ウォッシングステーション
【地域】ウガンダ西部ルウェンゾリ山地国立公園の周辺
【標高】1,200〜1,800m
【品種】SL14、SL28
【生産処理】カーボニック

HAPPY BAG締め切り間近!

THE COFFEESHOPのHPやSNS、メルマガ等でお知らせしております、THE COFFEESHOPの福袋【HAPPY BAG 2021】はみなさんもうチェックされましたでしょうか?
こちらの予約申し込み締め切りは、明日24日(木)までとなっておりますので、お申し込み忘れのないよう宜しくお願い致します!

今日は、そんなHAPPY BAGのうち、”PREMIUM”と”TOP OF TOP”に入っている特別なロット、【Honduras/Los Pinos Typica】について改めて詳しくご紹介させていただきます!

こちらのロットは、2020年始め、THE COFFEESHOPスタッフが現地に赴いて直接買い付けを行ってきたロットのうちの一つ。
そのトリップでは全部で16種類のコーヒーを買い付けしてきましたが、この【Honduras/Los Pinos Typica】はその中でも、知る人ぞ知る世界最高峰の特別なロットなのです。

今回のロットはティピカ種という品種の単独ロットになります。
このティピカ種は、アラビカ原種に最も近いとされる品種で、まるでジャスミンのような華やかなフレーバーと絹の様に滑らかな質感をもっています。

近年、最高級品として広く知られるようになった品種にはゲイシャ種がありますが、ティピカ種はそのゲイシャ種と並び評されることも多い世界でも有数の品種のひとつです。

その鮮やかなフレーバーの代わりに、収量が非常に少なく、病害虫に弱いうえ、木も高く育ってしまい収穫が難しいという、栽培がとても難しい特徴も持っています。
そのため、耐性が強く収量も多い他の品種への植え替えが進み、現在ではティピカ種を謳ったコーヒーは全体の0.01%とも言われています。
(なかにはティピカ種の希少性から、それに似た特徴の別のコーヒーをティピカとして流通させることも、あるとか無いとか…)

そんななか、ロス・ピノス農園のティピカは、ただえさえ世界でも数少ないティピカ種ロットのうち、より現生種に近く、純度の高いティピカであると考えられています。
その理由は、ティピカ種の特徴である収量の低さや樹高の高さ、チェリーの実り方が、はっきりと現れていることはもちろんですが、なによりもその優れたカップクオリティにあります。

今回の現地買い付けでのカッピングでは、THE COFFEESHOPスタッフはもちろんのこと、国際審査員も務める他のカッパー含め、参加者全員が90点以上のスコアをつけています。

ロス・ピノス農園のティピカは、農園主のオルランド・カルバハル氏の名前をとり、バイヤー達からは【Typica Orlando(ティピカ・オルランド)】とも呼ばれており、2018年のCOEではスコア92.64を獲得して見事2位入賞を果たしています。
2020年のホンジュラスCOEは、新型コロナの影響により残念ながら中止となってしまいましたが、開催されていれば上位入賞は間違いないロットです。

長々と説明して参りましたが、今回のコーヒーがいかに特別なものか、おわかりいただけたでしょうか?

そんな【Honduras/Los Pinos Typica】、当然買い付け価格もかなりいい値段がしますので、販売価格もそれなりの金額になります。。
一般発売も予定していますが、今回のHAPPY BAGではいち早く、しかも、かなりお得にお買い求めいただけます。

新年の幕開けにふさわしいようなスペシャルなコーヒーとなりますので、2021年のコーヒー初めにぜひお召し上がりいただきたいと思います!

HAPPY BAGの予約お申し込みは明日24日(木)23:59まで。
どうぞお忘れなきよう宜しくお願い致します!!

→ THE COFFEESHOPの福袋「HAPPY BAG 2021」お申し込みはこちらから

それでは良いコーヒーライフを!

次回発送予定

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 1月13日(水)予定

毎月2回お届け!とっても便利で美味しいスペシャルティコーヒーをお届けするコーヒー豆の定期便。
THE COFFEESHOPで直接ホンジュラスで買い付けた、日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ♪

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