11月25日発送のコーヒーについてお知らせ!BDS MAGAZINE vol.168(コーヒー定期便)

2020.11.25


多種多様なコーヒーの違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、コーヒー豆の定期便”Beans Delivery Service“(BDS)。

11月25日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!

目次

  • ごあいさつ
  • 11月25日発送のコーヒー紹介
  • アシディティ(酸味)を言葉で表現してみよう
  • 次回発送予定

ごあいさつ

こんにちは!
11月25日発送のBEANS DELIVERY SERVICE MAGAZINEです!

今週あたりから東京は一気に気温が下がり、急に冬が近づいた気がします。

寒いのは嫌ですが、部屋で飲むホットコーヒーの美味しさがまた一段と増す季節。

同時に年末に向けてなにかと忙しくなってくる時期ですが、1日のうち少しだけでもコーヒーブレイクする時間をとりたいものですね。

それでは、BDS MAGAZINE 11月25日号、スタートです!

11月25日発送のコーヒー紹介

Bolivia/Valentin Choquehuanca

まずご紹介するのはボリビアから届いた、爽やかでフローラルなコーヒーです!

南米大陸にあるボリビアは、ブラジルやペルーなどに囲まれた海に面していない内陸国です。
アンデス山脈6,000m級の山々が連なり、首都ラ・パスの標高は、なんと3,600〜4,300m。
世界で最も高い場所にある首都です。
その首都から北東に向かい山を下って行ったところにあるカラナビ地域は、肥沃な土壌のコーヒー産地です。

バレンティン・チョケウアンカ氏は、この土地で家族4人と共に、数ヘクタール、約10,000本のコーヒーの木を栽培しています。
シェードツリーはインガという原生の樹木。
収穫期は6~9月で、完熟した実だけを収穫しています。

2009年の国際品評会”Cup of Excellence”では見事3位を受賞するなど、小さな農家ながら品質の良いコーヒーを作り続けています。

非常に爽やかでスムース、お花やお茶のような香りが広がる、優しい印象があるコーヒーです。
このロットでも現れている中国茶のような独特のフレーバーは、ボリビアのスペシャルティコーヒーではよく見られるテロワールのひとつ。

アシディティは柔らかく、若い白桃のような印象があります。
シトラス系の酸味とは異なる、ストーンフルーツやアップル系の酸質で、浅煎りの酸が苦手な方でもキツく感じず飲みやすいコーヒーに仕上がっています。

「浅煎りが苦手」という友人や家族に、入門編として勧めてみるのもいいかもしれませんね!

【生産者】バレンティン・チョケウアンカ
【農園】バレンティン
【地域】カラナビ
【標高】1,400m〜1,700m
【品種】カトゥーラ、ティピカ
【生産処理】フーリーウォッシュド

Colombia/Las Brisas Honey

続いても南米大陸より、コロンビアでは珍しいハニープロセスのご紹介!

今回ご紹介するラス・ブリサス農園は、通称”コロンビアコーヒートライアングル”、あるいは”エヘ・カフェテロ”とも呼ばれる地域に位置します。
コロンビア西部、カルダス県・キンディオ県・リサラルダ県に跨るこのエリアは、コロンビアコーヒーの文化景観としてユネスコ世界文化遺産にも登録されています。

ラス・ブリサス農園があるのはリサラルダ県の県都・ペレイラ近郊。
⾃然や⽔源に恵まれた標⾼1,500mの⼭岳地帯で、⽣産者のロンドノ家が3世代に渡り受け継いできた農園です。

彼らのコーヒー⾖⽣産に⽋かせないのがこの⼟地の貴重な⽔源。
その水源を守るため、農園では特別な機械を導⼊し、⽣産にかかる⽔分量を80%減少させることで、環境への保全を積極的に⾏っております。

⽣産者のロンドノ⽒は約30年前に農園を受け継ぎましたが、それ以前よりコーヒー⾖の輸出に携わる仕事をしており、当時からより質の⾼いコーヒー⾖への情熱を持って働いていました。

農園を開始した当初は、伝統的⼿法を⽤いた政府向けのコーヒー⾖⽣産を中⼼に⾏っていましたが、世間のスペシャルティコーヒーへの関⼼の⾼まりと、より洗練された市場の⾼いニーズに答えたいという意欲から、⽣産過程の研究や最新機械の導⼊、フローの⾒直しを繰り返し⾏い、現在のように品質の⾼い⾖を作り出すことに成功しました。

ラス・ブリサス農園では⽣産者のロンドノ⽒を中⼼に、⽇々新たな製法や技術の研究・教育が⾏われており、農園で働く全ての⼈々と共に⾖の品質向上への探究を続けています。

今回のロットはコロンビアではまだ数少ないハニープロセスのロット。
長く続く複雑な甘さが特徴です。
チョコレートやキャラメル、はちみつのような甘さの質で、カカオのような苦味と相まってダークチョコレートのような印象に。
また、ただ甘いだけではなく、1,500mを超える高い標高によって生み出されるシトラス系の明るい酸味があり、味わいに芯のある立体感が感じられます。

これからどんどん寒くなってくるこの季節、ぜひたっぷりとホットコーヒーで飲んでいただきたいオリジンです。

【⽣産者】マニュエル・ロンドノ
【農園】ラス・ブリサス
【地域】リサラルダ県ペレイラ
【標⾼】1,500m
【品種】カチオペ、カトゥーラ、バリエダコロンビア
【⽣産処理】ハニープロセス

アシディティ(酸味)を言葉で表現してみよう

”高品質なスペシャルティコーヒーにはフルーツのようなアシディティ(酸味)がある”、というのは、このBDSを利用くださっているコーヒー好きの皆様はもちろんご存知のことと思います。

これまで日本人は酸味のあるコーヒーが苦手だとされてきましたが、近年スペシャルティコーヒーが知名度を上げ、取り扱うロースターも増えきた中で、コーヒーのもつフルーティな酸味が好きだという方も増えてきたように感じます。

今回は、そんな”アシディティ(酸味)”について少し掘り下げていきたいと思います!

スペシャルティコーヒーの品質を評価するにはカッピングという手法を用います。
カッピングでは、コーヒーの味わいをそれを構成する要素ごとに分けて評価しますが、”アシディティ”も一つの独立した評価項目となっています。

この”アシディティ”を評価する際にはまず基本となる方針があります。
それは、酸味の強弱ではなく、質を評価する、ということ。

その酸味がどんな質をしているのか、どんな印象があるのかということが重要で、ただ単に酸っぱいというだけでなく、フルーツのように甘さを伴ったみずみずしい酸質だと評価が高くなります。

THE COFFEESHOPでは、取り扱うコーヒーのアシディティを5つのフルーツ群に分け、印象の強さによってパラメータをつけて表現しています。
今回お届けのコロンビアとボリビアのパラメーターはこちら。

そのフルーツ群とは、【シトラス・グレープ・アップル・ベリー・ストーンフルーツ】の5つ。
それぞれ簡単に解説していきましょう。

シトラス

鋭く、ピリッとするような酸味のイメージ。

グレープ

甘さや若干の渋みのある、ジューシーな酸味のイメージ。

アップル

爽やかで丸みのある、明るい酸味のイメージ。

ベリー

鋭さとジューシーさ。シトラスとグレープの中間のイメージ。

ストーンフルーツ

ピーチやチェリー、アプリコット、柿といった
果実内に大きな種が入ったフルーツの総称。
アップルに近いが、よりまろやかでスムースなイメージ。

もちろんアシディティを表現する言葉の種類はこれが全てではなく、ネガティブなコメントも含めるとかなりの量になりますが、これはあくまでフルーティなアシディティを説明するためにわかりやすく分類化したTHE COFFEESHOPオリジナルのグループ分けになります。

今回シングルプランの皆様にお届けしたコーヒーだと、ボリビアはストーンフルーツ・アップル系のアシディティ、コロンビアはシトラス・ベリー系のアシディティですね。
違いがわかりやすい組み合わせですので、並べて飲み比べてみるのも楽しいと思います。

シングルプランに付属のビーンズログには、アシディティのバランスをグラフ化したものもついていますので、見ながら飲むとよりわかりやすいかもしれません。

今日から飲むコーヒーは、酸味の強弱だけでなく、質の違いについても注目してみてくださいね!

それでは良いコーヒーライフを!

次回発送予定

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 12月9日(水)予定

毎月2回お届け!とっても便利で美味しいスペシャルティコーヒーをお届けするコーヒー豆の定期便。
THE COFFEESHOPで直接ホンジュラスで買い付けた、日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ♪

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