2018.07.02ニュース

今年も焙煎合宿リトートに参加してきました!

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THE COFFEESHOP ロースターの萩原が、2018年6月5日~7日、日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)が主催する、焙煎合宿「リトリート」に参加してきましたので、本人よりレポートをお届けいたします!

リトリートとは?

「リトリート」とは、SCAJローストマスターズ委員会が主催する、ロースターの、ロースターによる、ロースターのための焙煎合宿。

全国各地からロースターが集まり、お互いの技術と知識を高め合うイベントです。

今年も例年と同じく、八王子にあるセミナーハウスにて2泊3日で行われました。

リトリートには毎年テーマが決まっています。

今年のテーマは、

「如何にして素晴らしいスペシャルティコーヒーのフレーバープロファイルをロースティングによって再現するか」

というものでした。

全国から集まった参加者は約50人ほどで、各10数人毎のグループに分けられました。

各チームには、トップスペシャルティ・スペシャルティ・ロースペシャルティの3種類の生豆が配られ、設置された焙煎機で焙煎をしながら、それぞれの生豆のポテンシャルを引き出すロースティングを探っていく、という課題でした。

配布された生豆と、課題となったポイントは以下の通り。

トップスペシャルティ:
ケニア(SCAJ Cupping Formで90点以上)
Flavor 7点以上、Acidity 6.5点以上 が目標

スペシャルティ:
グァテマラ(SCAJ Cupping Formで83点~84点)
Flavor 6点以上、MouthFeel 6点以上、AfterTaste 6点以上 が目標

ロースペシャルティ:
ブラジル(SCAJ Cupping Formで80点~82点)
CleanCup 6点以上、Sweetness 6点以上、AfterTaste6点以上 が目標

それぞれ、特にポイントとなる要素をクリアしていることが求められます。

また、ブラジルに関しては、シングルとしての評価だけでなく、予め用意されたブレンドベースに配合したときに、どのような働きをしてくれるのか、についても検証課題となりました。

今回のリトリートでは、数多くの焙煎機を使用することができました。

サンプルロースターとしてフジローヤル「ディスカバリー」

フジローヤル社の直火式3.0kg窯

ラッキーコーヒーマシン社の直火式3.0kg窯

プロバット社「プロバトーン5.0kg」

ローリング社「スマートロースター15.0kg」

まずはディスカバリーを使ってサンプル焙煎をしてカッピング、それぞれの生豆がどんなポテンシャルを持っているのか、引き出したいポイントはどこなのかを話し合います。

そして、そのポテンシャルを最大限引き出すためには、どの焙煎機を使用すべきなのかを話し合い、焙煎プロファイルを組み立てました。

そこからは、焙煎してカッピングで検証の繰り返し。

目指した味に近づけるよう、焙煎プロファイルを微調整していきます。

3日目には、各チーム課題の豆を提出し、どのような焙煎を目指したかをプレゼン。

最終的に、参加者と運営のみなさん全員でカッピング、総評をいただきました。

自分だけでは思いつかない見方や考え方に触れることができ、プレゼンを聞くだけでも多く気づきがありました。

また、2日目の午前中にはスペシャルティコーヒー業界を代表するロースターの皆様による、講演会とパネルディスカッションも行われました。

日々の焙煎業務で特に意識していることや生産地での様子についてなど、非常に興味深い内容でした。

パネルディスカッションでは質問の時間も多く設けられ、なかなか普段聞くことのできない相談ができ、充実した時間でした。

リトリートに参加してみて

THE COFFEESHOP 現在のロースターである萩原は、リトリートへは初参加でした。

与えられた課題にチームで取り組んでいくなかで、具体的な技術や発想を得ることができたことはもちろんですが、それ以上に、同じコーヒー業界で働く方々と交流できたことが、非常に良い経験となりました。

普段、孤独になりがちな焙煎という仕事ですが、同じ思いや悩みを共有できる方々と一緒に過ごせたことで、とても有意義な時間となりました。

夜には親睦会も開かれ、夜遅くまで焙煎についてや今後のコーヒー業界全体についてなど、熱く語り合うことができました。笑

焙煎のこと、コーヒーのことだけをひたすらに考え続ける、幸せな2泊3日を過ごすことができました。

遠方から参加された方の話を何うと、地方では依然としてコーヒー屋同士でも焙煎の話となると他言無用・外には出さない、という空気があるそうです。

しかし、SCAJローストマスターズ委員会の方も仰っていましたが、ロースター同士が積極的に意見交換をしていくことで、日本のスペシャルティコーヒー業界全体としてのレベルアップに繋がっていくのだと思います。

日本はまだまだスペシャルティコーヒーの後進国だ、とも仰っていました。

より多くの人にスペシャルティコーヒーの素晴らしさを伝えていくためには、我々ロースターがお客様に本当に品質のよいコーヒーをお届けしていくしかありません。

そのために、日々の焙煎を毎日見直し、自分の中のベストを更新していく必要があるのだと思います。

これからも、より良いコーヒーをお届けできるよう、日々精進して参ります!

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