オリジナルドリップバッグコーヒーの賞味期限は?ガス吸収材検証

2018.02.07


THE COFFEESHOP のオリジナルドリップバッグサービスでよくいただくご質問に『ドリップバッグコーヒーの賞味期限は?』というものがあります。

新鮮な状態でお召し上がりいただきたいため、賞味期限は3ヶ月と設定しておりますが、この『3ヶ月』という期間は、保存検証の結果となります。

というわけで、今回の記事はその過程をご紹介いたします。

コーヒーの賞味期限とは

まずは一般的な消費期限と賞味期限の違いについてですが、農林水産省のHP(http://www.maff.go.jp/)を見てみると、

賞味期限:
おいしく食べられる期限。期限を過ぎても異常がなければ食べられる。

とあります。

コーヒーの場合、湿気(水分)、空気(酸化)、温度(高温)、光(特に日光)によって劣化し、徐々に味が落ちていきますので、本来の味と乖離しすぎないポイントが賞味期限ということになります。

THE COFFEESHOP では、スペシャルティコーヒーと呼べるレベルを保っているかどうかという点で、ロースターが常にチェックし、コーヒー豆の販売を行なっております。

ギフトコーヒーだから欲しい『3ヶ月』という賞味期限

そもそもなぜ『3ヶ月』かという点ですが、オリジナルドリップバッグコーヒーの使用用途(プチギフトやレジ前販売など)として、十分な賞味期限を確保したいという思いがあり、その最低限の数字が3ヶ月であろうと判断しました。

通常 THE COFFEESHOP の店舗限定で販売しているドリップバッグコーヒーは、アルミ蒸着のクラフト袋で密閉しているのみとなり、その賞味期限は1ヶ月です。

それをなんとかして3ヶ月に伸ばす!というのが、ミッションです。

行き着いたのはコーヒー用ガス吸収剤の同梱

結論、コーヒー用ガス吸収剤を使用して賞味期限を確保することに成功しました。

実際に行なった検証実験は以下の通りです。

実験手順

使用豆:エチオピア シャキソ ナチュラル
中煎り前半。フローラル、ベリー、オレンジ、ピーチの風味。
ミルクチョコレートの甘さと、シロップのような質感で、後味も長く続きます。
柑橘系やリンゴのようなアシディティ(酸味)。

  • ドリップバッグコーヒーを6個作成
  • 3つずつに分けて片方にガス吸収材を同梱
  • 密閉して常温暗所にて保存
  • 1ヶ月〜4ヶ月で開封し、味の変化を確認

実験結果

1ヶ月後:

ガス吸収材なし
→ フローラルなフレーバーが弱く感じるが、甘さもしっかり残っており、賞味期限内と言えるレベル。

ガス吸収材あり
→ 保存前と変わらない。賞味期限内と言える。

2ヶ月後:

ガス吸収材なし
→ フレーバー、甘さともに弱くなり、嫌な酸味が感じられる。完全に賞味期限内とは言えないレベル。

ガス吸収材あり
→ 保存前と変わらない。賞味期限内と言える。

4ヶ月後:

ガス吸収材なし
→ 嫌な酸味と渋く残る後味。フレーバーはほぼ無い。完全に賞味期限内とは言えないレベル。

ガス吸収材あり
→フローラルなフレーバーがわずかに弱くなったように感じるが、フルーティーな印象と甘さはしっかり感じられる。後味も良い。十分に賞味期限内と言えるレベル。

ガス吸収材を同梱した場合、4ヶ月経過後もスペシャルティコーヒーとしての品質を十分に維持していたため、確実な『3ヶ月』を賞味期限として設定することにいたしました。

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THE COFFEESHOP のオリジナルドリップバッグサービスは、コーヒー豆とデザインがお選びいただけます。

結婚式のプチギフトや、イベントでのノベルティ、ちょっとしたお手土産にもぜひ。カップとお湯があれば、どなたでも美味しいスペシャルティコーヒーをお楽しみいただけます。

ご利用の際はまず無料サンプルをご請求いただくのがおすすめです。
詳細はこちら → http://www.thecoffeeshop.jp/dripbag/

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